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南充浩 オフィシャルブログ

ムーンスターやアキレスの革靴は機能性が高くて使いやすい スニーカービズはこういうのを推奨すべき

2018年4月17日 未分類 1

最近、ムーンスター(旧社名:月星)やアキレス、アサヒシューズといった中堅老舗国内靴メーカーのリニューアルに注目している。
当方が子供のころ、それなりに有名靴メーカーだった各社だが、その後、アディダスやナイキ、プーマ、リーボック、ニューバランスなどの欧米スポーツブランドのスニーカーが上陸したため、スニーカーや運動靴のジャンルでは知名度が圧倒的に低くなった。
5年ほど前からこれらの国内靴メーカーもリニューアル活動を開始しており、ときどき「これは!」という商品を目にするようになった。
実際に彼らの自社通販サイトを覗いてみると、それなりに良いデザインの商品もある代わりに、昔ながらのダサい靴も並んでおり、玉石混交という状態だといえる。
アキレスは子供向けスニーカーの「瞬足」で大ヒットを生んだが、大人向けではまだそれほどのヒットは生まれていない。
ムーンスターは徐々に大人向けのカジュアルスニーカーでファッション雑誌にも取り上げられるつつある。
アサヒシューズは先日の合同展MAG(マグ)にも出展しており、これまでと違う販路への売り込みを本格化しているように見える。
ちなみに余談だが、ムーンスターの自社通販サイトを覗くと、ニューバランスのスニーカーが売られているが、これはどうしてかというと、あまり知られていないのだがムーンスターとニューバランスの付き合いは古くからで深いからだ。
昔はムーンスターがライセンスでニューバランスのスニーカーを製造していたこともあったし、今でもムーンスターはニューバランスの株主でもある。
で、これらの靴メーカーのスニーカーは一部を除いてあまり興味はないのだが、革靴・革靴調には興味を持っていて、先日、ムーンスターの通販でサイドゴアブーツを1足買った。
試着なしでの買い物でどうなるかドキドキしたが、こちらの推測が正しくサイズはドンピシャだった。
このサイドゴアブーツは26・5センチまでは5ミリ刻みでサイズが展開されているが、27センチの次は28センチへと飛ぶ。

なんで飛ぶんやー!orz

 
靴幅はEEEなので通常よりも広めである。
通常、ナイキやアディダスのスニーカーを買うときは90%くらいの割合で27・5センチを買う。
幅がすごく細いスニーカーだと28センチを買う。
27・5センチが良いと思うのだがないから27センチにすべきか28センチにすべきかで悩んだ。
こういうときに試着ができないから通販は困る。
しかし、革靴やスリッポンの場合、スニーカーよりも小さいサイズを買うことがほとんどだから、28センチは大きすぎるだろうと結論付けた。
問題は26・5センチにすべきか27センチにすべきかだが、これまでの手持ちの革靴・革靴調のサイズを思い返して、圧倒的に26・5センチのものが少ないという事実に基づいて27センチを選んだ。
結果、正解だった。
早速履いてみたが、この靴はすごくいい。
最初に当方が食いついたのは値段だ。
定価14000円が、なぜか半額の7020円にまで値下げされていた。
次に注目したのが材質だ。
最近は手ごろな値段の合皮靴が増えているが、これは本革でなおかつ撥水加工が施されている。
防水と撥水は似たような意味合いと機能だが、撥水の方が防水よりも弱い。
防水は完全に水を通さないが、撥水はそこまでではない。
防水は豪雨でも水が染みることはないが、撥水は豪雨だと追いつかないだろう。
それでも少々の雨なら本革でありながら弾いてくれるという機能性に注目した。
7020円だったが、そこから「ゆっくり出荷」というサービスを選び200円引きしてもらって6820円(税込み)で購入した。


少しだけ丸いがビジネスシーンにでも履けるデザイン
EVA樹脂のソール
試着してみると、まずクッション性がすごく良い。
手持ちのナイキのエアマックスインビガープリントのソールと同等のクッション性の良さを感じる。
材質はEVA樹脂だそうで、いわばクロックスのサンダルと同じソールということになる。
アッパーの革は薄めで柔らかい。
アッパー素材は履いているうちに必ず劣化する。
最初にものすごく硬かったとしても、履いているうちに柔らかくなるし幾分か伸びる。
だからこの靴は履きこんでいくとどうなるのかという不安はあるが、最初に履いたときに靴擦れができる理由もアッパーや内貼り素材の硬さによるものであるから、靴擦れはまったくできなかった。
セメントプロデュースデザインの金谷勉社長はトリッカーズのメダリオンブーツを愛用しておられるが、購入した直後はアッパーの革が硬すぎて足の甲に靴擦れができるそうだ。それを我慢して履き続けて程よい柔らかさになるそうなのだが、そこまで我慢し続けられる忍耐力がすごい。この人はマゾヒストではないかと思ってしまうほどだ。(笑)
しかし、劣化したときの不安はあるが、ムーンスターのブーツはアッパー素材・内貼り素材ともにソフトなので、履いた当初の靴擦れは起きないという利点がある。
当方はマゾヒストではないからこちらで十分だ。
ただ、履き口のゴムがキツイのか足首が少し締め付けられて痛く感じたが、これこそ履いているうちにゴムが伸びるから緩和されるだろう。
さらにいうなら、この靴はものすごく軽い。
軽量スニーカー並みの軽さだと思う。
革靴はかっこいいけど履いていると足がつらいんだよなあ~という人にはお勧めの商品といえる。
あまりにも気に入ったので、ブラックを履いた翌々日にダークブラウンもポチった。
もうサイズで迷う必要はない。
今度は、一度購入したときに発行された「お誕生日クーポン15%オフ」(当方は4月生まれだから)を使い、さらにたまっていたTポイント1112円分を使って、4855円(税込み)にまで値下げした。
この機能性と見た目で4855円なら破格値だといえる。
ABCマートやステップの投げ売りスニーカーよりも安いくらいだ。
ぜひ一度購入をお勧めする。
ムーンスターのワールドマーチというラインだが、このブーツ以外にももっとビジネス寄りのデザインの革靴もある。
そして、アキレスの通販サイトを見ていると、こちらにもこの手の商品がある。
「ソルボ」ラインだ。
こちらは値下がりしておらずだいたい14000~23000円くらいで、2万円越えは防水機能がある。
ソルボセインという衝撃吸収材をソールに使用していて、こちらも通常の革靴よりは格段にクッション性が良いとのことだ。
今度値下がりしたら購入して試してみたい。
スニーカービズで私服刑事や万引き防止Gメンみたいなスーツ+スポーツブランドスニーカーなんていう珍妙なスタイルを推奨せずともこの手の「スニーカー並みのクッション性の革靴」を推奨すれば済む話だ。
推奨する役所もバカだし、それの尻馬に乗って私服警官ルックを広めまくっているアパレルも百貨店もアホとしか言いようがない。
ムーンスターのワールドマーチにせよ、アキレスのソルボにせよ、こういう機能性に富んでなおかつ値ごろ感のある革靴が市場には確実にある。
こういう商品を発掘できたときの喜びは大きいとともに、あまり知られていないことを残念に感じる。
「高感度」を自認するファッソニスタどもはこういう商品を発掘して世に広めるべきではないのか。売れ筋ブランドの別注とダブルネームに頼り切った品ぞろえのどこに「高感度」があるというのか。
こういう商品にもっともっとお目にかかりたいものである。

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心斎橋筋商店街がドラッグストア街に変貌した理由とこれまでの変遷の推移
https://note.mu/minami_mitsuhiro/n/n2eb0ac5ccb54
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昨年9月下旬にブログの仕様を変えて、更新通知が届かなくなった方がおられると思いますので、お手数ですが、新たにRSS登録をお願いします

ムーンスターのワールドマーチにはこんなビジネス革靴と見わけのつかないものもあるよ。


それからアキレスのソルボシリーズ

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 comment
  • 南ミツヒロ的合理主義者 より: 2022/08/25(木) 9:16 AM

    私も南サンと同じことをやってます

    遠目だとクロケットに見えなくないw
    レースアップのブーツを5千円で購入

    快適さに驚くばかりです

    なお、革ですらありません。スエードと思いきや
    実は布。そして「俺もここまで堕落したかw」と
    感じたサイドファスナー(でもぱっとみひも靴)

    超ラクちんです。そして軽い‼

    それはさておき、久留米系の中堅ズックメーカーの
    商品が50代以下の男性に普及する事はないと思います

    南サンや私の世代は中高生のとき、すでにナイキアディダス
    全盛時代で、月星やアキレス、アサヒのスニーカー履いてる
    奴は「ダサい」と思われていた世代です

    そしてナイキアディダス加えてアシックスが
    この手の「ズック系高機能革靴」を既に作っています

    高所得層にはコールハーンなんてのもありますし

    という訳で、久留米発祥のズック屋さん製造の「高機能ズック靴」
    は今後も投げ売りがつづき、南サンや私はホクホクという事になります

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