みなさんはGMSで衣料品を買うことがおありだろうか。
筆者は最近靴下とか肌着の特価品を買うことが増えた。
靴下なら4足1000円とか、肌着ならボクサーブリーフ1枚200円とかに値下がりしたときに買う。
今年の春先には1足100円に値下がりした靴下を3~4足買ったこともある。

靴下でいうと、岡本とか福助、グンゼ、ダイワボウノイなどの有名メーカーの商品が格安に値下げされているし、肌着でもグンゼやダイワボウノイが値下げされている。
GMSのPBはいくら値下がりしててもちょっと買う気になれないのが本音である。

それとアウター類はよほどのことが無い限り買わない。

さて、そんなGMSだが、数社の今中間期決算をまとめて分析してあるサイトがある。
さすがに丁寧にまとめてあるので一読の価値があると思う。

GMS・衣料品の動向 -平成25年2月期・第2四半期決算
http://retail-study.cocolog-nifty.com/blog/2012/11/index.html#entry-74661898

平成25年2月期・第2四半期の売上高が、「前年割れ」しているのは、大手GMS・7社のうち、イオンリテール、ユニー、イオン北海道、イトーヨーカ堂、イズミヤの5社。売上高が「前年超」なのは、イオン九州(101.5%)、イズミ(102.1%)の2社。新規出店による売場増、逆に、閉店等による売場減等はあるものの、GMS・衣料品は依然として低迷しており、その先行きは「暗い」ように思われます。衣料品・起死回生となるような決め手を、大手GMSは、いまだに見出せていないというのが現状のようです。

とある。
そして値下げロス率の高さと回転率の低さに言及しておられる。ちょっと長文だが引用する。

大手GMS・衣料品の数字で特に目につくのは「値下げ&ロス率の高さ」です。ファッションセンターしまむらの値下げ&ロス率は、ほぼ5%~6%というところですが、イオンリテール、イオン九州、ユニー、大手GMS・3社の値下げ&ロス率は、その約3倍から5倍という数字になります。

イズミが9%強に収まっているものの、それ以外の各社は軒並み15%超えである。

また

単純計算ですが、6社・各社の数字を2倍したものが年間商品回転率(数)になります。6社のうち、第2四半期の商品回転率(数)が最も高いのは、イズミの3.0回転ですが、この数字でも年間商品回転率は(第2四半期・上半期の商品回転率3.0回×2・通期)=年間商品回転率6回にしかなりません。この6回という年間商品回転率は、量販衣料品の商品経営では、ぎりぎり許容できる最低限の年間商品回転率と言っていいでしょう。大手GMS・衣料品の最大の弱点は、この「商品回転率の低さ」にあります。この問題を解決できない限り、「大手GMS・衣料品に明日は無い」と言っても過言ではないでしょう。

とある。

正直申し上げて、GMSに肌着・靴下・パジャマ・ホームウェアなどの実用衣料以外のファッション衣料品が必要なのか筆者はずっと疑問を感じている。
バブル崩壊直後くらいまではGMSでファッション衣料を買う人もそれなりにいた。
実際に筆者の亡くなった母親も息子と旦那の衣類のほとんどをGMSのセール品で賄っていた。

年配の業界関係者に尋ねても、「昔は衣料品が良く売れて、食品や生活用品に比べて利益率が高かった。だから、いまだにGMSは衣料品復活を模索している」とおっしゃる。
良かったころの夢よもう一度というわけだ。

しかし、現在ではその役割をユニクロやしまむら、ハニーズなどの低価格SPAが担ってしまっている。

しかもGMSはそれらの企画の後追いばかりしている。
西友の3990円のダウンジャケットしかり、イトーヨーカドーのグッディしかり、イオンのフリースやルームダウンしかりである。そういえば1000円以下のジーンズもそうだった。

圧倒的ボリュームでなければ後追い企画が成功しないことはランチェスターの法則で示されている通りである。
たしかにGMSの上位何社かは圧倒的な売上高を持っている。しかしファッション衣料に関して、ユニクロを越える量の展開とプロモーションをしているかというとかなり疑問だ。

ランチェスターの法則によると、強者の追随戦略は圧倒的物量であるから成功すると説かれている。
反対にいえば圧倒的物量が無ければ追随戦略は成功しないともいえる。
ここでいう圧倒的物量は在庫の量をを積み上げるだけでなく、プロモーションやPRの物量も圧倒的でなくてはならないだろう。
こと衣料品に関していえば、圧倒的物量にはとても見えない。

このあたりを改善しないと、GMSのファッション衣料品が復活することはありえないと思うのだが。