南充浩の繊維産業ブログ

ファッションブログ・・・・と言いたいところだけれどもそこまでファッションに特化していないし、能力的にもできない。そこで繊維製造業、産地、アパレルメーカー、小売店など幅広く繊維産業全般についてぼちぼちと書きます。たまにマスコミ、経済問題についても書く予定。よろしくお付き合いください。 お仕事の依頼は minami_mitsuhiro@yahoo.co.jp まで。

繊維業界新聞の記者としてジーンズ業界を、紡績、産地、アパレルメーカー、小売店と川上から川下まで担当。 同時にレディースアパレル、子供服、生地商も兼務した。退職後、量販店アパレル広報、雑誌編集を経験し、雑貨総合展示会の運営に携わる。その後、ファッション専門学校広報を経て独立。 現在、記者・ライターのほか、広報代行業、広報アドバイザーを請け負う。

「rooms LINK」は名古屋以西で開催してみては?

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 11日の金曜日に宮城県沖で大地震が起こった。
その際、珍しく東京にいたのだが、非常に強い揺れを感じた。その直後に大阪から「こっちも揺れてますよ」との電話をもらった。
震源地が宮城県沖なのに、大阪まで揺れるとはどれほど大きな地震なのかと恐ろしくなったが、やはりすさまじい被害だった。

11日は都内の電車も止まっていたが、なんとか知り合いの宿泊部屋に泊めてもらって土曜日に大阪に戻ってきた。今はテレビやインターネットのニュースで知るのみだが、都内も計画停電が行われたり、電車の運休があったりと、通常生活に支障をきたしているようだ。

実は3月11日夜から東京コレクションが開始される予定だったが、コレクションショーの中止や延期が相次いでいる。
http://cache.yahoofs.jp/search/cache?c=h2JrX-KuX98J&p=%E6%9D%B1%E4%BA%AC%E3%82%B3%E3%83%AC%E3%82%AF%E3%82%B7%E3%83%A7%E3%83%B32011%EF%BC%A1%EF%BC%B7&u=fashion-j.com%2Fblog%2Fpro%2F2011%2F03%2F2011aw.html

中止
3月11日(金) sunao kuwahara/プレゼンテーション
3月21日(月) banal chic bizzare
3月21日(月) ato



延期
3月16日(水) JOTARO SAITO
3月16日(水) JUN ASHIDA
3月16日(水) CHIRISTIAN DADA

という状況である。

知り合いのデザイナーも22日のショーを続行するかどうかは未定で検討中だという。

また来週22日~24日までの3日間、合同展示会「rooms LINK」が開催されるはずだったのだが、こちらの主催者は14日時点で続行の意向だという。ただ今後の状況次第では中止や延期があるのかもしれない。

個人的な意見だが「rooms LINK」は延期するか、場所を名古屋か大阪、京都、神戸あたりに移転して開催してはどうだろうか?東京以外の地方から出展するブランドは、送付した陳列物が期日までに届かない場合がある。また都内は停電のおそれもあるし、電車の運行も減っている。地方のバイヤーも東京への出張を控えている傾向もある。当初の会場も六本木アカデミーヒルズの40階であり、エレベーターが停電か余震で止まる可能性もある。

こう考えて行くと、もし期日通りに東京で開催しても展示会としてはあまりビジネスに結び付かない要因がたくさんある。今から会場を変えるのはなかなか厳しいだろうが一つの選択肢として検討してみても良いのではないかと思う。
また「東京コレクション」と銘打っているファッションショーを非常事態とはいえ、名古屋や大阪で開催するのは違和感があるが、幸い「rooms LINK」は「東京」でなくてはいけないという縛りもない。


日本経済の復興のためにはこうしたイベント類は中止するべきではないと思うし、できるだけ通常の経済活動は続けるべきだと思う。しかし、都内の経済活動が停滞するのはやむをえないし、電力不足の恐れがあるのに大規模なイベントを行うわけにはいかない。
イベント類の移転が可能であるなら、名古屋以西で開催してみてはどうだろうか?

食料品は値上がりしたが、アパレル製品は?

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 2月にニューヨークの綿花相場が1ポンドあたり2ドルを突破して、綿花高騰が止まらない。また羊毛も高騰を続けており、23年ぶりの高値となっているという。

ウールマークのHPに
3月4日付けで「豪州:23年ぶりに13豪ドル台乗せ、1,307豪セントで引ける」と題した記事が掲載されている。

http://www.wool.co.jp/news/woolprices/woolprices.html

記事によると

予想通り中国・イタリアを中心とする競合が激化、中~太番手や紡毛用原料も全面高の展開となり、AWEX東部市場価格指標(EMI)は前週比21豪セント続伸して1,307豪セントと、ついに13豪ドル台に乗せた。1988年5月第2週以降の最高水準で、史上最高値(88年4月第3週)まで25豪セントに迫っている。

とのことである。

しかし、原料は高騰しているものの、アパレル製品は一向に値上がりする気配もない。

つい先日、某経済雑誌記者とお話させていただいたのだが、彼らによると「アパレル各社に値上げを訪ねても『昨年と商品のデザインが異なりますからね~、一概には比べられません~』とのらりくらりの返事しか返って来ないです」という。
たしかにアパレルの製品は、よほどの定番商品を除いて毎シーズンデザインが変更される。だから、昨シーズンの商品とは単純に価格を比較できない。これは正論であるが、正論を隠れ蓑に使った「逃げ口上」だと見なして差支えないだろう。


例えば、カジュアルパンツは約200円値上がりします。とか、カットソー類はだいたい100円前後の値上げとなりました。という言い方は可能である。それをしないということは、アパレルが製品を値上げする気がないということである。また、製造業者にしわ寄せするつもりだろうか?


某業界団体の役員が1カ月ほど前に「なぜ大手マスコミはアパレル製品値上げの報道をしないのか。食料品は報道されているのに」と息巻いておられたが見当違いもはなはだしい。なぜなら、食料品メーカーはそろって「製品の値上げ」をきちんと発表しているからである。コーヒーを一例に挙げると、AGFやネスレなどの大手がそろってコーヒーの値上げを発表している。大手数社が発表をすればマスコミは「コーヒーは値上げ」と報道するわけである。

某役員には申し訳ないが、アパレル業界でキチンと「値上げ」を発表した大手があっただろうか?記憶する限りはない。例えばユニクロとワールドとオンワードとイトキン、ファイブフォックスあたりが値上げを発表すればマスコミは「アパレル製品値上げ」を報道する。反対に「値上げ」を発表していないのに、マスコミ各社が「アパレル製品値上げ」のキャンペーンを張ることはできないし、わざわざキャンペーンを自主的に張るほど、マスコミはアパレル業界に恩義も感じていない。

いずれにせよ、マスコミにアパレル製品値上げを採り上げてほしいのならば、大手アパレルがきちんと値上げを発表すべきである。

イッツインターナショナルは素材説明POPを大きくすべき

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 実は9日から今日、11日まで東京にいるのだが、昨日初めてイッツインターナショナル原宿店に入店した。

http://www.its-international.net/index.html

安くて手軽だけれども品質の悪いファストファッション勢に対抗する目的で作られたブランドで、高品質・中価格を目指している。例えば日本製のジーンズが8900円、吊り編み機と言われる機械で編んだスエットパーカーが6300円という価格帯である。

また、3足1000円の無地カラーソックスや4足954円のショートソックスはなかなかにお買い得品だと思う。

しかし、残念なことにpopが小さすぎるように感じる。

例えば「吊り編み機で編んだスエットパーカー」も名刺大よりも少し大きめのpopしか付いていない。これではお客さんにはあまり伝わらないし、もしお客さんが満員(このブランドにはそういう状況はあまりないとのことだが)の場合で、接客ができない場合はpopがあるとお客さんはそれを読んで時間を潰してくれる。

高品質・中価格というコンセプトはポイントの新ブランド「ナッシュダレック」に通じる部分があるのだが、ナッシュダレックはファッション性で売り出すことを主眼としていることから、生産に対するpopはあまり必要ない。しかし、イッツインターナショナルはベーシックアイテムで展開しており、生産に関する事が「売り」の一つでもある。やはりより分かりやすい、目につきやすいpopが必要ではないだろうか。

このブログで、以前にユニクロの「プレミアムコットン」のpopについて書いたことがある。イッツインターナショナルもユニクロくらい大きめの素材説明popを取り付ければ良いのにと思う。


今まで東京にしかなかったイッツインターナショナルだが、神戸店がオープンし、4月には阿倍野店がオープンする。店舗数が増えるとともに販売促進の手法も進化してほしいと願っている。




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