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南充浩 オフィシャルブログ

エドウインが貢献する物作りと雇用

2012年4月12日 未分類 0

 最近の広報的な打ち出しの一つに「社会貢献」というものがある。
手近な例で言えば、東日本大震災の被災者に対する救援物資の送付や募金などによる支援である。

アパレルブランドやファッション企業でも、単に「○○」というタレントと契約したことを発表するよりも、社会的貢献をアピールした方が報道されやすい状況にある。

以前にユニクロが発表したバングラディシュの雇用促進などもその一種である。

こうした状況下で、大きな社会貢献を長年に渡ってやり続けながら、それをちっとも発表しない企業がまだまだある。「風姿花伝」の「秘するが花」という日本文化を体現しているのであろうか非常に奥ゆかしく好感が持てるが、時代も変わりつつある。
せっかくの良い行いは嫌味にならない程度に発表すべきではないかと思う。

個人的にはジーンズの国内最大手メーカー、エドウインを挙げたい。
エドウインは秋田県に自家縫製工場を持っている。
ピーク時よりは幾分工場数は減ったらしいが、現在でも少なくとも10工場を稼働中である。
しかも、昨日今日に建設した工場ではない。もう何十年も稼働させている。
さらに特筆すべきは、工場の工員は全員日本人であり、昨今流行りの中国人研修生は一人もいない。
親子二代に渡ってジーンズの縫製に携わっている地元住民も数多いと聞く。

個人的にはこれを広報しない手はないと思う。

しかし、同社の動きを見ていると、この部分をPRする気は今のところなさそうだ。
せっかく良い素材が手元にあるのにもったいない。

国内外の人気俳優や女性タレントの起用をPRするよりもこちらの方がよほど効果がある。

最近では「社会貢献ネタ」は報道されやすいということを理解して、手元にそれほどの材料がなくても無理やりに社会貢献活動に結び付けるPR手法を採る企業も増えているように感じる。

手元に万全の材料がありながらそれを使わないエドウインはまさに異例であろう。

しかし、その愚直さ、素朴さが個人的には嫌いではない。
小利口・小器用に立ちまわる企業や人物は見ていてあまり気持ちの良いものではない。
世間的にはそちらの方が成功するのかもしれないが、好きにはなれない。

まあ、そんなわけでエドウインの自家縫製工場を通じた社会貢献が世に知られることを望んでやまない。

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