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南充浩 オフィシャルブログ

2022年1月 の記事一覧 : 18件

国内アパレル企業の商品廃棄が世間のイメージよりも格段に少ない理由

2022年1月17日 トレンド 0

海外(主に欧米諸国)でのアパレル商品廃棄が問題になるたび、メディアや一部のコンサルからは「我が国のアパレルもー」という論調が煽り気味に流布されるのだが、統計と当方の肌感覚では国内アパレルの商品廃棄は、15年前や20年前はどうだったかわからないが、2008年のリーマンショックを契機に激減したと感じる。 以前にもご紹介した環境省の2020年の統計データを再掲する

ユニクロの値上げは容易ではないし、値上げを回避した無印良品が売れる保証も無い

2022年1月14日 企業研究 0

この10年間、海外の人件費の上昇や原材料費の上昇が断続的に続いてきた。 今回は燃料費の高騰もそれに加わり、国内向けの衣料品も値上げを視野に入れざるを得なくなってきたといえる。 すでに、しまむらは値上げの方向を発表している。またユニクロも値上げの方向性を発表した。 しまむら 来秋冬物を値上げ 原材料費などの高騰で | 繊研新聞 (senken.co.jp) ユ

ブランド廃止・事業終了が相次ぐストライプインターナショナルの今後を推測してみた

2022年1月13日 企業研究 1

一時期は時代の寵児として、業界メディアで頻繁に報道されていたストライプインターナショナルだが、2020年・2021年とピタリと報道が無くなり、存在感が消えた(自ら消した?)。 たまに報道されるのは、不採算ブランドの閉鎖、不採算事業の廃止という厳しい内容ばかりである。 そういえば、ショッピングモールでうろうろしていても「タイムセール開始~」というストライプイン

サイズピッチを細かくすればするほど不良在庫は発生しやすくなる

2022年1月12日 トレンド 1

洋服が売れ残る理由は様々あるがその一つに「サイズ」がある。 ほとんどの洋服ブランドの場合、最も体型カバー率が高い標準体型のMサイズ、Lサイズは先に売り切れる。ついでSサイズ、XLサイズが売り切れる。XSや3L以上のサイズは売れ残る場合が多い。 これはXSのスモールサイズや3L以上のビッグサイズを必要とする人の人数が少ないからということになるだろう。 例えば、

「素人マス層」のワークマンへの支持が高まりつつあると感じられた話

2022年1月11日 トレンド 3

洋服店に入るのは勇気が要るというのは、多分に事実である。 いわゆるブティック、セレクトショップ、高価格ブランド店は気軽に入店しにくい。入店客数も少ないので敷居が高い。都心の大型店ならまだしも、小型店ならさらに敷居は高くなる。 ユニクロのブレイク前からキャビン、鈴屋、鈴丹、リオチェーンなど低価格店は多々あったが、ユニクロも含めて低価格店がその時々で大いに集客で

効果が無いアパレル業界の「売り文句」

2022年1月7日 お買い得品 3

どんな業界にも業界内の定説があり、それは一般消費者の認識とかけ離れていることが少なくない。 アパレル業界にもいくつかあるが、一般消費者の認識とかけ離れているものが多い。だからこそアパレル業界は苦戦しているのだろうし、新しい仕掛けがどんどんと当たらなくなるのだろうと思う。 大手商社までが参入し始めて乱立するD2Cブランドなんてまさにその典型で、コンセプトも机上

ネット通販の普及が低価格衣料品を一層探しやすくした

2022年1月6日 ネット通販 0

衣料品を底値で買うことにはかなりの自信があるが、それでも失敗してしまう。 今回は昨年末に買い物で失敗した事例をご紹介したい。 当方は、2021年はユニクロの陳腐化、ジーユーの色数の減少などの理由により、ちょっと見た目が変わった服をアダストリアが運営するネット通販サイト「ドットエスティ」で購入していた。 ユニ被り、ジーユー被りを避けたい時は、ドットエスティの値

年頭雑感と昨年を振り返って ~ユニクロの勢いが無くなってきたと感じる話~

2022年1月5日 ユニクロ 3

あけましておめでとうございます。 今年もよろしくお願いします。 今回は年初の雑感でも。 国内でいうと、最大手のユニクロだが、昨年下半期くらいからちょっと今までの無敵状態ではなくなってきたと感じる。2022年の経過如何では、2023年以降国内売上高がコロナ禍原因以外で減少に転じる可能性も秘めていると感じる。 理由はいくつかある。 1、通常ラインのベーシック偏重

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