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南充浩 オフィシャルブログ

ネット通販で見かけた偽ブランドたち

2019年10月25日 ネット通販 2

少し前までインターネット通販を利用するのは不安だという人が少なくなかった。

クレジットカード情報が流出したらどうしようか? とか 偽物を掴まされたらどうしようか? とかそういう不安が多かった。

しかし、当方はその頃、インターネット通販を利用したことがなかったので「は?何言ってんだ?不安なら使わなきゃいいだろ」と思いながら聞いていた。

当方がインターネット通販を本格的に利用するようになったのは2014年か2015年頃のことである。そういえば、2014年ごろに楽天市場でコンバースオールスターエヴォブーツという防水スニーカーを買ったのを覚えている。

そうだ、思い出してきた。

2014年の2月、大阪に珍しく雪が積もった。大阪市内はすぐに雪はやんで溶けたが、当方が住んでいる地域は10センチくらい雪が積もって翌日の土曜日もまだ雪が残っていた。その時、買ったばかりのコンバースエヴォブーツを履いていた。

 

で、この時にはコンバースの偽物を掴まされるとはまったく考えなかった。

 

しかし、その後、楽天市場やYahoo!ショッピング、Amazonを使っていくうちに、出店者・出品者もどんどん増えていき、とくに衣料品やそれに類した靴などの服飾雑貨は、有名ブランドの商品も増えたが、同時に無名ブランドの商品も大きく増えた。

今、それらを検索して見ると、聞いたこともないようなブランド名がぎっしりと並んでいる。

で、その中には有名ブランドと間違えそうな名前のブランドも少なくない。逆にブランド名は表示されていないが、デザインは有名ブランドのあれとそっくりな商品も多い。

恐らく、間違えて買ってしまう人は多いのではないかと思っていたら、先日、東洋経済オンラインにこんな記事が掲載された。

 

アマゾン「偽ブランド品」販売の責任はないのか
商標権侵害の商品が横行、甘い自主規制

https://toyokeizai.net/articles/-/307629

 

インターネット通販大手のアマゾンにバッグを出品している販売業者に電話したところ、なぜか静岡県の富士市役所につながった。見間違いやかけ間違いではない。販売業者の連絡先として記載されているのが、市役所の番号そのものなのだ。

この業者が販売している商品の中には、どう見ても「ルイ・ヴィトン」としか思えないマークが入ったショルダーバッグがある。値段は1万7600円。決して安くはないが、本物のルイ・ヴィトンの10分の1以下である。

 

とのことである。

当方が見た中では、楽天市場やYahoo!ショッピングよりもAmazonの方が、こういう偽物商品が多いように感じる。

そういう意味ではこの記事がいうようにAmazonの規制は甘いのではないかとも思う。

 

以前にも書いたように、独自に見つけた類似ブランド名に「ディーゼルパワー」がある。一時期無くなっていたようだが、また復活して1年くらい前には「ディーゼルパワープラス」と名を変えていた。

今、検索してみると、あまり引っかからなくなっているが、それでもいくつか商品はひっかかる。あまり売れている形跡はないが。

ディーゼルパワーのTシャツはこれ。

 

次に見つけたのが「COS(コス)」ならぬ「iLoveCos(アイラブコス)」である。

アイラブコスの中綿ジャケットをどうぞ~

 

このアイラブコスと同時期に見つけたのが「オンワード上向き」である。

いや、上向きってナンヤネン?何が上向いてるねん?

 

今検索してみると、なぜか商品がサンダルやスニーカーばかりになっている。オンワードなのに靴?

オンワード上向きのサンダルをどうぞ~

 

と、まあざっとこんな感じなのだが、先日、ナイキエアマックスフレア50を買うために散々検索を繰り返した際、これらのパロディ的な偽ブランドではなく、限りなく本物っぽい見せ方をした商品を見つけて、一瞬騙されて買いそうになった。

 

 

ブランド名はナイキではないのに、なぜか商品名は「エアマックス97」で、デザインも「ナイキ エアマックス97」に酷似している。

実はこれ以外にもブランド名が書かれていない別業者の「エアマックス97」もあった。こちらもナイキマークがないだけでデザインは「ナイキ エアマックス97」に酷似していて、こちらは9800円くらいで、危うく騙されかけた。

 

また、同じく、2500円くらいのスニーカーで、ブランド名が「newdenber」と書かれたものがあり、一瞬「newbarance」に見間違えてしまった。

ニューバランスならぬニューデンバーである。略すると「NB」ならぬ「ND」だ。

しかもデンバーは正式なスペルはdenverだが、このブランドはニューバランスを意識してdenberとつづっている。

 

このニューデンバーのスニーカーも安さとブランド名の見間違いで危うく買いかけてしまった。

 

はるか以前に聞かされた偽ブランドへの不安だが、今現在のAmazonにはこの手の偽ブランドが数多く並んでおり、当方もひっかかりかけ、たしかに偽物への不安はある。不安はあるどころか高まっている。

 

先ほどの記事には

 

アマゾン日本法人は10月8日、偽ブランド品などの排除プログラム「プロジェクトゼロ」の導入を発表した。このプログラムでは、登録したブランド権利者がアマゾン上の偽ブランド品を自分で削除したり、機械学習を使って出品を阻止したりすることができる。アマゾンが選んだブランドしか参加できず、アマゾンは自らのサイトの健全性を維持するコストの一部を出品者に負担させており、中小ブランドには大きな負担となる。

 

とあるが、本当だろうか?

というのは、偽物エアマックス97やニューデンバーを見つけたのは10月8日以降だからである。もっと正確にいうと、10月11日以降のことである。

そして今でもアイラブコスもオンワード上向きも検索に引っかかっている。

これだけ日数が経っているのに、まったく減っている気配が感じられない。

 

しかし、それにしてもAmazonは便利だしお買い得品も多い反面、この手の偽物ブランドが数多くある。しかもその商品の出品者はだいたい中国などの外国が多い。

当方が毎月1個買っているガンプラにはさすがに偽物はない。「ガルダン」とか「ガンガル」みたいな類似商品名もないから、今まで気にも留めていなかったが、服や靴などのファッション商品にはたしかに「偽物」を掴まされる危険性が少なからずある。そのことを改めて今回の検索で感じさせられた。

 

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 comment
  • つよぷ より: 2019/10/25(金) 6:12 PM

    ガンダムやマーベルのフィギュアでも偽物が確認されております。パッケージは本物の写真を掲載するのでとても悪質です。消費者は必ずセラー(販売者)が誰のか?確認しながらで無いと購入できません。「手軽に簡単に」と言うのがネット通販ですので、これからどの様に信用を構築していくのか気になるところですね。

  • たらこ より: 2019/10/27(日) 8:45 PM

    ラグビーワールドカップ関連でも偽物が平気で出品されてます。

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