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南充浩 オフィシャルブログ

オリジナルブランドを立ち上げるならターゲット設定は重要という話

2023年8月29日 製造加工業 5

当方が働き始めたのは90年代のバブル崩壊以降なので、70年代~80年代の国内アパレル市場の動向やら雰囲気は分からない。体験していないからだ。 業界の多くのご先輩方からは「当時は作ったら作っただけ簡単に売れた」というお話をよく聞く。もちろん不振で倒産するアパレルも多々あったが、それ以上に好調なアパレル企業の方が多かった。 以前話題となった「アパレル興亡」という

増えすぎたOEM屋

2021年7月12日 トレンド 1

昔は、と言ったところで、自分がこの業界で知っていることなんてせいぜい28年くらい前のことまでである。 それより以前のことは学生だったので知らない。 もちろん、新聞やテレビのニュースや雑誌などから得た知識はほんの少しだけある。しかし、それが実際に正しいのかどうかはわからない。特に業界内の動きに関して言えば、一般メディアの知識はあまりにも低く、現在でもそうである

繊維業界紙の興亡

2021年1月18日 企業研究 2

一般的に繊維・アパレル業界が厳しくなったのは、90年代後半からと認識されている場合が多い。 バブル期に大学生時代を過ごした当方も振り返ってみると、バブル崩壊当時の91年はさほど不景気ではなかった。学生の身なので企業活動の雰囲気などは分からないが、バイト先を探すことに困るという状態ではなかったし、92年入社の就職先もさほど困っている雰囲気はなかった。 &nbs

混迷する三陽商会

2020年4月17日 企業研究 2

気心の知れたフリーランス同士のコラボは上手く行く場合が多いが、一定人数以上の組織では強いリーダーシップを持った指導者か少人数の指導陣がいる方が上手く行く。企業も国も。 強い指導者がいなくなって組織が混迷する場合や、元から強い指導者がいなかったために組織が混迷していく場合は非常に多い。というか組織が弱るのはほとんどがこの場合である。特にアパレル業界では。 &n

マッキントッシュとクレストブリッジが売れなかった理由

2020年4月10日 企業研究 11

三陽商会が2015年で英国・バーバリーとのライセンス契約が終了し、その後、未だに赤字を続けている。 やはりバーバリーの抜けた穴は大きく、マッキントッシュでは埋められないというのが正直なところだろうと思う。 とはいえ、「5年が過ぎようとしているのに穴埋めができないのはなぜだ?」という論調には違和感しか感じない。 5年やそこらでバーバリーと並ぶほどのステイタス性

東京スタイルとサンエーインターナショナル(「アパレル興亡」解説)

2020年4月8日 回顧 2

黒木亮著「アパレル興亡」(岩波書店)を先日読み終えた。 そんなに難しい文章ではないので、集中して読めばすぐに読み終えることができるが、2000円もした本なのでちょっとゆっくりと読んでみた。(笑) 事実に基づいた部分が多いが、ちょくちょくと社名や人名は変えられている。 とはいえ、そこを理解した上で読めば、まったく何の問題もない。山崎豊子シリーズとはそのあたりが

80年代以前の業界を知るために「アパレル興亡」を読んでおいて損はない

2020年4月6日 回顧 0

数日前に久しぶりにハードカバーの本を買った。 基本的に電車移動中に本を読むことが多いので、重いハードカバーはあまり買わない。あと価格が高いから買わない。(笑) 文庫本が発売されるまで待とうかとも思ったが、ハードカバーが文庫化されるのはだいたい早くても2~3年後である。この手の本は、2~3年後まで待っているとまた社会状況が変わってしまうかもしれない。 そんなわ

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