「アニメイト」が主要テナントになった時代
2026年8月5日 トレンド 0
今後、大型商業施設は都心・郊外店を問わず、キャラクター・アニメ売り場が必須になるのではないかと、今更ながら強く感じている。
福岡三越「ラシック」にアニメイトが10月オープン 主要テナントに
岩田屋三越は、2026年春から2027年秋にかけてリモデル中の「福岡三越」および「ラシック福岡天神」に関する続報を発表した。「こだわり消費」をテーマにフロアを刷新し、九州最大の「アニメイト」や「アットコスメストア(@cosme STORE)」が出店する。
福岡三越は1997年にオープン。2014年からは百貨店区画と「ラシック福岡天神」による専門店区画で構成している。
今回のリモデルでは、既存顧客に加えて次世代の新規顧客獲得を目指し、専門店ゾーンを増やす。専門店ゾーンによる「好きや興味関心の熱量と共感」から生まれる“こだわり消費”を狙ったコンテンツを充実させるほか、下層階の福岡三越ではウォッチストリートをはじめとする専門性の高いコンテンツを引き続き提供し、将来的には館全体の回遊性を高めたハイブリッド型のモデルを実現させていくという。リモデル後の具体的なフロア構成は、地下2階から4階までが福岡三越の百貨店フロア、5階から9階までがラシック福岡天神の専門店フロアとなる。
(中略)
上層階ラシックゾーンにおける主要テナントとして、8階には10月24日にアニメイトが、6階には2027年6月30日にアットコスメストアがそれぞれオープンする。どちらも九州エリア最大の売り場面積となる予定だ。
とのことである。
福岡の土地勘はないから立地などは全くわからない。とはいえ、名古屋にもある三越系の「ラシック」に「アニメイト」の大型店がオープンするというのは、まさに隔世の感がある。
当方の体験でいうと、高校生時代に大阪・天王寺の「あべのベルタ」にあったアニメイトに行ったことがある。とはいえ、当方は別にキャラクターが描かれたアイテムには何の興味も元から無いので何も買わなかったが。
漫画本やアニメ作品の設定資料集などの書籍、ガンプラを始めとするプラモデルは買うが、昔から変わらずキャラクターが描かれたアイテムを欲しいとは思わないままである。
「アニメイト」というと当方の学生時代だと、いわゆる「アニメオタク」と呼ばれた陰キャな人々(当方も含む)が足繁く通っていたという印象が強い店舗である。
その「アニメイト」が都心商業施設に大型店舗を開設する時代が来るとは、当時では思いもよらなかった。
先日、マルイ上野店のキャラクター売り場のオープンが報道された。
その際、詳しい方々からいくつかコメントをいただいたが「他施設から比べると遅いくらい」というのはその通りである。
すでに、髙島屋京都SCでもSC部分には「まんだらけ」を誘致していたし、心斎橋パルコも多数のキャラクターショップがオープン当初から入店している。
ファッションビルや郊外型ショッピングセンターでは最早キャラクター売り場、アニメショップの入店は珍しいものではなくなったが、百貨店は例が無いのではないか?と思って記憶とウェブ検索を活用してみたら、2019年に改装グランドオープンを果たした「心斎橋大丸」の9階が「ジャパンポップカルチャー キャラクター」売り場だったことを思い出した。
そういえば、大丸心斎橋店のリニューアルオープンの内覧会にも取材に参加させてもらって、実際に9階を見ていた。
当時「この売り場は果たして残れるのか?」と疑問に感じたことは事実である。
たしかに2010年代に入って、有名デザイナーズブランドやラグジュアリーブランドとのアニメコラボグッズが大々的に発表されるようになった。
ウィゴーやスピンズあたりでもアニメキャラクターがデカデカと描かれたTシャツやスエットが堂々と売られるようになった。
風向きが大きく変わったと感じたものの、当方は「一過性で終わるのではないか?」という思いがぬぐえずにいた。2019年の大丸心斎橋店内覧会の際も、そのような先入観で見てしまっていた。
全くもって当方の不明でしかない。
今秋には縮小した大丸梅田店の上の10階~12階に「ルクアサウス」として関西最大級のキャラクター売り場がオープンする。
当方個人の行動パターンなので一般には当てはまりにくいかもしれないが、当方が梅田で覗く施設はルクアイーレ内のジーユーとユニクロのほか、ヨドバシカメラとヨドバシリンクスしかない。ヨドバシカメラ5階の玩具・キャラクター売り場には必ず立ち寄って、ガンプラの入荷状況をチェックしている。
天王寺MIOも6階はワークマン女子とキャラクターショップのフロアになってしまっているし、大阪市内だけを見ても、ファッションビルや複合商業施設には必ずキャラクターショップ、キャラクターフロアが設置されている状態となっている。
すでに心斎橋大丸という先例があるため、今後、遠からず、各都心大型百貨店にもキャラクターフロア、キャラクターショップは必ず開設されるようになるのではないだろうか。
現実問題として、キャラクターフロア、キャラクターショップがあった方が、子供連れには行きやすい施設だといえる。幼少期から親の洋服選びを見るのが好きだったなんて子供はゼロではないだろうが、相当に少数派で変態的である。当方は母親の洋服選びに付き合うのが苦痛で仕方がなかった。だから、ファッションに特化すればするほど、子供連れでは行きにくい施設になりやすい。そう考えると、若いファミリー層獲得を狙う百貨店こそ、大丸心斎橋店を良き先例としてキャラクターフロアを開設する方が効果的ではないだろうか。
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