MENU

南充浩 オフィシャルブログ

伊勢丹新宿と阪急梅田が過去最高売上高でも全国百貨店店舗数は180店割れ目前に

2023年5月15日 百貨店 1

伊勢丹新宿本店と阪急うめだ本店がコロナ禍の余韻がありながらも、どちらも過去最高売上高を記録した。 伊勢丹新宿本店の売上高は3276億円、阪急うめだ本店は2611億円だった。一時期、少し差が縮まった伊勢丹と阪急の売上高だが、ここにきてその差が660億円と少しさらに開いた。 要因はさまざま考えられるが、東京と大阪の人口差は前提としてあるだろう。さらにいえば客単価

一部の好調さでは業界全体の退勢を覆せないという話

2023年4月5日 百貨店 2

百貨店の衰退が叫ばれながら、特定店舗の好調も報じられる。 業界関係者以外、いや、業界関係者でも百貨店に詳しい人以外はこの矛盾する報道が実は正しいのだということが理解できないのではないかと思う。   伊勢丹新宿本店、31年ぶりに最高売上高を更新 高級ブランド売れに売れる 三越伊勢丹は3日、国内百貨店事業の3月度売上高速報を発表した。23年3月期通期で

長所と短所は表裏一体 光があれば必ず影ができる

2020年10月26日 企業研究 0

今回はちょっと小ネタを。 何事にもメリットがあればデメリットもある。光が差すところには必ず影ができる。 短所と長所は必ず表裏一体である。   ちょっと往年の勢いは落ちてきたものの、まだまだ百貨店単独店舗では国内1位の売上高を誇るのが伊勢丹新宿本店である。 ハイファッション云々とか、そういう事柄が注目されるが、ビジネス系の人たちは、その坪効率の高さに

自社の「強み」が「弱み」に転じるとき

2017年4月13日 企業研究 0

 自社の強みと弱みを把握するというのはどんな企業でも心掛けていると思うのだが、これが実は想像以上に難しい。なぜなら、強みと弱みは同じなので、これが状況によって強みが弱みに転じてしまうからだ。 伊勢丹新宿本店の商品陳列は、特殊で、ブランドごとではなく商品ごとに陳列されている。 また可能な限りブランドごとを壁で区切っていない。 この陳列方法が新宿本店の独自性であ

伊勢丹新宿本店のような店舗は複数存在できないのではないか

2017年1月10日 企業研究 0

 年末に読売新聞でコラムを書かせてもらった。 失速・三越伊勢丹…老舗百貨店が陥ったワナ http://www.yomiuri.co.jp/fukayomi/ichiran/20161215-OYT8T50009.html 昨年秋から三越伊勢丹HDの業績ににわかに陰りが出てきたから、各紙とも厳しい論調が目立つようになった。 それは仕方がないこととはいえ、ちょっ

南充浩 オフィシャルブログ

南充浩 オフィシャルブログ