ルミネが冬バーゲンを1月3日スタートにすることでバーゲン後倒し論争には終止符が打たれた。
後倒し組は三越伊勢丹を除くとHEPファイブやラフォーレ原宿などの一部のファッションビルだけになった。

以前も書いたように夏のバーゲンというのは、消費者もそれほど待ち望んでいないから6月末からやろうが、7月1日からやろうが、7月10日からやろうがあまり大勢に影響ない。

夏服はスーツ類以外は軽衣料が多いから、個人的には消耗品にしか見えない。
メンズだとTシャツ、ポロシャツ、半袖シャツの3種類しかない。
Tシャツなんて消耗品の最たる例だし、ポロシャツだって似たようなものだ。
だから、それこそ無印良品あたりの投げ売り品を買えばそれで良いのではないかと思っている。

夏服は重ね着できない分、コーディネイト云々より、体格と体型と顔立ちの良し悪しがすべてを決める。

体格と体型と顔立ちが良い奴は無地のポロシャツだけでもさまになるし、体格と体型と顔立ちが残念な人は高級ブランドのTシャツを着ても残念な見た目にしかならない。

それが夏服だ。

冬服は重ね着のコーディネイトが楽しめる分、体格と体型と顔立ちの悪さをカバーできる。
重ね着ができるし、暑いのが苦手なので筆者も冬は大好きで、毎年冬のバーゲンを楽しみにしていたのだが、なんだか最近は正月のバーゲンで買う商品が減っていると気が付いた。

もちろん、筆者が加齢によって服装への興味が薄れていることは否定しない。
50歳手前になると服装に限らずあらゆる物事への興味が薄れる。

しかし、それでも5年位前(40歳前後)までは「金がない」とか言いながら、正月のバーゲンでは3万円くらいはまとめ買いをしていた。

それが昨年だと正月のバーゲンで買ったのは数千円程度になっているし、来年年明けの正月バーゲンで買いたい物は今のところ5000円くらいしかない。
正月バーゲンが一段落した投げ売り価格でならもう少し買うが、正月から15日くらいまでにどうしても買いたい商品はほんの2,3点あるかないかである。

その理由は、正月バーゲンを待たずとも年中安売りされているからである。

ユニクロやその他の大手SPAブランドは商品の入荷後一定期間が経過すると値引きされ始める。
言ってみれば年がら年中値引きされた商品が店内にあるということになる。

超トレンド品を除けば、今の洋服、ファッション嗜好なんて1年くらいではそう大きく変わらないから、安売りされている商品を着ても誰もおかしいとは思わない。

例えば、繊研新聞によると今年のメンズアウターの売れ筋1位はMA-1タイプだが、記事に書かれているようにこれももう3年くらい続いている売れ筋である。逆に言えば3年くらい前に買った商品を着ていてもまったく問題ないということになる。

逆にレディースアパレルでは去年の秋冬に売れたコーディガンが今年の秋冬は壊滅的に悪いそうだが、じゃあコーディガンを着ている女性が皆無かというとそんなことはない。
結構な割合で去年買ったと思われるコーディガンを着ている女性を見かける。
コーディガンの場合は、欲しい人は去年に買ってるし、同じ商品を色柄を変えて今年も買おうと思う人が少なかったというだけで、着用自体はおかしいと思われてはいない。

それほど大きく消費者の服装はこの数年は変わっていないと感じられる。

現に5年前に買ったダウンベストを今でも着ているし、それがひどくおかしいということもない。

そういう風潮だから毎年、バーゲンで買い足す・買い替えねばならないアイテムが年々減少している気がする。

また、セールの早期化で11月・12月にかなりの値引きが店頭・ネットでされているケースも増えた。

ナノユニバースなんかはネットですでに30~40%オフになっているアイテムが多いし、ライトオンもしかりだ。
ライトオンの昨年秋冬に投入したマルハチダウンは、売れ残りを一旦格納して、12月に入ってから7900円に値下げして販売している。

ストライプインターナショナルは前にも書いた通り、常に安売りされている。

自分自身の買い方も5年位前までのように1月に集中する度合いが年々緩和されていて、それこそ毎月まんべんなく投げ売り品・お買い得品を買っている傾向にある。

冬のバーゲンは正月という環境もあって、いまだに一大イベントであることは間違いないが、かつてドル箱だったクリスマス以降の年末商戦が見る影もなく衰退したことを考えると、正月バーゲンの突出も今後は徐々に鈍化していくと考えられる。

皆さんの買い方に変化はあるだろうか?

今では年末商戦なんて若い人にはあまり実感がないだろうが、何十年か先には、若い人が「昔は正月バーゲンが恐ろしく盛り上がっていたらしい」なんて話すような伝説になっているかもしれない。