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南充浩 オフィシャルブログ

心斎橋筋商店街の北の出口はグローバルSPAの集積地に

2012年4月9日 未分類 0

 心斎橋パルコが改装した後に、H&Mの国内旗艦店が入店することが発表された。
東京の方は今一つ場所がピンとこないかもしれないが、関西の人間なら「商店街の通路を挟んでユニクロの向かい」だとすぐにわかる。
ユニクロのグローバル旗艦店の向かいにH&M旗艦店が2013年オープンする。
そしてユニクロの北向かいには細い道路を挟んでZARAがすでにある。
ZARAの北にある「長堀通」を渡って、東に30メートルほど進むとGAPの大型店がある。

心斎橋筋商店街の北の出口は国内外のSPAブランドで埋め尽くされることになる。
ZARAとGAPの定価は決して安くないが、順次値下げを繰り返していき、最終的にはユニクロ並みの価格まで下がる。そこを踏まえると、心斎橋筋商店街の北の出口は「国内外の低価格SPAブランド」が集結したと言っても過言ではない。

http://www.fashionsnap.com/news/2012-04-04/hmzero-gate/

「H&M」が出店する「心斎橋ZERO GATE(仮称)」は、2011年9月に閉店した心斎橋パルコの跡地に建つ商業施設。パルコによる事業戦略「ZERO GATE事業」の一環で、新たな商業施設に事業転換させ、開発している。「H&M」の新店舗は地下1階から地上4階、約3000㎡という国内最大級の広さを計画。「H&M 戎橋店」、「H&M 戎橋2号店」では取り扱いのないキッズアイテムなども揃える。

 パルコは、「ZERO GATE事業」の第1弾として、スペイン発のカジュアルブランド「Bershka(ベルシュカ)」を誘致し、「渋谷ZERO GATE」に日本1号店オープン。大阪府内には、「心斎橋ZERO GATE」のオープンと同じく2013年開業に向けて、サミーが運営していたアミューズメント施設「サミー戎橋プラザ」の跡地に新たな商業施設「道頓堀 ZERO GATE(仮称)」を計画している。

とのことである。

これに対して

ディマンドワークスの齊藤孝浩社長は次のようにブログで分析しておられる。

http://dwks.cocolog-nifty.com/fashion_column/2012/04/post-cf43.html

これは、大阪3店舗目だとか、国内最大級店舗(5層で約1000坪)だとか、関西初のフルコンセプト店舗(渋谷店並み)の旗艦店である、ということよりも・・・

 H&Mが3店舗(戎橋1号店、戎橋2号店と心斎橋店)で、大阪ミナミ最大のマーケット心斎橋筋商店街の入口と出口をおさえたことに意味があると思います。

 チェーンストアの王道を行く、H&Mの、売れる商圏をドミナントで埋め尽くす常套手段に・・・世界一の強さを思い知らされるとともに、そのエグさに正直、背筋が震えます。

(中略)

業界は、ファストファッションブームは終わったと浮かれていないで、グローバルSPAとの棲み分けをもっともっと真剣に考えるべきでしょう。

とのことである。

こういう冷静な意見はなかなか拝読することができない。
貴重な意見だと思う。

さて、ここで疑問なのが本当に「ファストファッションブーム」は終わったのか?ということである。
日本の経済誌などで言われる「ファストファッション」とは「低価格SPA」と「外資系SPA」の総称である場合が多く、厳密な意味での「ファストファッション」として使用されている例は少ない。

「低価格SPA」と「外資系SPA」の総称である「ファストファッション」として考えるなら、店頭を観察する限りにおいて「かつての熱狂的ブームは過ぎたけれども、客入りは今でもそれなりに多い」という印象である。
百貨店の方がよほど閑古鳥が鳴いている。

個人的には、国内アパレルブランドがまたぞろ、むやみな低価格追求に走るような気がしてならないのだが。

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