古着やリサイクル素材で延命してもいずれは必ず廃棄されるという話
2026年6月10日 トレンド 2
他人が古着を買うことに対しては全く何も思わないが、自分は古着を買うことが嫌いである。
古着屋に漂う独特のニオイが嫌いだし、古着自体の着古した感も苦手である。ラグタグなんかはきちんと洗濯しているのか、店内であの独特の抹香みたいなニオイは無かったが、セカンドストリートはほのかにふんわりと漂っている。
自分が着古した服を古着屋に売ろうとも思わない。持って行くのがめんどくさいし、何よりもジーユー、ユニクロの値下げ品しかない。なので、不燃物ゴミとして出すのだが、よほど皮脂で黄ばんだ服とか穴が開いた服以外は、貧乏性なので捨てられず年々貯まる一方である。
環境問題の解決策の一つとして古着が提示されることがある。環境対策の一つとしてなら賛成だが、全面的な手段だと言われるとそれは違うと断言したい。
古着として利用することで延命したとていずれは廃棄されるのだから、廃棄が無くなるわけではない。
繊維to繊維のリサイクル技術の開発が進められているが、現時点はまだ技術開発途中であり、不備の方が多い。
業界紙ならではの、比較的に冷静で公平な意見がこれである。
無料部分だけを引用するが、概略としてはこれで十分理解できる。
《もう少し知りたい》繊維to繊維リサイクル 量産の実現には多くの課題も | 繊研新聞
欧米やアジアで繊維to繊維リサイクル(T2T)の量産に向けた動きが加速し出した。だが、設備が出来れば循環システムが完成するわけではない。技術をスケール拡大させるための壁を乗り越えなければいけないほか、リサイクル原資である不用衣料を安定的に回収するシステムの確立、回収した繊維を素材ごとに選別・分離する技術など前工程も完成されておらず、課題は山積みだ。リサイクルに伴うコスト負担を理解してもらうなど消費者を巻き込んだ取り組みも欠かせない。
とのことで、至極真っ当な意見である。
指摘されている回収システム、素材ごとに選別・分離する技術はいずれは確立できるだろうから、それまでは技術開発とシステム作りに邁進してもらいたい。
とはいえ、個人的にはシステム、技術ともに確立できたとして、完全に新品と同様の繊維が同量できることは不可能だろうと思っている。質量保存の法則を超えるパラダイムを発見しない限りは。
システム作り・技術開発は進めてもらうとして、実際にマス化しやすいのは不要となって衣類を砕いて土や土みたいな物に代えてしまう技術ではないかと思っている。
もったいないという声もあるだろうが、この世の中に永久に使い続けられる商材などない。それは永久機関がいまだに完成していないことを見ればわかる。古着利用や繊維to繊維リサイクルで多少延命したとしてもいずれは廃棄になる。
この記事はきPR記事、いわゆる記事広告だが、この取り組みの基礎となる考え方は大賛成で、この企業に限らず無害な土や土に近い物に変換する技術の確立と普及が待たれる。
繊維to繊維リサイクルの限界に一石 廃棄衣類を土壌改良へ生かす新技術が実装へ (PR)- WWDJAPAN
「炭化」とは、無酸素に近い状態で有機物を熱する手法を指す。酸素を使って燃やす一般的な焼却処分とは根本的に異なるプロセスのため、二酸化炭素の発生量は焼却処分時と比較して約80%削減できる(同社試算に基づく)。生成された炭は、液状の土壌改良材「ソイルタス(SoilTas)」に加工し販売する。
とのことで、この考え方と技術が現時点では最も現実的な廃棄衣料に関する解答だろうと当方は考えている。
記事広告中にこんな一節がある。
「衣類のリユースやマテリアルリサイクルはどんどん進んだ方が良いと思っている。しかしいずれその衣類も廃棄というステージを迎える。その時に当社の土に還すという技術が役立てるのではないかと考えている。最近の中東情勢による燃料価格高騰や肥料価格高騰問題に対し、身近なものから再資源化することを再重要視し、土壌改良につなげることで、農業問題解決や緑化促進から地球温暖化防止にも貢献していきたい」と話す。
いくら古着利用して延命してもいずれはボロボロになって捨てる日がくる。当たり前の話だ。
人間はいつか必ず死ぬし、物は絶対にいつか壊れる。ボロボロになった生地など再利用のしようもないし、恐らくは劣化しまくっているだろうから繊維to繊維のリサイクルも不可能だろう。
そうなると捨てるほかない。その際、土や土に近い物に変換加工できれば最も効果的である。
話しは少し逸れるが、古着や売れ残り品、売れ残り生地のリサイクルする方法の一つとして、固めてオブジェにしたり、そのオブジェの材料にしたりというのがある。
これ自体を否定するわけではないが、じゃあそのオブジェやオブジェ用資材もいずれは壊れたり不要になる。その時には捨てねばならない。捨ててどのように処理するのか?
古着もいずれは捨てなくてはならないというのと同じである。
数年前、売れ残った生地、不良在庫となった生地を固めて産業用資材にしたという企業から話を伺ったことがあった。
生地を積み重ねて固めて分厚いアクリル板みたいな形状にするわけである。非常に分厚く硬い。これをオブジェに利用したり、薄くスライスして雑貨の材料にしたりという構想で、当時、いくつかは実用化されていた。
ただ、当方は、このアクリル板で作られた分厚いオブジェは捨てる時にどう処理するのだろう?と疑問で仕方がなかったが、それはその時の仕事とは無関係だったので質問せずにおいた。
とはいえ、「いずれは廃棄の時がくる」というのは古着と同様だし、なまじ分厚く硬いアクリル板のようになっている分、廃棄後の処理は一層難しくなるのではないかと思える。
原子、分子を集めて物を生成し、不要になったら原子、分子に分解する。
この技術が開発されるまでの最適解は、土か土に近い物に変換・分解するというものになる。
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偽ずんだもん より: 2026/06/12(金) 11:44 AM
結局、デザインが気に入れば定価の新品を買って、普段着用に処分品を買うのが1番良いんじゃないですかね
今の古着ブームとやらで、着古してクタクタで臭い古着に1着何千・何万円も出して買うとか聞くと、「そんなオンボロ買うなら、新品の方が良くね?」といつも感じます
少し前のキャンプブームと同じに見えます
某海外デニムブランドの再生してた会社、最近聞かないね。結局難しいのかね?