え?ヒートテックは完売なんですか?
2012年3月13日 未分類 0
昨日から関西は雪が舞うほどの寒さである。
先週の一時期暖かかったのが嘘のようだ。
そういえば3月6日も割合に暖かく、ふらりとユニクロのハシゴをしてみた。
心斎橋店と動物園前店である。
ぼちぼち暖かくなりかけていたので昨年よりも「ヒートテック」は売れ残っている印象だった。
さて、いつも愛読している繊研新聞に3月5日に不思議な記事が掲載された。
ユニクロの2月売上高が1・2%増したという内容なのだが。
個人的に引っかかった個所を抜粋する。
気温が低く推移したことで「ヒートテック」やニットが売れ筋となった。
ヒートテックは順調に消化が進み、完売した。
とのことである。
え?「完売した」?え?????
記事が掲載された翌日に心斎橋店と動物園前店に残っているんですが?
そんな疑問を胸に秘めつつ、3月7日から東京へ旅立った。
無事に「高野口産地素材展ぷわぷわ7」も終わった翌日の3月10日。
東京は雨と風で相当寒い。最高気温が8度しかない。
時間つぶしに五反田TOC内のユニクロに立ち寄った。まだ午前10時過ぎなので人はまばらである。
ふらふらと店内を見て回ると、ここでも完売したはずの「ヒートテック」を大量に発見することになる。
はっきり言えば「てんこ盛り」残っている。
(3月10日午前10時過ぎの五反田TOC内にて)
さて、どうしてこんなことが起きたのだろうか。
ここからはまったくの推測と想像の世界である。
多少自分の経験も踏まえてある。
繊研新聞は、ユニクロからのリリースを基に記事を作成している。
おそらくは、補足取材を電話かメールで行ったと推測される。
そしてユニクロ側から返ってきた返事に「ヒートテックやニットが売れ筋で、ヒートテックは順調に消化が進み完売しました」という件の一節が含まれていたのではないだろうか。
ただ、正直に言ってこの状態で「完売しました」というのはなかなかに苦しい。
まだまだ4月前半まで寒い日もあるが、ヒートテックのまとめ買いはそれほど望めない。
予想外に寒い日があり、その時に薄着で外出していた人が、寒さ対策で1枚買い足す程度だろう。
そしてその場か職場で着こむという買い方しかない。
これは私見だが、過去3年間のようなヒートテック大量購入は今後は望めないのではないだろうか。
なぜなら、最早、多くの人がヒートテックないし類似商品を数枚程度所有している。
毎冬、買うかもしれないが、それはくたびれた1,2枚の買い替え需要しかないだろう。
さらに、量販店各社はヒートテックよりも安い保温肌着を販売しており、そちらに流れる消費者も多数現れるに違いない。
ヒートテックを毎年、大量購入させるには色柄デザインを大幅に変更し続けるほかないが、たかが肌着に色柄デザインの大幅なバリエーション増を求める消費者が多数いるとはどうしても考えにくい。
単純な右肩上がりの倍増計画はかなり達成が難しくなると見ているが、いかがだろうか。