MENU

南充浩 オフィシャルブログ

企業研究

ヴィアバスストップが全店閉店へ 

2021年2月8日 企業研究 1

本当は違う内容を考えていたのだが、今回は続報をお届けしようと思う。 話題性のあるニュースだからご存知の方も多いと思うが、意外に見落としているという方も世の中にはおられる。 また、ほとんどいないがこのブログだけしかあんまり目を通していないという方もおられる。   セレクトショップ「ヴィア バス ストップ」が2月中に全店舗閉店へ (fashionsna

ヴィアバスストップの衰退でますます「消えゆく90年代」を痛感した話

2021年2月3日 トレンド 2

2021年の立春である。 もうあと3カ月ほどで51歳になるわけだが、自分よりも年配の業界人の方々の感想は知る由もないが、同年配の人たちにとっては90年代後半~2000年代前半が一番ファッションが面白かった時期ではないかと思う。 あくまでも個人的な感想に過ぎないのだが。 2005年以降になるとユニクロ一強時代が始まり、現在隆盛を誇っている低価格ブランドの興隆が

「相手は専門知識をあまり持っていない」という前提に立った方が低リスクではないかという話

2021年1月14日 回顧 0

時代が進むにつれて技術は進歩し、高度化するため、細分化され続ける。 1つのジャンルでも極度に高度化と細分化されるため、隣のことは専門外なのでよくわからないということになってしまう。 これは繊維、洋服以外のすべての分野に当てはまる。 例えば、医学でもそれぞれの分野に細分化されており、新型コロナ対策では感染症専門が主力となるが、同じ医者でも皮膚科医では役に立たな

ネット通販とSPAブランドの成長で「バーゲンセール後ろ倒し」は成立しなくなった

2020年10月6日 ネット通販 0

アパレル業界が苦境にあるのは、新型コロナ以前からで、特に2009年以降は苦境が続いていると感じる。もちろん、各社の状況には格差があって、全体的には苦境だが成長している企業やブランドもある。 しかし、2010年以降、それまでのアパレル業界の経験則が通用しない事象も増えており、アパレル業界へ様々な提言がなされている。 個人的に違和感を感じるのは、少なくともここ2

オゾックとアクアガールの廃止で一時代の終焉を感じた話

2020年8月6日 企業研究 2

ワールドが「オゾック」「アクアガール」など5ブランドの廃止を発表したので、今回はそれについて感想などを書いてみようと思う。   ワールドが「オゾック」「ハッシュアッシュ」など5ブランド廃止で358店閉鎖、希望退職200人募集   廃止するのは「ハッシュアッシュ・サンカンシオン(HUSHUSH 3CAN4ON)」「アクアガール(AQUAGI

東京スタイルとサンエーインターナショナル(「アパレル興亡」解説)

2020年4月8日 回顧 2

黒木亮著「アパレル興亡」(岩波書店)を先日読み終えた。 そんなに難しい文章ではないので、集中して読めばすぐに読み終えることができるが、2000円もした本なのでちょっとゆっくりと読んでみた。(笑) 事実に基づいた部分が多いが、ちょくちょくと社名や人名は変えられている。 とはいえ、そこを理解した上で読めば、まったく何の問題もない。山崎豊子シリーズとはそのあたりが

80年代以前の業界を知るために「アパレル興亡」を読んでおいて損はない

2020年4月6日 回顧 0

数日前に久しぶりにハードカバーの本を買った。 基本的に電車移動中に本を読むことが多いので、重いハードカバーはあまり買わない。あと価格が高いから買わない。(笑) 文庫本が発売されるまで待とうかとも思ったが、ハードカバーが文庫化されるのはだいたい早くても2~3年後である。この手の本は、2~3年後まで待っているとまた社会状況が変わってしまうかもしれない。 そんなわ

大型倒産はあったが91年までは右肩上がりで成長してきたアパレル業界

2019年1月22日 回顧 0

アパレル市場規模がピーク時には15兆何千億円かあったということはよくしられている。今はだいたい9兆円強で毎年推移している。 で、この15兆何千億円かあったピーク時というのは1991年のことである。 先日、ご紹介したこのNOTEをもう一度引用する。   アパレル業で私が知ってる事 余談。ZOZOについての雑感。というか百貨店の凋落時のお話 https

ワールドや三陽商会などの大手総合アパレルの現状を駆け足でまとめてみた

2018年12月14日 企業研究 0

早いもので、当方が繊維業界紙記者になって20年が過ぎた。正確には今年で21年ということになる。 そりゃジジイになるはずである。 とはいえ、気が付いてみるとジジイになっていたわけで、毎年はそれほど大きく変わったと感じないのだが、その年数が積み重なるとジジイになってしまっている。 業界も同じで、毎年はそれほど大きく変わらないが、年月が積み重なるとまったく様相が異

複数の機能を積み上げて失敗したワイシャツ業界と、一つの機能に特化して打ち出して成功したオールユアーズ

2018年6月12日 回顧 0

今年から、某プリンスの押し付けによってマーケティングの授業を引き受けることになってしまったのだが、当方は体系立ててマーケティングを勉強したことがない。 ツギハギでやってきたわけだ。 昨年までの授業用の資料に沿って、そこに勝手に自分の見解を付け加えているわけだが、ポジショニングということを教えた。 資料に目を通すと、まあ、いろんなことが書かれてあるのだが、その

南充浩 オフィシャルブログ

南充浩 オフィシャルブログ