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南充浩 オフィシャルブログ

2021年3月 の記事一覧 : 23件

最近気になるおかしな専門用語の使い方(デニムメーカー、長繊維綿、短繊維綿など)

2021年3月17日 トレンド 0

昔からショップやファッション雑誌、ファッショニスタあたりが業界専門用語をあやふやに使うことはよくあった。 昔から、と言ったところで、当方が知っているのはこの30年間に限られるのだが。   しかし、最近は、業界メディアや生地工場までが専門用語をあやふやに使い始めており、これはさらに大きな混乱を引き起こすのではないかと強い危機感を覚えている。 先日、某

「今の勝ちパターン」は「永遠の勝ちパターン」ではないということ

2021年3月16日 メディア 3

一つのシステムが成功しても、そのシステムは時代が進むと環境の変化によって、弊害化してしまう。 だから常に一定期間でシステムをメンテナンスせねばならない。しかし、口で言うのは容易いが、実際にやるとなるとどこをどのようにメンテナンスせねばならないかがわからない。それが人間というものである。もちろん自分も含めて。 例えばこの記事 苦境GEが金融撤退 「複合経営」終

人工皮革&合成皮革は「エコレザー」ではない

2021年3月15日 未分類 0

最近、エコ・エシカル・サステナブル・エスディージーズが過剰に流行している。 本来、この4つの言葉は意味が違うが、はっきり言ってごちゃ混ぜで使用されているのが今の現実である。 だが、一部のトラウデン何某を除いて大多数の消費者は利便性・経済性が担保されない限りは、そんな冠を付けてもわざわざ買おうとは思わない。 これを「冠さえ付けたら売れる」と思い込んでいるメーカ

巷に蔓延する「おかしな表記」と「嘘の神話」

2021年3月12日 ジーンズ 1

97年に業界紙に入ってから24年が経過して、過ぎ去りし日々を振り返るたびにジジイになったことを噛みしめる今日この頃だが、最近、とみに業界メディアの言葉遣いや説明文に違和感を感じることが増えた。 これが老化だと言われればその通りなのだろう。自分の肉体、精神は確実に老い衰えておりそれは自覚している。 フィラメントが長繊維、スパンは短繊維。 とか 長繊維と繊維長は

大手低価格ブランドで代替できる商品では勝ち目が薄いという話

2021年3月11日 トレンド 2

1年ほど前に、ある釣り好きの人と久しぶりに話をしたことがあった。 その人は海釣り専門である。 一応繊維業界の人なので、釣りの時に着る服が話題に上ったのだが、やはり最近増えてきているのがワークマンの商品だという。 保温ナンタラとか防水透湿ジャケットとか吸水速乾ナンタラなんていうのは、重宝される。   釣り用の衣服には、あまり大手が存在せず、個々の釣り

EC、DX、D2Cという言葉は一般的に通じにくい

2021年3月10日 ネット通販 2

アパレルが世間一般から分かりにくいと思われている理由の一つとしてカタカナ語・アルファベット語の多さがある。 洋服は「洋」服というくらいなので、西洋の服だから基本的にはシルエットとかデザインとかプリーツとか、そういう向こうの言葉を音訳したカタカナ語が増えるのは当然である。 明治から戦前までは、カタカナ語も上手く日本語に訳して使用してきたが、戦後はGHQの占領政

アパレル製品の生産数量削減に対して即効性のある施策は無い

2021年3月9日 産地 0

「洋服の大量生産ガー」というキーワードが叫ばれ、ついに「アパレルの在庫8割減」なんていうビックリ提言まで出てきて驚くしかない。正直なところ、これを劇的に即座に解決できる施策など存在はしないと見ている。 まず、洋服の製造量や仕入れ量は個々の企業の計画であるから、個々の企業が自社で調整すれば良い。オーダーもその一つの方策ではある。   では、それによっ

巨大低価格ブランドと個性派零細ブランドの二極化が進みそう

2021年3月8日 トレンド 1

コロナによる消費低迷が続き、飲食業・アパレル業は一層厳しさを増している。 アパレルに関していえば、2019年までは国内アパレル小売市場は9兆2000億円くらいで推移してきており、市場規模は変わらないが、供給量は減らないから、低価格化しやすい状況にあった。 そのため過当競争がずっと続いているだけでなく、退場者も出る代わりにそれに倍する新規参入者も毎年あり、過当

売れていないときほど販促・広告への投資が必要

2021年3月5日 販促 0

大学新卒後、販売員として2年半くらい勤務した。 2014年から、在庫処分店で販売を手伝うことになり、未だに月に3~5回は店頭に立っている。 世の中にあまたおられる凄腕販売員には遠く及ばないが、売り場の雰囲気というのは、何となくわかっている。毎日の店の売上高というのは、良い日もあれば悪い日もある。 不景気が続くだとか、今回のようなコロナ自粛が続くだとか、そうい

「ダウンジャケット」も「革靴」もデザインや形状を示す呼び名ではない

2021年3月4日 ネット通販 3

最近気になっていることの一つに、衣料品の生地や素材についての虚偽に近いような説明やネーミングが増えているように感じることがある。 正確にいうと、悪質な虚偽だといえるものとして 1,ダウン 2,レザー(本革) がある。   虚偽ではないし違法性も全くないが、川上・川中の人が突っ込まざるを得ないヘンテコなネーミングとしては ・スエットライクニット ・ニ

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