日本のメディアではけっこうあることだが、まったく比較対象にならないものを比較してしまう。

「第二のスタバ」みたいに持て囃したブルーボトルコーヒーの扱いが正直疑問だったし、先月、上陸したシェイクシャックバーガーに対する扱い方も異様だ。

ファッション系ウェブメディアがトップ記事で扱っているのはなんだかなあという感じである。
衣料品のニュースよりも飲食の方が閲覧者数を集めやすいからだという。
衣料品への興味は本当に薄れてしまっているのだと感じる。

ファッション系ウェブメディアは置いておいて、ある経済系のメディアまでもがシェイクシャックバーガーを「マクドキラー」だと持ち上げていた。
え?全然企業規模が違うんだけど?

マクドナルドは全世界で3万店くらいある。
日本には3000店弱ある。

一方シェイクシャックは全世界で70店強。
2020年までに日本に10店舗を出展する計画だそうだ。

3万店VS70店
3000店VS10店(5年後)

である。

同じハンバーガーという形態の食べ物を提供しているとはいえ、企業規模が違い過ぎて比較対象にはなりえない。


筆者はハンバーガーという食べ物にはまったく興味はないが、ちらっと調べてみると、企業規模以外にもマクドナルドとシェイクシャックではまったくコンセプトも価格設定も異なる。
シェイクシャックは「オーガニック食材を云々した」というまことにめんどくさいコンセプトが立てられている。
人の好みは好き好きだが、個人的には「オーガニックが云々」と謳われた飲食物はめんどくさいので好きではない。
利用することは一生ないと思う。

価格は、近年、マクドナルドも上昇傾向にあるがシェイクシャックはそれ以上に高額である。
バーガー単品が700円弱もする。
セットだと1000円を越える。

100円マックが存在するマクドナルドとはまったくターゲットとする消費者層が異なることがわかる。

オーガニック云々のイシキタカイ系の人はもとからマクドは利用しなかっただろうし、シェイクシャックがマクドの顧客を大量に奪うことは考えにくい。

低価格(近年、低価格ではなくなってきたが)のマクドナルドの存在をベースにしながら、それへの反発のある層を取り込むニッチ業態がシェイクシャックだといえる。
逆にいえば、マクドナルドが存在しなければ生まれえなかった業態ともいえる。

こう考えるとシェイクシャックがマクドナルドを殺すことはあり得ない。
むしろマクドナルドが存在し続けた方がシェイクシャックの存在意義がより鮮明になる。

ならば「キラー」というよりは「棲み分け共存」するのではないか。

衣料品で例えるなら、ユニクロとジョンブル、ユニクロとキャピタルを比べるようなものだろう。
企業規模も顧客ターゲットも価格帯も違い過ぎて比較する意味がない。

こういう無意味な企業比較は却ってミスリードするだけではないかと思う。