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南充浩 オフィシャルブログ

小規模メーカーが増え、売り上げが分散したジーンズ業界

2011年6月21日 未分類 0

 先日、某商業施設のリーシング担当の方と雑談させていただいた。
雑談の内容は、ジーンズブランドの集積はどうかというものだった。

結果から先に言えば大々的にジーンズブランドを商業施設内に集積するのは「難しい」と言わざるを得なかった
順々に考えてみたいが、
まず、ジーンズ専業アパレルはどうだろうか?
ここにはエドウイン、リーバイス、ビッグジョン、ボブソン、タカヤ商事、ベティスミス、ブルーウェイ、カイタックインターナショナル、コイズミクロージングなどが含まれる。
この中で、直営店志向が強く、企業規模が比較的大きいのはエドウインとリーバイスくらいであろう。
カイタックインターナショナルはすでに直営店を多数持っているが、それはすでに直営店展開していたブランドをM&A(企業買収)したものや、海外インポートジーンズだったりする。

次に、ビンテージレプリカを得意とするブランドはどうだろうか?
エヴィスは別格として、それ以外がほとんどない。
以前も書いたが「シュガーケーン」の東洋エンタープライズとウェアハウスくらいだろうか。
それ以外のブランドは経営基盤がぜい弱で、売上規模が小さい。
年商数億円というレベルである。

最後に、近年登場したこだわりの物作り系の新ブランドはどうかというと、
これもまた年商数億円レベルであり、直営店出店が難しい。

と見てくると、ジーンズブランドを集積した商業施設と言うものは
「極めて実現不可能に近い」という結論に達してしまった。

ジーンズは消費低迷とはいえ、それでも年間9000万本前後の国内流通量がある。
そのため、消費者にもなじみが深く、またマスコミも採り上げ安いが、
経営基盤が弱く、直営店出店は一部のブランドを除いて難しいのが実情である。
こう書くと、先日の子供服アパレルと一種通じるものがあるような気がしてきた。

ジーンズブランドは、かつては先に挙げた専業アパレルが業界で大きなシェアを占めていた。
しかし、そこからの独立組が立ち上げたブランドが乱立し、
また別の独立組はOEM/ODM事務所を立ち上げ、それまでジーンズを展開したことのないブランドがジーンズを手掛ける手伝いをするようになった。
ジーンズはブランド数が増えた割には、1社ごとの売上高は小さくなってしまった。
小規模ブランドが無数にある子供服アパレル業界と似たような状況にあるといえる。

そう考えると、ジーンズブランド各社の先行きはなかなか厳しいのではないかと思うが、杞憂だろうか。

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