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南充浩 オフィシャルブログ

ダイドーリミテッドのプロテイン販売会社の買収は効果的ではないかという話

2026年8月4日 企業研究 0

先日、10何年前から旧知の某衣料品製造関係の小規模企業が倒産して、債務整理に移行したとの噂を聞いた。

関係者から直接聞かされたわけではないので、その時までおとなしく待って居ようと思っている。

また、先日、28年来の知人である独立デザイナーから「自分の専門学校時代の同期は先日最後の一人が某アパレル企業から退職した。企業に残っている同期はいなくなった」と報告を受けた。ちなみにこのデザイナー氏は今年60歳になるそうで、同期の方々は全員60歳定年を迎えずに50代後半でアパレル企業から退職したということになる。そのほとんどがリストラを含む早期退職だと言われている。

「生涯現役」とか「人生100年時代」とか言っている割には、定年の60歳を待たずしてアパレル企業を去る。独立のために退職した人はごくわずかだろう。

 

 

このブログで書いているように、国内アパレル市場規模は、商品価格の値上げが相次いでいるにもかかわらず、2019年当時までに回復できていない。

だから、東京都内の上位企業や新興イケイケ企業は好調なのかもしれないが、それ以外はなかなか厳しい舵取りを迫られているというのが、日々接している感想である。

要はそれだけファッション衣料品の総需要が低下しているといえる。

 

当方は、値下げ品ばかり買っているがそれでも毎月衣料品を買っているが、切実にどうしても欲しい服があるのかと問われるとほとんどない。今から思うと不思議でならないのだが、ビンテージジーンズブームのころ、どうしてあんなに熱烈に欲しかったのだろう。今は当時ほど熱烈に欲しいと思う服は無い。

せいぜい、来年の夏は遮熱素材の服を試してみたいなあ、程度である。その遮熱素材服も熱烈に欲しいわけではなく、買えたら買う程度である。それは大阪人の「行けたら行く」レベルのふんわりさ加減である。

 

 

圧倒的シェアを誇る大手アパレル以外は、何とか新規分野で業績拡大、業績回復を目指しているという印象を受ける。

その一つがリカバリーウェアだろう。全然関係の無いビットコイン投資に全集中する愚策よりははるかにマシな施策だといえるが、リカバリーウェアだっていつまでこの需要が維持できるのかわからない。昨年秋のワークマンの本格参入(それ以前からも商品展開はしていた)から「お試し」で購入する人が続出して合計1000万点前後の販売を達成しているが、来年、再来年以降に固定客化するとは限らない。

リカバリーウェアを使用してみて効能を感じないと答える人が公式発表でだいたい20~30%存在する。公式発表はだいたいが都合の良い数字を持ち出すので、実数はもっと多いのではないかと考えた方がよいだろう。

 

 

 

 

とはいえ、健康とか快適とかマス層の需要はそこに向かっているのは事実だろう。

だからこそ、機能性衣料品がブームとなりやすい。

そんな中、ダイドーリミテッドが新規分野としてプロテインを選んで、買収したと発表があった。

ダイドーリミテッド プロテイン販売のフォーストレングス子会社化 | 繊研新聞

 

ダイドーリミテッドはプロテイン関連製品の企画・開発・販売を行う4strengX(フォーストレングス)の発行済株式の全てを取得し、子会社化する。7月23日の取締役会で決議した。取得にかかる概算額は24億5100万円。

フォーストレングスは23年設立。プロテインブランド「ベリフィスト」を企画・開発・販売しており、3キロの大容量サイズに特化することで高品質のプロテインを手頃な価格でユーザーに提供している。25年9月期業績は売上高13億7000万円、営業利益1億8700万円。

日本国内の粉末プロテイン市場は25年に1300億円を超える規模まで拡大しており、今後も成長が見込まれる。

 

とのことである。

同じ健康商材だが、個人的には新規参入が相次ぎ、ブランドが乱立してしまったリカバリーウェアより、単価は安いが「消え物」であるプロテインの方が定期的な買い替え需要が見込めて堅実ではないかと思っている。

買収した企業の売上高は13億円だが、ダイドーリミテッドの26年3月期の売上高は325億円なので、比重としては大きい。13億円をプラスできるのは、325億円企業にとっては非常に意味がある。これが2000億円企業とかなら話は別だろうが。

 

衣料品は一度買ってしまうと最低でも2~3年くらいは持つ。冷静な考えの人なら、衣料品なんてある年に20点くらい買えば、3年くらいは買わずに過ごせる。

一方、衣料品に比べると単価は低いが「消え物」であるプロテインは、定期的な購買が期待できる。もちろん、プロテイン業界内での競争はあって、そこを勝ち抜くことは必要になるが、一度選ばれれば定期的に必ず買ってもらいやすい。

食品やサプリは使用すれば必ず無くなる。それが良いと感じられれば、無くなれば買うしかない。

プロテインの単価は衣料品より安い場合が多いが、店頭で眺めているとそこそこ高い。店頭だと400グラムで2000~3000円くらいの商品が主流だと見える。仮に400グラム3000円として、20日で消費してしまうと、年間では18回リピートすることになる。18回買うとすると、年間で54000円の売上高となり、下手なアパレルブランドより売れている。

 

ちなみに、当方も5年くらい前から山本漢方製薬の「シニア向けきなこプロテイン」を毎日飲んでいる。

何故買ったかというとプロテインという商材において店頭で最も安かったからである。スギ薬局で当時、400グラム899円(税別)だった。今は999円(税別)に値上がりしているが。

それをだいたい30日くらいかけて飲んでいる。年間で12000円弱も支出してしまっているが、これを飲み始めてからおなか周りが痩せたので後悔はしていないし、今も継続している。ちなみにAmazonだと600円くらいと激烈に安い。

 

まあ、そんなわけでダイドーリミテッドのプロテイン企業買収は結構な妙手だと思った次第である。

 

 

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minamimitsuhiro0423@gmail.com

 

 

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