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南充浩 オフィシャルブログ

ユニクロのスマホアプリの「マイサイズ機能」の凄さに感心した話

2019年5月23日 ネット通販 0

当方は今でも洋服を買うには、店頭で試着するのが最適だと思っている。
とはいえ、気に入った店を巡回して試着するのは時間がかかる。仕事がなくて暇で暇でどうしようもないときくらいにしかできない。
また、店頭で一つ一つのアイテムを確認するのも時間がかかる。
時間短縮ということで考えると、ウェブ通販ページで目ぼしい商品を物色することになる。
とはいえ、画面で物色するのにもそれなりの時間がかかる。実際に店頭で確認するよりは時間短縮にはなるが。
 
物色していれば気になる商品も出てくるし、破格値の投げ売り品も見つかることがある。そうした場合、サイズを確認してから買おうとするのだが、サイズデータが並んでいるだけではどうもわかりにくい。
当方は、すごく洋服に詳しいわけではないが、それでも天神橋筋商店街で380円の靴を190円に値切ってくるオバちゃんよりは詳しいと思っている。
それでも、ウェブのサイズ表だけで服を買うのは自信がない。
どういうことかというと、当方が個人的に一番気にするのが、トップスなら胸囲、ボトムスならウエストになる。もしかするとほかの人はほかの部位のサイズが気になるのかもしれない。
で、当方基準に話を進めると、胸囲だとだいたい100センチ以上ないと小さいということはわかっている。しかし、これまでウェブで買った服を比べてみると、胸囲104センチの物もあれば110センチの物もある。
そして110センチでもタイトな感じになる物もあるし、106センチでも意外にゆったりしたシルエットの物もある。
恐らく他の部位サイズと連動してのことではないかと思う。
例えば肩幅。肩幅広めに作られている服なら胸囲が少し小さめでもそれなりにゆったり着られる。一方、肩幅が狭めなら胸囲が大きくてもタイトになってしまう。パターンについては詳しくないから、そうではないかと類推する。
パンツ(いわゆるズボンのことね)で一度あったのが、ウエストは82センチで確実に穿けるはずなのに、買ってみると意外にピチピチである。当方が4日連続くらいで酒を飲みに行ったら絶対に止まらなくなる。
じゃあ、これまでの手持ちのズボンと何が違うのかというと、股上の深さである。最近流行りのハイライズだったのだが、当方は股上のサイズ表記を見落としていた。
ということは、股上が深めのズボンならウエストサイズはもっと大きい物を買う必要があるし、股上浅めのズボンなら82センチでもゆとりがあるということになる。
そりゃ、当方が枯れ木のようにスマートな体型なら何の問題もないのだが、どうも骨太な体格らしく、どれほどダイエットしても枯れ木のようなスマートな体型にはなれなかった。
ことほど左様に、改めて洋服を買うときに、サイズ表記の一部分だけを見ては判断できないと痛感し、それからますますウェブで買うときには慎重になっていて、出来得る限り店頭で試着してから買うようにしている。まあ、本末転倒であることは十分承知しているが改める気はない。(笑)
 
さて、前置きが長くなったが、ウェブ通販業者やファッションテック業者が「サイズがー」とかまびすしいが、消費者は、カジュアルウェアにおいては、何もレオタードみたいな「究極のフィット感」なんてさらさら求めていない。小さすぎて着られないことが嫌なのである。またビッグシルエットは流行っているが、おかしすぎるくらいに大きすぎることが嫌なのである。XS~XLくらいでカバーできる体型の人はとくにカジュアルではそれで十分なのである。そこを考え違いしているのではないかと感じる。
人気ファッションブロガーMB氏のブログで興味深いエントリーがあった。こういうのを一早く発見するのは流石だといえる。
 
http://www.neqwsnet-japan.info/?p=26554
一々書くのは長ったらしいので、ぜひ原文を一読いただきたいと思う。
これは要するに、スマホアプリで簡単に自分に合うサイズの服がわかるという画期的なシステムである。身長と体重とお腹周りの体型(平、やや丸、丸い)、肩幅(狭い、広い)を選ぶと、ユニクロの服の何サイズが合うかを診断してくれる機能である。
しかも「Mです」「Lです」と断定するのではなく、「Mが80%」「Lが10%」というような具合の曖昧さで表示してくれる。
繰り返すが、スーツに類したアイテムはいざしらず、Tシャツやらトレーナーなどのカジュアルに対して、消費者は「究極のフィット感」なんてさらさら求めていない。あえて小さ目に着たいという人もいるし、あえてダボっと着たいという人もいる。
だから「Mです」と断定されても困るわけで、「Mが80%」なら「Mが適正なんだろうけども、ダボっと着たいからLにしよう」とか「Mが適正なんだろうけど、もっとピチっと着たいからSにしよう」という選択がしやすくなる。
これはかなり使いやすい。
興味があってパソコンのサイトからも同じ機能があるのか試してみたが、こちらはちょっと使いにくい。
事細かなサイズデータを自分で打ち込まなくてはならない。(画像参照)

 
しかし、そんなに詳細な自分のサイズデータを知っているとしたら、何もユニクロのサイトごときに診断してもらう必要もなく、自分でサイズ表を見ながら自由自在に欲しいアイテムを選択することができる。この辺りはユニクロ側は何か考え違いしているのではないかと思う。
 
それにしてもユニクロのスマホアプリにはいつからこの機能が備わっているのだろうか。毎週火曜日と金曜日にスマホアプリで値下がり品をチェックしている当方だが、実際にMB氏の記事を読むまで当方は全く気が付かなかった。
MB氏が書いているように、ユニクロはこのアピールに関しては超ド下手くそである。(ご本人はもうちょっとソフトに書いているが)
この機能を知ることができたので、今後は、ユニクロのウェブ通販で買うときは、店頭で試着することが相当に減るだろうと思う。
 
ユニクロに追随するのが大好きなアパレル業界は、この機能の装備にこそ追随すべきだと思う。
 
 
MB氏の著書をどうぞ~

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