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南充浩 オフィシャルブログ

踊り場にさしかかった衣料品類のネット通販市場

2024年4月19日 ネット通販 0

業界の大手や有名企業の決算が発表されているが、最近の傾向としては「ネット通販が伸び悩んでいる」場合が増えていると感じる。 個人の体験で言うなら、ネット通販は毎月使っているが、衣料品よりは生活雑貨、家電、生活用品、薬剤・洗剤などを買うことの方が多い。 もちろん、当方は衣料品に対する興味を全盛期の2割くらいまで低減させているから、国民全体に反映できるわけではない

機能性服を拡充すればするほど天候・気温に売れ行きが左右されやすくなる

2024年4月5日 天候・気候 2

一般的に「商況を天候・気温のせいにしてはいけない」と言われる。当方もそう考えてきたが、こと衣料品に関していえば身に着ける物なので天候・気温には影響は不可避であると確信するようになっている。 これが例えば「置物」だったり「プラモデル」だったり「家具」だったりすると天候や気温の影響は受けにくい。しかし、衣料品というのは他の獣に比べて体毛が薄い人類が気温調整のため

ソフトジーンズのリバイバルでもユニクロに先行されてしまったという話

2024年2月14日 トレンド 0

マス層のズボンのトレンドを見ていると、多様化しているとはいえ、ワイドシルエットのパンツが増えたと感じる。極太でなくともワイド気味とかややゆったりというシルエットも多い。 スキニーも着用者は多いが、全盛期の頃のような「細ければ細いほどかっこいい」という気風は無くなっていると感じる。 以前にも書いたが、スキニーよりもややゆとりのあるスリムストレートあたりが細身ズ

暖冬によって予想通りに防寒アウター類の値下げが続くマスブランド

2024年1月9日 月次速報 0

今日から関西は3日間「えべっさん」である。「えべっさん」が終わると正月のメイン行事が終わる。 とは言っても関西ではいまだに15日までを松の内としていてしめ縄を飾り続けるところもある。 えべっさん前日の昨日はちょっと冷えたが、全般的に関西も東京も暖冬傾向で推移している。昨年12月は3日間くらいのクリスマス寒波があったが、それ以降は暖かくて年末大掃除が捗った。

2023年に買ったお買い得品「コスパオブザイヤー2023」を並べてみる

2023年12月28日 お買い得品 0

年末ということで今日、明日のどちらかで仕事納めという企業も多いことだろう。 小売店は正月のかき入れ時に向かっての準備で忙しさを増すことだろう。体調に気を付けながらがんばっていただきたい。 で、各媒体で「今年買ってよかった物」を掲載しているので、当方も掲載してみたいと思うが、当方の買った物など知りたいと思う人はそんなにいないだろうから、完全なる自己満足な回顧録

ワコール、トリンプが停滞、苦戦している理由を考えてみた

2023年11月14日 決算 4

有為転変というが、この世に絶対不変の事象など無いということは昔から言われている。 売上高規模こそ往年とあまり変わらないが、最近のワコールの苦戦ぶりは15年前までなら想像することすら難しかった。特に当方が女性肌着各社を担当させられた90年代後半から2000年頃までだと、ワコールは分野内での絶対王者だった。それを猛追していたのがトリンプである。 今回、中間決算で

「安さと快適性」に勝てなくなってきたワコールの苦境

2023年11月10日 決算 4

2010年代半ば以降、ジワジワと暗い影が押し寄せてきた感じがするワコールHDだが、いよいよ苦境が顕在化し始めたといえる。   ワコールホールディングスがワコールで希望退職募集へ 米国子会社を清算 | 繊研新聞 (senken.co.jp) ワコールホールディングスは11月9日、ワコールの事業構造改革、米国のインティメイツ・オンライン(IO)の清算、

5000円未満のウールのセーターを販売するのはユニクロと無印良品くらいしかなくなったという話

2023年10月30日 お買い得品 1

人間の嗜好というのは不合理なものが多い。 自分の嗜好は極力合理化するように努めているが、我ながら不合理な嗜好だと自覚しつつもいまだに残っているものの1つがウールセーターである。何となく好きでお買い得品があれば買ってしまう。 とはいえ、近年では買う枚数も減って、毎シーズン1枚か2枚買う程度である。まあ、2000年代半ばに買ったユニクロやライトオンのウールセータ

「値上げが支持されている」という報道を鵜呑みにするのは危険という話

2023年10月10日 トレンド 1

原材料費・電気代・燃料代などの高騰で値上げが続いている。これは間違いない。 しかし、「値上がりで一般大衆は物を買えなくなった」という煽りも「値上げが支持されている」という煽りもどちらも有害だと思っている。 低価格ブランド、低価格食品スーパーなどはたしかに値上がりしたが買えなくなるほどの値上がりはしていない。また、売れ残り品は値下げされて投げ売られている。 一

ユニクロのバッグがホットトレンドとして模倣されるようになった時代の変化

2023年9月26日 トレンド 1

衣料品の業界には「トレンド」というものがあり、各ブランドでトレンド情報に沿った商品が発売される。もちろん、トレンドに沿う必要は無いが、売れやすくすることを考えればトレンドに沿う方が容易い。トレンドに沿うのも無視するのもどちらもブランドの姿勢として存在している。 めちゃくちゃ大雑把に言えば、例えばスキニーパンツが登場したときに多くのブランドがスキニーパンツを提

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