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南充浩 オフィシャルブログ

2020年2月 の記事一覧 : 18件

D2Cについて腑に落ちる説明を初めて見た

2020年2月13日 トレンド 0

昔から世代間格差は必ずある。 何千年前の落書きにも「近頃の若い物は」という愚痴があったという。 近年、インターネットの普及とSNSの発達によって、物の売り方が徐々に変わりつつある。D2Cという概念もその一つだろうと思うが、D2C業者の多くは、アパレル業界出身ではないため、彼らの説明はアパレル業界人にはひどくわかりにくい上に、根本的な事実誤認があるように感じて

ユニクロでストレッチウールのセットアップを買ってみた

2020年2月12日 お買い得品 1

スーツの需要減少が話題となっていて、その活路が低価格パターンオーダースーツではないかという論調が多いが、当方はそうは思わない。 スーツの需要総数は決まっていて、値段が同じなら既製スーツから低価格パターンオーダーに乗り換えようという客が何割か生まれただけに過ぎない。 なぜなら、既製スーツを買ったところで、ズボンの裾上げにはだいたい短くても数日、長ければ10日ほ

ウールという素材のメリットとデメリットを考えてみた

2020年2月10日 素材 2

2月に入って、今年は暖かい節分と立春だったが、その後、寒さがようやく増した。 しかし、明日からまた暖かくなり雨が続いて、週の中頃には20度前後にまで気温が上がる日もある。これはもう完全に3月下旬の春雨の気候といえる。 20年くらい前から暖冬と叫ばれているが、20年前の冬は寒かった。10年前でも12月の中頃にはクリスマス寒波と呼ばれる厳しい寒波が来て、そのまま

安く調達して高く売るのがビジネスの基本

2020年2月7日 考察 0

繊維・洋服関係の国内の製造加工業者の知り合いは多い方だと思う。 発信音痴、ネット音痴な彼らも、上手いか下手かは置いておいて、ツイッターなりフェイスブックを使って発信することが増えた。 ただ、彼らの多くの論調を見ていてまったく理解できないのが   工賃を値下げ交渉することは許せない。安く製造しようとすることは悪   という論調である。 &n

新型コロナウィルスで改めて浮き彫りとなった国内の繊維製造加工業の空洞化

2020年2月6日 製造加工業 1

新型コロナウィルスの感染拡大によって、2月9日まで中国は工場も含めて企業活動が止まってしまっている。 そのため、本来は今年の春節明けとなる2月上旬からの操業開始によって、2月末~3月納期だった洋服類に大幅な納期遅れが発生する可能性が高くなってきた。 しかも、ニュースや報道を見る限り、2月9日ではとてもじゃないが新型ウィルスの感染は終息するとは思えず、操業停止

ニットの方が布帛(織物)よりも毛玉ができやすい理由

2020年2月5日 素材 2

生地に詳しい人なら当たり前のように知っていることなので今回は読まなくても構わない。 一般的に「毛玉」ができるのは、安物の生地だからと思われているが、実はそうとも限らない。生地を構成している糸の強度が高ければ高いほど毛玉ができやすい。 糸の強度が弱いと毛玉になる前に、繊維の表面から剥がれ落ちてしまう。要するに繊維が、毛玉をつなぎとめていられないからだ。 カシミ

ウールやカシミヤのコートの袖のタグは取り外すのが正解

2020年2月4日 ネット通販 9

結構、ウェブメディアでは報じられ続けているのに、それが浸透しないことの一つに「コートの袖のタグを取り外すこと」がある。 ウールやカシミヤのコートの袖口に「素材タグ」や「素材ブランドタグ」が付けられている。本来はこれは取り外さなくてはならないのに、それが付いたままの人を電車や街でよく見かける。 思わず、声をかけて取り外したくなるが、50歳手前のオッサンがそんな

無限に成長し続けることは難しい

2020年2月3日 未分類 2

何のかんのと言いながら、この今年50歳になるオッサンもネット通販での買い物に慣れてきた。 洋服もそれなりに買うようになったが、実物を見ずに買うのはやっぱり当たりはずれがある。さすがにサイズの買い間違えはなくなったが、シルエットとか生地の厚さなんかはやっぱり実物を見たり試着したりしないと思い通りの物は多くない。 洋服のネット通販に関して個人的には、Yahoo!

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