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南充浩 オフィシャルブログ

バックナンバーのフライングドラゴンチノ

2012年3月27日 未分類 0

 先日、フラリと立ち寄ったライトオンで、
プライベートブランド「バックナンバー」のチノパンに「フライングドラゴンチノ」素材が使用されているのを発見して驚いた。

「フライングドラゴンチノ」とは何ぞや?というと東洋紡の開発素材である。

http://levisz.jugem.jp/?eid=365

素材のフライングドラゴンチノは1950年代前半に米国陸軍士官学校の制服の生地をモデルに東洋紡が開発、8500番は通称「ウェストポイント(陸軍士官学校)」とも呼ばれ開発されて以来国内外で広く使用されてきた。洗濯を繰り返しても美しい光沢感と独特の風合いが保たれはきこむほどにより素材感が増してゆく。

とのことであり、平たく言えばウェストポイント(略称ウエポン)素材のことだ。

以前、90年代後半のリーバイスのチノパンに使用されていたのを覚えているが、帰宅後インターネットで検索すると2010年ごろのリーバイスのチノパンにも再び使用されていたようである。

ジーンズがここ数年低迷を続け、メンズのボトムスはチノパンの方が優勢である。
しかし、糸、染め、織り、洗い加工に蘊蓄を語りやすいデニムという素材に比べ、チノ素材はなかなか素材自体の蘊蓄が語りにくい性質がある。
例えば、カジュアルボトムスのOEMを長年手掛ける友人でさえ
「このチノは厚みがそこそこあり、表面のカサっとした感じが良い」程度しか素材に対しては語れない。
実際にはもっと深い物があるのだろうが、デニムという素材にくらべると格段に語りにくく、差別化しにくい素材だと印象が強い。

売り場でのPOP作りも大変な様子で、
ジーンズという製品には、いくらでも書くことがあるのでPOPが作られている場合がある。
しかし、チノパンという製品には、素材自体の蘊蓄が書かれたPOPをあまり見たことがない。

そういう状況下で、東洋紡の「フライングドラゴンチノ」は素材自体の蘊蓄が語りやすい。
共通の「フライングドラゴン」タグもある。
このタグはフライングドラゴンを使用した商品には、ブランドを問わず付けられている。
今回のバックナンバーにも、リーバイスにも共通して使用されている。

IMG_0106

(バックナンバーのフライングドラゴンチノタグ)

チノパンに「フライングドラゴン」を使用することを決めたライトオンのアイデア勝ちだろう。

それから、定期的に開催されている「世界のカーゴパンツ特集」も良い企画だと思う。
両腿の外側にポケットさえ付けていれば何でも「カーゴパンツ」となりうる。

そういう中で、ベルギー軍、アメリカ軍、イタリア軍などと国別にカーゴパンツを集積することは消費者の興味を惹きやすいと感じる。
定期的に繰り返し行うことで、ライトオンの顧客にも定着していく可能性が高い。

IMG_0107

(今春の世界のカーゴパンツ特集のPOP)

ミリタリーはあまり詳しくないので迂闊なことは言えないが、自衛隊モデルのカーゴパンツというのは無いのだろうか?ほとんど見かけたことがない。

自衛隊のカーゴパンツはどこかの軍と共通でオリジナルデザインではないのか?
それとも自衛隊の衣服のレプリカを製造することは法律的に禁じられているのか?

この辺りの興味は尽きない。

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