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南充浩 オフィシャルブログ

デカトロンてどんなブランド?今更ながら簡単にまとめてみた

2018年12月19日 企業研究 0

先日のワークマンの出店計画発表で却ってクローズアップされたのが「デカトロン」である。
フランスのアウトドア・スポーツ用品の大手SPAチェーンだが、今春に西宮ガーデンズに日本1号店を出店することが決まっており、3月に近隣のららぽーと甲子園に出店する「ワークマンプラス」が名指しでライバル宣言をしたためである。

ワークマン/「WORKMAN Plus」35店出店、来春は「デカトロン」を迎撃


 
スポーツ・アウトドア系の人やグローバルビジネスに関心のある人は以前から「デカトロン」の名前をご存知だったが、そうではない衣料品業界者の中には今回の報道で初めて知ったという人も多いのではないかと思う。
そういう当方だってほんの少し前に知った程度なので似たようなものである。
デカトロンとは日本人からすると奇妙な語感で、当方はトランスフォーマーに登場する「破壊大帝メガトロン」を思いだしてしまう。デカは刑事という意味ではなく、ギリシャ語で数字の10である。「デカメロン」という古典があるが、別に「デカいメロン」の話ではない。10人が10話ずつ語る物語集という意味である。
デカトロンとは10種競技という意味があるらしい。
日本上陸に先立ち、すでに公式オンライン通販サイトが立ち上がっている。興味のある人は一度見てみることをお勧めする。
https://www.decathlon.co.jp/
現在、全品送料無料である。350円のリュックも送料無料で届くし、返品も送料をデカトロンが負担する。
まだ実物を見ていないので何とも言えないが、価格帯はジーユースポーツ、ユニクロのスポーツライン、ワークマンプラスと被ると感じる。もちろん、それよりも上の価格帯の商品も数多くあり、モンベルよりも下の価格帯だと感じる。「ジーユー、ワークマンプラスと同列からモンベル未満にかけて」という価格帯だといえるのではないか。
全品送料無料・返品送料負担というキャンペーンにデカトロン側が今回の日本上陸にかなり力を入れていることが伺える。
 
もうご存知の方も多いだろうが、そうでない人のために簡単にデカトロンについて復習してみる。
こういう情報のキャッチはこのブログがさすがに早い。

世界最大の低価格スポーツ用品チェーン 仏DECATHLON(デカトロン)の衝撃
http://dwks.cocolog-nifty.com/fashion_column/2017/03/decathlon-d7ac.html

このエントリーが2017年3月27日だから本当に情報のキャッチは早い。

2016年12月末時点で、ヨーロッパを中心に
世界28か国に進出し、1176店舗を展開し、
 
年商 約 1兆2000億円(€=120円換算)を売り上げています。
同社は売上全体の33%を母国 フランス(301店舗)で稼ぎますが、
 
国外売上のうち、もっとも大きなマーケットが中国(214店舗)になります。

とある。
アメリカは一度上陸したものの撤退しており、再上陸が噂され続けてはいるが、いまだに再上陸は果たされていない。
グローバルブランドと言いながら、どのブランドにも得意な国、不得意な国がある。これは人間がやっている以上仕方がない。誰にでも好かれる人がいないのと同じで、どこの国でも満遍なく売れるというブランドなんて存在しない。
ユニクロはアジアが強いし、近年やっとアメリカで伸びてきたというもののZARAはヨーロッパが強い。GAPはアメリカとカナダが圧倒的に強く、日本やヨーロッパでは弱い。
デカトロンはヨーロッパと中国で強くてアメリカでは歯が立たなかったといえる。果たして日本ではどうだろうか。
 
今回、我が国に初めて上陸ということになるが、我が国に多くあるスポーツチェーン店と大きく違う点は、商品がSPA方式の自社企画だというところにある。
我が国のスポーツチェーン店は国内外の有名ブランドの仕入れで成り立っている。ナイキ、アディダス、ミズノ、アシックス、デサント、ゴールドウイン、ゼット、SSKと言った具合だ。SPA化しているからデカトロンの商品は低価格に抑えられているが、我が国スポーツチェーン店にも低価格品はある。ただ、そういう商品の印象が薄いため、低価格商品を買う場所ではないという認識が消費者には強いように感じる。
近年、スポーツやトレーニングをする中高年は増えており、当方が子供のころのように中年太りをしている男女は少なくなったように感じる。運動嫌いの当方だってもう7年くらい週に2回ジョギングをし続けている。
ただ、当方のようななんちゃってランナーだと、有名ブランドの高額なウェアは必要ない。どうせ1回で走る距離は5キロ~7キロ程度だから、言ってみればテキトーなTシャツと短パンを着て走ったって差し支えない。
だったら、そんななんちゃてウェアは安いに越したことはない。いわばワーキングユニフォームに対する感覚と同じだ。
そういう人間にとってはジーユースポーツは本当にありがたかった。990~1990円くらいで上下がそろう。デカトロンも同じような価格帯だからそういう人には重宝がられるのではないかと思う。
中国のような200店舗にまで広がるかどうかはわからないが、通販サイトの作り方や説明の仕方を見ていると、それなりに我が国でも売れそうな気はするが皆さんの見立てはどうだろうか。
あと、どうでも良いことだがデカトロンジャパン社の会社情報を見てみると、本社は大阪市西区靱本町となっている。我が国のスポーツウェア、アウトドアウェアブランドは意外に関西出身が多い。アシックス、ミズノは有名だが、ヒットユニオン、ゼット、SSK、モンベルすべて大阪出身である。意外にデカトロンジャパンはそんなところが同じなので我が国市場でも受け入れられやすいように感じるがいかがだろうか。
今回はそんな感想と概略でお茶を濁しておしまいにしたい。(笑)
 

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【有料記事】地方百貨店を再生したいなら「ファッション」を捨てよ
https://note.mu/minami_mitsuhiro/n/n56ba091fab93
2016年に行ってお蔵入りした三越伊勢丹HDの大西洋・前社長のインタビューも一部に流用しています

 
そんなデカトロンの商品はすでにAmazonでも買えるね

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