恒例の各社12月売上速報をまとめてみたい。

ユニクロは

既存店売上高が前年比4・5%増
既存店客数が同7・2%増
既存店客単価が同2・5%減

ポイントは

既存店売上高が前年比0・5%増
既存店客数が同5・6%増
既存店客単価が同4・9%減

マックハウスは

既存店売上高が前年比3・2%減
既存店客数が同6・7%減
既存店客単価が同3・7%増

ハニーズは

既存店売上高が前年比4・0%減
既存店客数が同6・2%減
既存店客単価が同2・4%増

だった。

昨年12月の売れ行きについては、全般的に「期待外れ」という声が聞かれたが、ポイント、マックハウス、ハニーズの売り上げを見るとそれが裏付けられているように思える。
ポイントは前年微増だったものの、客数が大幅に増えた。その一方で、客単価が下がっている。
ポイントはブランド別の速報は発表されていないので推測するしかないが、プレセールや大胆な値下げ品を打ち出すことで客数を集めたが、例年よりも値引き率の高い商品がそろっていたのではないだろうか。

マックハウスとハニーズは客数減の幅が大きいところが気にかかる。

さて、強かったのはユニクロだが、これはユニクロが全年代層に支持される実用衣料的性質の強さが反映されているのではないか。
もちろん、ファッション要素がゼロということではないが、実用衣料の性質が強く、一部にファッション要素が差し込まれているというのがユニクロというブランドだとみるべきだろう。

それと以前にも記事に書かれたことがあるが、「冬に強く、夏に弱いユニクロ」という性質はいまだ健在だといえる。
冬のユニクロはやはり強い。
某歌手のように「冬の女王」というあだ名を奉られても良いのではないかと思える。
目標販売数量には到達できないのではないかと見ているが、ヒートテックの支持は相変わらず根強いし、なんだかんだと言っても低価格~中価格帯のダウンジャケット類は品ぞろえのボリュームも多く、店頭在庫の減り方から見て、売れ行きもそれなりに順調であろう。

ユニクロは冬向けに大ヒットアイテムが多い。
ブームの呼び水になったのはフリースだし、その次はヒートテックである。
ダウンジャケット類もその仲間に入れても良いだろう。

一方、夏にはドライがあるが、これは別にそれほど大ヒットはしていない。
また昨年夏は麻も推していたが、大ヒットとは呼べない。
ステテコは期待したほどの売れ行きではなかったように見える。

こう見ると、ユニクロの機能商材は冬向けには大きな反響を得ているが、夏向けの機能商材はそれほどではないといえる。
では何故、冬向け機能商材は消費者の支持を得られるのに対して、夏向けの機能商材はそうではないのか。

分析・解釈は人によって様々あるだろう。

個人的には、冬は衣類を工夫すれば寒さを和らげることが体感できるが、夏は衣類を工夫したところで暑さは和らがないからだと考えている。

筆者が夏の暑さが苦手で夏が大嫌いで汗っかきだからこう思うのかもしれない。

本州の冬の寒さはもともとあまり苦にならない。
むしろ汗をかかなくても済むから好きな部類である。
それでも月に何度か激しく寒い日があるわけで、そういう日にダウンジャケットやフリースなどを着用すると「なるほど軽くて暖かい」と実感できる。(ちなみにヒートテックは持っていない)

逆に夏は毎日が苦痛なのだが、冷房を点けない限りはじっとしていても汗が止まらない。
ドライTシャツの類は何枚か持っているが、常にボトボトである。
ドライを着ているからといって「涼しくなったわ」という体感はゼロで、汗で濡れても乾くのが比較的早い程度である。これなら別に普通の綿100%Tシャツを着ていてもさほど変わらないとしか感じられない。

筆者のような人間からすると、冬の機能商材は買う価値があるが、夏は何を着てもあまり変わらないので特定の機能商材にこだわる必要がない。Tシャツで言えば、どこで買ったってそれほど体感には影響ない。それなら、グラフィックプリント柄のカッコイイ商品の方が良い。

という判断になってしまう。

自分自身の特性から見ると、「冬に強く、夏に弱いユニクロ」の原因はこの辺りではないかと考える。
人それぞれ体の特性は違うので、もしかしたら違う見方をされる方もあると思うが、またご意見など聞かせていただければありがたい。