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南充浩 オフィシャルブログ

2021年9月 の記事一覧 : 20件

カジュアルテイラードセットアップをビジネススーツの視点で検証しても無意味

2021年9月14日 トレンド 3

前回のブログで「変型セットアップ」を取り上げたが、正直なところ、この企画がなぜ1年半も各若者向けカジュアルブランドで続いているのか理解ができない。 この回から読み始めた人のために説明しておくと、トップスがシャツ・ブラウス、ブルゾン、シャツジャケットなどテイラード型以外のセットアップのことを「変型セットアップ」と個人的にグルーピングしている。 それなりに容姿端

ルーズすぎるサイズと「変型セットアップ」は中高年には危険

2021年9月13日 トレンド 6

ファッション雑誌やネット通販でモデルさんが着用している画像は参考にはなるが、実際にその通りに着てみてカッコヨクなるわけではない。 正確にいうとカッコヨクなる人もいれば全くならない人もいる。 髪型とか眉毛とかそういうことは今回は置いておいて、それ以外の要素でも大きく左右される。 体型・体格・顔の大きさ・年齢(顔面の老け方など)などによって着用後の印象は大きく異

レーヨン混デニム、テンセル混デニムは復活しないのだろうか?

2021年9月10日 トレンド 5

今回は本当に初老ジジイの感想である。まあ、いつもそうじゃないかという声も多々あるが。(笑) 新型コロナ禍で人出がピークとは程遠いことは前提だが、大阪市内のアメリカ村や心斎橋だとそれなりに人がいる。東京の都心はどうなのかはわからないが、それでも田舎の県庁所在地よりは人通りがあるのではないかと思う。 大阪のアメリカ村、心斎橋界隈で道行く人を眺めていると、若い女性

インターネットの普及によって採算度外視の小規模ブランドが増えた話

2021年9月9日 トレンド 0

今回はちょっと前回の続きになるのだが、生活が他で確保されている人が価格破壊を起こしているというのは、何も今に始まったことではない。   「善意の美談」が行う経済システムの破壊 – 南充浩 オフィシャルブログ (minamimitsuhiro.info)   すでに10年くらい前から業界では話題になり始めていた。 それが顕著だったのが、洋服

「善意の美談」が行う経済システムの破壊

2021年9月8日 トレンド 1

和装・洋装を問わず国内の工場の工員は高齢化している。 若い人が入ってこないという理由ももちろんある。なぜ若い人が入ってこないのかというと様々な理由があって、①求人が出ていることがわからない②工賃が安い、という二つが大きいのではないかと思っている。 工場の経営が苦しいから工賃が安いままという要因はあるにしても、実はこの「工賃が安い」という問題と「工員の高齢化」

大手セレクトショップという業態に難しさしか感じられないという話

2021年9月7日 企業研究 6

ユナイテッドアローズやアーバンリサーチなどの都心型大手セレクトショップの苦戦が続いている。 苦戦の大きな理由の一つは昨年春からの新型コロナ禍であることは間違いない。 しかし、新型コロナ禍の前から調子の悪い大手セレクトショップも散見され、アーバンリサーチもその一つだと言われていた。 もし、新型コロナ禍がなければ各大手セレクトの業績はもう少しマシだっただろうと思

ネット通販は決して甘くて美味しい世界ではない

2021年9月6日 ネット通販 0

アパレル不振から新型コロナ禍による店舗休業などによる実店舗の苦戦から、アパレル業界にはいまだに「ネット通販信仰」が根強いと感じる。 ネット通販担当者やそれに近い業務経験のある人は、さすがに知見が貯まっており、そんな能天気な信仰はほぼなくなったが、ネット通販に疎い層からは、老若男女にかかわらず、ネット通販信仰を抱えている場合が多い。 毎年、少人数ながらもファッ

アパレルのクイック生産体制が限界に

2021年9月3日 製造加工業 0

新型コロナの影響で、アジア諸国も操業停止が起きたりしている。 むろん、当方はアパレル生産の現場に立ち会っているわけではないので、各種報道やSNSの声から認識しているに過ぎないのだが、   ベトナムでアパレル生産停滞 「8割の工場が操業停止」 | 繊研新聞 (senken.co.jp)   インドネシア日系企業 8割が一時帰国を決定・検討

高額でファッショナブルな服は一般大衆には売れにくい

2021年9月2日 誰がアパレルを殺すのか 1

欧米のラグジュアリーブランドを除いて、ファッショナブルでそこそこの高価格品を売るということと、百億円単位以上の売上高を稼ぐまでに成長させることは現在では両立しにくいと思って見ている。 ファッション衣料と一口に言っても、様々なジャンルがあるが、どれをとって考えても1アイテムの価格が数万円するようなブランドは極大化しても50億円が限界ではないかと思っている。 &

マニアがジャンルを潰す?

2021年9月1日 トレンド 3

先日、こんな記事が掲載された。 ぜんぜんジャンルは違うが「なるほどなあ」と強く感心させられた一節があった。 ケンコバ「お笑い界は破滅する」 雨上がり決死隊の解散翌日に語った危機とは?:マピオンニュース (mapion.co.jp)   ハッキリ言って、題材にはまったく興味がない。お笑いは嫌いではないが、ここ10年間くらいはお笑い番組は見ていないし、

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