バーゲン分散化とクールビズ不振で7月商戦は盛り上がらず
2012年8月3日 未分類 0
恒例の7月売上速報が発表された。
全般的に既存店客数は減少しており、セールの分散化で消費者の関心が薄まったのではないかと推測される。
マックハウスを除いて3社はSPA企業であるため日常的にセールが行われているが、周りの消費動向が盛り上がらない分、それに引きずられたのではないかと考えられる。
またクールビズ商戦も昨年夏と比べると盛り上がっておらず、それも各社の客数減の要因の一つではないか。
ユニクロは
既存店売上高が前年比2・0%減
既存店客数が同4・6%減
既存店客単価が同2・7%増
ポイントは
既存店売上高が前年比2・3%減
既存店客数が同8・5%減
既存店客単価が同6・3%増
マックハウスは
既存店売上高が前年比4・0%減
既存店客数が同8・0%減
既存店客単価が同4・4%増
ハニーズは
既存店売上高が前年比0・2%増
既存店客数が同4・8%減
既存店客単価が同5・2%増
だった。
このうち、ユニクロは昨年7月が好調だっただけに厳しさが目立つ。
ユニクロの昨年7月は
既存店売上高が前年比11・2%増
既存店客数が同7・0%増
既存店客単価が同3・9%増
となっている。
昨年7月を思い返してみる。
節電が叫ばれ、クールビズ商品が業界全体で好調だった。
ユニクロでは、吸汗速乾肌着「サラファイン」「シルキードライ」などが大いに話題となっていた。
今夏、「サラファイン」「シルキードライ」が昨年以上に盛り上がっているという情報は耳にしない。
おそらく、昨年7月ほどの売れ行きではないのだろう。
7月下旬から猛暑が到来している。
今から果たして各社のクールビズ商品が動き出すのか?
すでにマークダウンされているので、各社の利益を押し上げることにはならないが、在庫処分が進むのかどうかがカギである。
各社の7月売上高が精彩に欠けたのは
1、バーゲンの分散化で消費が盛り上がらなかった
2、クールビズ商戦が盛り上がらなかった
この2点が要因ではないだろうか。