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南充浩 オフィシャルブログ

2022年1月 の記事一覧 : 18件

ユナイテッドアローズが今期大幅黒字転換を実現するのは難しいのではないか?

2022年1月31日 企業研究 6

ラグジュアリーブランドよりも少し安く、ファッション感度の高い商品だけを扱って、国内売上高1000億円以上を毎年維持ないし成長させ続けるというのは極めて難しいと当方は見ている。 あまり深刻に報道されないのが謎だが、ユナイテッドアローズの苦戦は、それが原因ではないかと思って眺めている。 数億円とか数十億円、100億円くらいならこの手法は可能だろう。ファッション変

百貨店の月別売上高を見て考えたこと

2022年1月28日 ネット通販 3

当方は独立してからの12年間というものほとんど百貨店で買い物をしたことがない。 一番多く買い物をしたのは、今は閉店してしまった大丸梅田店にテナントとして入店していたユニクロだ。百貨店内ということでもしかすると、通常のユニクロ店とは異なる客層だったのかもしれず、他店で品切れとなっていた商品がよく残っていた。2017年~2019年にかけては年に何度か買い物をした

生地問屋でも在庫をほとんど抱えなくなりつつあるという話

2022年1月27日 トレンド 0

繊維・アパレル業界は川上・川中・川下に分類される。 店舗やスタイリストは川下に属する。川下が最も消費者に近い。消費者が想像するアパレル業界というのはほとんどが川下である。 川上は糸、生地、染色などの製造加工業者である。 最近の過剰な業界内ブームともいえるサステナブルで、衣料品の廃棄を減らす最適解が受注生産ブランド、オーダーブランドであると川下の人たちは考えて

アパレル業界から他業界へ転職するベテランが増えたと感じる話

2022年1月26日 トレンド 1

アパレル業界は参入障壁が低い。参入障壁は年々低くなっており、今では無いに等しい。 毎日、異業種の人、ド素人がどんどん新規参入してくる。しかし、長年続けることは難しい。 今年52歳を迎える当方が就職する直前にバブルは崩壊したが、90年代後半までその余韻はあった。終身雇用・年功序列はまだまだ健在だった。 ただ、その時分でも他業種に比べるとアパレル業界では終身雇用

ネット通販で「店舗在庫による店舗受け取り」を実装したワークマン、ユニクロ、ジーユー

2022年1月25日 ネット通販 2

前回のガンプラの話を引きずって申し訳ないが、1月22日に超人気機種のRG Hi-νガンダムをヨドバシカメラ梅田店の店頭で購入したが、ヨドバシカメラドットコムはその直後でも品切れのままだった。 ヨドバシカメラ梅田店への入荷数が10個程度なら、理解はできるが、レジカウンター内に山積みにされていた数量から推測すると軽く100以上はあっただろう。ヨドバシカメラの大型

ガンプラの品薄状態によってネット通販の不便さを強く感じたという話

2022年1月24日 トレンド 1

今回は趣味の話で恐縮である。 興味の無い方は読まずに閉じていただいて結構である。   コロナ禍が始まって、如実に品不足となり、売れ行きが格段に高まったのがガンダムのプラモデル、通称ガンプラである。 当方は、離婚してから空き時間ができたため、ガンプラを買うようになった。買って組み立てるだけならそれほどお金はかからない。ハイグレードと呼ばれるモデルなら

ジーンズと作業服と工場についていろいろと語り合った話

2022年1月21日 トレンド 2

たまに独立や転職で相談を受けることがある。どちらも失敗して今の境遇にある当方はだいたいの場合、賛成しない。 特に独立起業でオリジナルブランドを作ることには賛成しない。 昔ならOEM屋になることを勧めたが今では、OEM屋としての独立も勧めない。 それはこの回でも少し触れている。   小規模OEM業者の生き残りも厳しい状況となったアパレル業界 – 南充

オフプライスストアが我が国で急速に拡大しないのは当然

2022年1月20日 トレンド 2

一応、繊維・衣料品業界の記事を書くことで何とか暮らしているが、業界の自称有識者や業界メディアが騒ぐことに対して全くピンと来ないことが多い。 その中の一つに「オフプライスストア」がある。 2019年ごろから急速に騒がれだしたが、当方はピンと来なかった。なぜなら、存在意義が皆目わからないからだ。今も分からない。 2021年も終わって2022年が始まったわけだが、

小規模OEM業者の生き残りも厳しい状況となったアパレル業界

2022年1月19日 トレンド 4

当方が業界紙記者となったのは97年で、当時はアパレル企業から独立した人が自前の小規模アパレルを作ることがまだ主流だった。 野心的な若い人、不祥事も含めて何らかの理由でアパレル企業を退職した中高年はだいたい小規模アパレル企業を立ち上げた。 2005年を越えたあたりから、独立組が小規模アパレルを立ち上げることは減り、OEM・ODM会社を立ち上げることの方が増えて

衣料品も出費対象の一つに過ぎず、特別な存在ではないということ

2022年1月18日 トレンド 2

社会人として仕事をしていれば、自分の扱う商品やサービスはなるべく高く売れてほしいと誰でも思う。 しかし、こちらがどれほど願っても、客にそう認めてもらわねば高く売ることはできない。当方が原稿料を1本20万円にしてほしいと言えば、即座に「あほか」と言われるだけである。 衣料品関係者の多くがSNSで情報なり心情を発信するようになったが、多く見られるのが「衣料品(特

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