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南充浩 オフィシャルブログ

地方バイヤー・海外バイヤーの来場者数減少は予想通り

2011年3月31日 未分類 0

 震災によってジャパンファッションウィーク(JFW)は中止となってしまったが、予定通りに展示会を開催したブランドもある。
震災復興を見据えるのなら、当然とも言えるのだが、地方バイヤー・海外バイヤーの来場は激減しているようだ。

3月29日の繊維ニュースから引用させていただく。

「デザイナーは前向きも 地方店、海外店の来場減」

 第12回JFW in Tokyoが中止となった先週は、本来なら100ブランド前後の展示会が予定されていたが、東日本大震災の影響で多くのブランドが展示会を延期した。そんな中で、「サカイ」「エヴァーラスティングスプラウト」「アンソール」「ヴゼット」「ファクトタム」「ヨシオクボ」「エトセンス」などのブランドが、予定通り展示会を開催した。

とのことである。

デザイナーの前向きな姿勢はうれしいことであるが、地方店や海外店の来場が減ることは予想の範囲内である。地方バイヤーからすれば、電力不足による電車運行の乱れと不定期に行われる計画停電が気になって以前のように気軽には東京には行けない。また放射能に敏感な海外バイヤーは東北・関東地方には、足を向けたがらない。今回の結果は当然の成り行きだと言える。

以前にも書いたように、開催場所を名古屋や京阪神に移せば来場者確保に効果があったのではないだろうか。
現在、名古屋や京阪神のホテルは東京からの避難組で満室だという。名古屋や京阪神で今回のブランド展示会を行った方が、地方バイヤーも行き易かっただろうし、もしかすれば東京バイヤーだって避難と気分転換を兼ねて、西日本に喜んで出張したのではないかと思う。
また外国人は、放射能を恐れて日本自体に入国することに消極的だと言われているが、冷静な外国人は名古屋以西は安全だということも知っているだろうから、名古屋・京阪神開催ならある程度の外国人バイヤーの来場は見込めたのではないだろうか。
地方在住者から見れば、今回のような状況でなぜ「東京開催」にこだわるのか理解に苦しむ。

例えば、香港で開催される伝統と格式のある展示会に毎回出展していたとする。しかし、近年来場者数が伸び悩んでいる。一方、上海の新しい展示会は来場者数が伸び続けている。こうした場合、多くのデザイナーは香港から上海に出展を振り替えるはずである。何が何でも香港に出展しなくてはならない理由はない。
これと同じ考えではいけないのだろうか。

東京開催は、福島原発沈静化と電力不足解消に一定の目途が着いてからでも遅くはないと思うのだが。

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