毎日欠かさず読んでいるブログは何か?と問われたら、柴犬ブログと文鳥ブログである。
それ以外はガンダムのプラモデルのブログになる。
ファッション業界関係者のブログは読むが、いわゆるファッションブログはほとんど読まない。

で、そんなわけでガンダムのプラモデルブログをいろいろと読んでいたら、ひょんなことから「ミニプラ」のブログへ飛んでしまった。
ミニプラって何かというと、食玩で、ラムネと簡単な組み立て式のプラモデルが入っている。
どっちかというとプラモデル9割・ラムネ1割くらいの内容量で、その「ミニプラ」のキュウレンオーの出来がすさまじく良いと書かれてあったので、繰り返し読んでいるうちに欲しくなった。

今年2月から始まった「宇宙戦隊キュウレンジャー」に登場する5体合体ロボットがキュウレンオーである。

デラックス超合金キュウレンオーは1万円近くもする高額品だが、ミニプラだと1つ350円。5体合体だが、胴体になるメカは上半身と下半身が別売りなので6個集めないと合体できない。
6個集めた価格は350×6=2100円ということになる。

1個350円だが6個合わさると意外に高いが、デラックス超合金よりは随分とマシな価格だ。

このミニプラキュウレンオーは何が優れいているかというと、5体合体できるうえに、手足、肩が可動してアクションポーズが付けられることにある。
デラックス超合金は光ったり音が鳴ったりするがほとんど可動できない。関節がないからだ。

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食玩なので食品スーパーやコンビニに売っているかと思っていろいろと探してみたが、なかなか見つからない。
そこで仕方なくAmazonで調べてみると、たいがいが2100円以上で売られている。

さすがに食玩に定価以上払いたくないので、地元の食品スーパー万代に行ってみると、棚の一番下に目立たない形で並べられており、これを買った。もちろん定価でだ。

例えばこれなんかは3400円で売られている。ほかにもAmazonではいくつか出品されているがすべて2880円、2900円、3200円と定価より1000円前後も高い。

さて、何が言いたいかというと、人気があって品薄が続くなら、食玩でもこれほど高値で売れてしまうということである。

衣料品の価格低下が問題になっており、様々な複合的要因があるが、理由の一つには過剰供給がある。
いくらトレンドだから、ブームだからといって特定の商品を過剰供給すればいずれ値崩れを起こす。
当たり前である。MA-1ブルゾンが流行っているからといって、それを4枚も5枚も買う人間はほとんどいない。
普通は1枚、せいぜい色違いで2枚か3枚くらいしか買わない。
2枚か3枚買う人はよほどの洋服好きであり、希少人種といえる。

洋服の製造システム、その原料の製造システムは基本的に大量生産だから、ある一定の製造数量は必要になる。1枚だけ洋服を作りたい、それに合うように3メートルだけ生地を織りたい、なんてことはほぼ不可能である。

1枚だけ縫製するというのはできる。サンプル工場やオーダー工場はそれで動いているが、生地は3メートルだけ織るなんてことはほとんどできないし、やったところで採算が合わない。

だから最低でも50枚とか100枚くらいは作らなくてはならないのだが、それでも売れる見込みもないのに何百枚・何千枚と作る必要があるのだろうか。

業界のためにと考えると必要かもしれないが、自社のビジネスを考えた際にはそれは必要ない。

セメントプロデュースデザインの金谷社長が、「プロダクトの業界は大量生産が基本なので、新商品を開発すると『一気に〇〇万個作りましょう、そのほうがコストが安くなるから』という人がいますが、売れる見込みもないのに一気に作れば下手をすると不良在庫を抱えることになります。そうなると何のために製造コストを下げたのか意味がなくなります。それよりも割高になるかもしれませんが、売れる見込みがある何百個・何千個くらいの個数を製造して様子を見ながら増産したほうが良いと思います。値崩れもも起こしませんし」ということをいつもおっしゃるがその通りだろう。

洋服も理屈は同じだ。

売れるか売れないかわからない商品(洋服業界のマーケティングのやり方も全般的に下手くそだが)を大量に作ったり、どこぞのチェーストア理論の亡霊みたいに「欠品させません」を合言葉に大量に見込み生産すると、必ず売れ残りが生じて、最後は投げ売りすることになる。

投げ売りした商品を筆者は買うが、投げ売りが常態化すると、消費者心理も「洋服は安い物」というふうに認識してしまう。

計画値を必ずしも前年10%増で組む必要もなく、前年トントンとか5%増程度に抑えれば良いのではないか。

値崩れを防ぎたいなら、売り切れ御免体制を構築するのが先決ではないか。
もう「欠品させません」なんていうキャッチフレーズに、大量にタンス在庫を抱える消費者は心が動かされなくなっている。

まあ、そんなわけで、一度ミニプラ「キュウレンオー」を手に取ってもらいたい。
きっとそのすごさがわかる。