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南充浩 オフィシャルブログ

2020年6月 の記事一覧 : 22件

大量生産が前提の「川上」に支えられる零細・小規模な衣料品ブランド

2020年6月16日 製造加工業 0

年商1億円~30億円程度の小規模・零細なアパレルブランドが大量生産を避け、受注販売に特化することは悪いことではない。そんなブランドも数多く現れている。 それは彼らのビジネススタンスだから、当方は好まないので買わないが、それを欲しいと思っている人にそれなりの高値で売りつけることも悪いことではない。 そんな彼らのスタンスが、最近の過剰在庫問題についての一つの解決

GASが日本撤退 ~完全にコモディティ化したジーンズというアイテム~

2020年6月15日 ジーンズ 0

イタリアのジーンズブランド「GAS」の日本法人解散が決まった。 これによってGASジーンズは日本撤退となる。   イタリアのジーンズ「ガス」が日本撤退 帝国データバンクによると、イタリアのジーンズブランド「ガス(GAS)」を運営するGAS JAPANが4月30日に開催された株主総会で解散を決議した。   とある。 ジャパン社の創立は200

洋服のネット通販が売上高を拡大しにくい理由

2020年6月12日 ネット通販 2

インターネット通販は使い慣れると便利である。 当方はガンプラの大幅値引き品を主にネット通販で買う。コロナショックが始まる前まで、Amazonの割引率は近所のジョーシンよりも大きかった。 例えば、ガンダムでもザクでもイフリートでもケンプファーでも何でも構わないのだが、物自体についてははっきりくっきり理解している。おまけにプラモデルだから完成品はどこにも売ってい

ユニクロを巡る「嘘の神話」

2020年6月11日 ユニクロ 1

感情論はさまざまあるだろうが、現在の国内衣料品業界のマス市場においては、ユニクロとジーユーを擁するファーストリテイリングの一人勝ちだといえる。 もちろんファーストリテイリングにも不採算ブランドはある。赤字続きのJブランドとかプリンセスタムタムとか。 とはいえ、ユニクロとジーユーの2ブランドだけで国内売上高1兆円を越えるのはすさまじい。規模でいえば、追随できる

旧来型アパレルがファッションビルやショッピングセンターで成功できない理由

2020年6月10日 売り場探訪 3

百貨店で服を買わなくなってからすでに10年以上が経過した。 ジーンズだけはがんばってリーバイスやエドウインの値下げ品(定価ではない)を買っていたが、それもあまり買わなくなったのは2012年か13年ごろからだっただろうか。 もともとスーツを日常的に着てはいないので、ほぼカジュアルで過ごしていたわけだが、カジュアルに関していうと、今の低価格ブランドに何の不満もほ

ユニクロが「何年間も定番品を値下げ無しに売り続ける」という事実はない

2020年6月9日 お買い得品 0

「定番品を長く売る」という手法を提唱する人が増えた。 まあ、サステイナブルwwだとかエシカルwwだとかそういう観点からも推奨される部分もあるのだろうが、実際、最初に投入した商品を複数年に渡って値下げせずに売り減らし続けるというビジネスモデルが確立できているのは知っている範囲でいえばワークマンしかない。 ワークマンは、改めて言及するまでもなく、最近はカジュアル

バーゲンセールの後倒し化がコロナショック後もほぼ不可能である理由

2020年6月8日 ネット通販 0

コロナショックの非常事態宣言が解除され、営業再開となった。 さっそくいくつかの大都市都心(大阪市内に限定)商業施設を巡ってみたが、すでに5月下旬から各テナントは売り逃した春物と一部の夏物を値下げセールしている。 しかし、各テナントともに商業施設側も大々的に「セール」を告知していない。 最初、奇異な感じを受けたし、ブランド価値wwを維持するために告知していない

クラウドファンディングは無策では絶対に成功しない

2020年6月5日 トレンド 2

アパレルブランドの販路の一つとしてすっかり定着したのがクラウドファンディングである。数年前ならまだ物珍しさがあったが、今ではすっかりありふれた売り方の一つとなっているといえる。   当然、毎日毎日、衣料品やファッションだけですさまじい数のクラウドファンディングが立ち上がっており、成功するのは一握り、失敗するものは数知れずという状態にある。キャンプフ

アパレルのネット通販売上高は現時点では実店舗の落ち込みを完全に補完できない

2020年6月4日 トレンド 1

世の中のミーハーに属する人たちは、アパレルのネット通販事業に対して過剰に期待しすぎ、成長を過信しすぎなんじゃないかと思う。 上場アパレルの4月度・5月度の月次売上速報は惨憺たる結果だった。 別に個々の企業がサボってだらしなかったわけではない。最大の理由は、新型コロナによる全国的な店舗休業である。店をオープンしていれば、1日に1000円くらいは売上高が稼げるが

ファッションブランドが「特定の事物」とこぞってコラボをやりたがる理由

2020年6月3日 トレンド 2

だいぶと昔に、このブログにも書いたことがあるが、最近はアニメ・漫画・特撮と衣料品のコラボが増えて、アニメや漫画・特撮が随分と市民権を得たと感じる。 20年前ごろまでは、やっぱりそれらは「オタク」の趣味で、オサレな人たちはそれらのキャラクターがプリントされたような服は着ていなかった。 もちろん、オサレな人でもアニメ・漫画が好きだという人は当時も大勢いたが、アニ

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