「フォロワー数〇〇万のインフルエンサー」という触れ込みを鵜呑みにすることは危険だという話
2024年4月11日 トレンド 1
すっかり販促の一つの手段として定着したSNSだが、過剰に信頼しすぎてはだめである。
大手のしかもやや保守的なアパレル企業の上層部にはままあるのが「フォロワー〇〇万人のインフルエンサーと契約したからすごく売れると思います」と無邪気に喜んだのにフォロワー〇〇万人のインフルエンサーがちっともインフルエンスしないという事例である。
フォロワー〇〇万人のインフルエンサーを起用しても絶対に効果が出るとは限らないのが常識といえる。
保守的な大手老舗アパレルにフォロワー〇〇万人のインフルエンサーをあてがうのは往々にしてDとかHとかADナンチャラとかの大手広告代理店、またはそれらの系列子会社の広告代理店である。
大手広告代理店が勧めるままにフォロワー〇〇万人のインフルエンサーと高額な契約を結んでいるというのが実態である。
インフルエンサーが効果を発揮しない要因は様々考えられる。
1、そのインフルエンサーとその企業の商材・サービスがマッチしていない
2、インフルエンサーが積極的に拡散してくれない(契約内容が良くない、インフルエンサーの性格がずぼら)
などが挙げられるが、このほかに有力な要因として考えられるのが、
3、そのインフルエンサーのフォロワーの実数が本当はもっと少ない
という場合である。
じゃあどうしてフォロワー数が〇〇万人と表示されているのかというと、それは「フォロワー数を買った」からである。
地獄の沙汰も金次第と昔から言うが、今でも金を出せばほとんどのことは解決できてしまうのである。
このフォロワー数を買った事例としてはつい先日にこんなことが起きていた。
詳細が知りたい方はこの動画をご覧いただきたい。
視聴するのはめんどくさいという方のためにあらましをまとめておく。
フォロワー数23万の「30分ごはん」というインスタグラムのアカウントがあったらしい(当方は知らなかった)。俗にいうインフルエンサーである。
アカウント名からわかるように、料理系の内容でそれが人気になって23万のフォロワーに支持されたわけである。ちなみに当方はインスタグラムは全く面白味が感じられないのであまり見ないし、あまり投稿もしない。そのためフォロワーは4月11日現在で1508しかいない。多分このまま増えないだろう。増やすための努力もしていないし。
この「30分ごはん」アカウントの投稿内容が最近変わってきて投資系が多くなっていたという。そして、今まで顔出しをしていなかったのに、顔出しをしたところ、その顔画像は全く赤の他人の別のインフルエンサーのものを加工したということがバレて炎上し、アカウントを削除したとのことだった。
アカウントを運営していた人が投資系詐欺師に変わっていたというのが実態のようだが、元のアカウント運営者の家族や友人、親族に投資詐欺師がいてそれと交代したというわけではなさそうで、この動画では、元のアカウント主がアカウントを売却し、投資詐欺師(個人またはグループ)がそれを買って運営していたのではないかと推測されている。
SNSのアカウントを売ったり買ったりできるのか?という疑問を感じる人もおられるだろう。
実際に以下のような売買サイトが存在している。
売却案件一覧 | Instagramアカウント | サイト売買のラッコM&A (rakkoma.com)
これは氷山の一角で他にもこの手のサイトや業者があるというのはIT業界では知られている。余談だがインスタグラムのアカウントの売買は本来は違法である。
上記のサイトでは例えば「インスタ健康系美容レシピアカウント/フォロワー11万超」は500万円で売りに出されている。
500万円で販売されているということは買い取りの値段はもっと安かっただろう。個人的には200万~300万円程度ではないかと推測している。
500万円も出して買う奴がいるのか?と思われる方もいるかもしれないが、仮に「フォロワー11万人のインフルエンサー様」だと信じる企業が現れたとして、年間契約料が500万円前後は見込めるだろうから、それでチャラになるわけである。そしてインフルエンサーの仕事先はその企業だけではないから、他のイベントでのギャラや広告収入、他社との契約などを考慮すると、悪くても初年度トントン、普通にやっていれば初年度から利益が生じる。次年度からは確実に利益が見込める。
こういう事例は少なくないから「フォロワー〇〇万人のインフルエンサー」という触れ込みを鵜呑みにすることは危険なのである。
見分けることは難しいが、目安になる方法ならある。フォロワー数を買っているアカウントは、YouTubeにせよエックス(旧ツイッター)にせよインスタグラムにせよ、フォロワー数の多さの割には再生回数やいいね・高評価、書き込みコメント数が少ない場合が多い。
フォロワー数〇〇万人なのに、いいね・高評価が100個くらいしかつかないとか、動画が再生回数が数百回しかないとか、そういう感じである。
もっとも、本当にフォロワー数〇〇万人いても投稿内容によっては反応が少ないこともあるから、単日だけで判断を下すのは危険である。定点観測的に何日間か何週間か分をザックリ見てみて、いつも反応が薄いのであればそのアカウントはフォロワー数を買っている可能性が低くないと考えられる。
まあ、そんなわけで企業の上層部はくれぐれも「フォロワー数〇〇万人のインフルエンサー」という触れ込みを鵜呑みにせず自分たちの目で検証するくらいの姿勢が必要だといえる。
この投稿、ジャーナリスティックで中身のある記事ですね
「ネットの世界はウソだらけ」ふるくは
「ウソがウソである事を見抜けない人は~略」
という事なんでしょう
だから私は逆に「フォロワー1000人以下のアカウント」
で、投稿数が多いものに注目しています
25年前、パソ通のノリが残っていた頃のネットは
草の根転じた全世界ネットワーク的なノリが面白かったけど
その後、そこらへんの人が皆スマホを持つようになって
粗製マスメディアになっちゃいましたよね・・・
このブログをxやインスタに例えると
フォロワー数2000人という感じでしょうか
コメントも熊谷の人のように、中の上層の人たちが多く
同じ知能指数の人がほどよく慣れあっている感じが心地よい
とはいえ誰でも出入り自由だから、
たまにウマしか系が乱入するあたりも面白いもんですw
(ネットはバカはっけん装置といったのは誰でしたっけ?)
それにしても南サンもますます「枯れモード」に
入ってきましたなぁ・・・
そうそう、IYのご本尊様丸投げでないニットを買いました
投売り価格の1000えんポッキリwでした
きょうのコーデは、
・したぎ500円ニット1000円
・パンツ800円下したぎ1200円
・靴もとい作業スニーカー4000円くつした110円
の計7620円ナリ
こういう人間が日本人の2人に1人なるのは
間違いありません。それも5年以内に、です
したがって服がらみで飯を食っていくのは
今後、ますますむつかしくなるでしょう