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南充浩 オフィシャルブログ

隠居の証し

2013年2月22日 未分類 0

 最近、とみに頭髪が薄くなっており、もはやあきらめの境地にあるのだが、先日、繊研新聞に掲載された髪型の長編コラムは興味深かった。

1月23日付けで、国際日本文化センター研究員の平松隆円さんが書かれたものだ。

このコラムの3分の1くらいは男性の「ハゲ」について言及されている。
そもそもなぜ、日本人は「ハゲ」にはマイナスイメージがあるのだろうか。

このコラムにも書かれているように、欧米人はあまりハゲを隠してはいない。
欧米のプロサッカー選手には、まだ若いのにツルっとした人がけっこう存在する。
日本だと、もう60歳を越えているような芸能人ですらヅラ疑惑や植毛疑惑が持たれていたりする。
あきらかに20年前よりも髪の毛の量が大幅に増えているサスペンスドラマ俳優なんていうのも存在する。

さて、このコラムによると、日本人が「ハゲ」を嫌うようになったのは、髷(まげ)を結う習慣があったころの名残だという。若くて頭髪がフサフサしているなら、髷は結えるが、老齢になってツルっとしてくると当然髷は結えなくなる。
そういえば、昔、頭髪が少なくなってかなり無理やり髷を結っていた相撲取りをテレビで見ていた記憶がある。

さて、そこから、このコラムでは、

実際に徳川時代には、髷が結えなくなった武士は隠居することになっていたと話を進める。
以下に引用する。

髪が薄いことは家督を譲った隠居の姿だったのである。
日本人男性がハゲを忌み嫌う意識は、ここから生まれているのだ。家長としての権威を失って、ただ余生を過ごす。そんな自分のあり方を恥とする心が、現代のハゲを恥ずかしく感じる心につながっている。

という。

なるほど。まあ、いつまでも現役志向があるということだろう。

筆者などは、何の心配もなく隠居できるような身分に早くなりたいと思うが、一線でバリバリ活躍されておられる方ほど現役志向を根強くお持ちなのだろう。
しかし「ワシはまだまだ若い者には負けん」と力んでおられると老害化するケースも多いので注意も必要となる。

そんなわけでまだまだ隠居できる身分には程遠い筆者だが、頭髪の方は遠からず隠居状態になりそうだ。
いや、前向きに考えれば、頭髪だけが早くも隠居準備を整えてくれつつあるということだろうか。

ご隠居万歳

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