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南充浩 オフィシャルブログ

「新しい手段」に無策で縋り付くことが大好きな繊維・アパレル業界

2020年9月18日 トレンド 0

2年くらい前のアパレル業界では「ネット通販は売れる」という謎の信仰が流行していた。 ネット通販教にもだいたい三宗派あり、 1、ZOZOTOWNなら売れる 2、楽天市場なら売れる 3、自社通販サイトでも売れる みたいな感じで、その「売れる」という根拠は 1、知り合いの会社が売れた 2、ネット通販全般の好調ぶりが報道された だった。 しかし、実際にネット通販で売

D2Cの曖昧さ

2020年8月17日 トレンド 0

アパレル業界はつくづく流行り物キーワードに弱い。 もともとアパレルというか、若い時分にファッションに興味を持つ人はミーハーであることが多い。だからそれは職業人となっても三つ子の魂百までなのだろうと思う。 しかも、アパレル業界は20年来の衣料品不況にあるから、溺れる者は藁をもつかむみたいな感じで、その時々の流行り物キーワードに飛びついてしまう。しかもそのキーワ

日本でD2Cが大ブームになりにくい理由を考えてみた

2020年3月4日 ネット通販 0

以前も書いたが、個人的にはD2Cについてさっぱり理解できないし、それがすごいことだとも思えない。また親近感も共感もわかない。 D2Cについて腑に落ちる説明を初めて見た このときは、深地雅也さんのD2Cについての解説が腹落ちしたことを書いた。   要するに   注目すべきは、ECありきの実店舗の設計だ。つまり、 「売る事を一番の目的としない

日本のブランドの強みとは

2020年2月18日 考察 0

1つの事象には必ず、良い面と悪い面がある。 多くのコンサルタントや評論家はその一方向だけを切り取って煽る場合が多い。今も昔も。 例えば、2008年頃盛んに「選択と集中」と言われていたが、あまりにも「選択と集中」が過ぎるとシャープのように経営を破綻させてしまう。 いくら「液晶テレビが売れる」と言っても、そこに過度に集中してしまえばどうなるか。液晶テレビなんて毎

2600円の軽量ダウンジャケットを買って考えたこと

2020年2月14日 トレンド 0

昨年12月からユニクロやジーユーで値下がりしていたダウンジャケット類を試着してみたのだが、自分で見ると、どうにも似合っていない。 まあ、不格好という感じがする。 理由は上半身のゴツさと顔のデカさではないかと自己分析する。厚手のダウンジャケットを着ると、単にゴツイ人にしか見えない。 特に表面にステッチが走っている物はミシュランマンにしか見えない。 そんなわけで

D2Cについて腑に落ちる説明を初めて見た

2020年2月13日 トレンド 0

昔から世代間格差は必ずある。 何千年前の落書きにも「近頃の若い物は」という愚痴があったという。 近年、インターネットの普及とSNSの発達によって、物の売り方が徐々に変わりつつある。D2Cという概念もその一つだろうと思うが、D2C業者の多くは、アパレル業界出身ではないため、彼らの説明はアパレル業界人にはひどくわかりにくい上に、根本的な事実誤認があるように感じて

最近のD2Cの定義がよくわからない

2019年9月10日 トレンド 0

以前にも同じようなことを書いたことがあるが、最近の「D2Cブランド」というカテゴリーは傍から見ていると、わけがわからんカオスな状態にしか見えない。   オールユアーズや10YCが登場したころは、自社で企画した商品をインターネットで使って直接消費者に販売する(オールユアーズは一部で卸売りもしているが)というブランド群で、「D2C」の略称の通りに「ダイ

売上高3億円未満で赤字という国内D2Cのリアル

2018年12月7日 トレンド 0

以前からD2Cブランドをめぐるメディアの取り上げ方には疑問があった。ちょっと煽りすぎやろと。 とくにWWDはひどい。以前に10YCというブランドの一時休止について「売れすぎて休む」みたいな見出しを付けていたが、これなんて「煽り」もよいところである。 たしかに10YCの規模からすると「予想以上の注文があった」のかもしれないが、世間的・業界的な水準の「売れすぎ」

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