リカバリーウェア、血行促進着のレッドオーシャン化が確定したという話
2026年5月1日 トレンド 0
つい先日、天王寺MIOとなんばシティのワークマンをハシゴした。正確には「ワークマン女子」店舗である。
特に目的もなかったが、リカバリーウェア「メディヒール」のコーナーを除いて見たが、半袖ルームウェアのメンズは両店ともにほぼ完売だった。
ただ、半ズボンルームウェアは陳列量がそこそこ残っていた。どうも先に半袖がパジャマとして売れているらしい。ただ、毎月在庫は入荷しているようで、4月上旬に覗いたときには天王寺MIO店にはなかった敷布団用パットが入荷していた。
ワークマンの公式発表では4月にも400万枚くらいを投入しているらしいので、そういう感じである。
当日、平日昼間だと言うのに、結構な客入りがあってレジにも10人前後の行列ができていた。
平日昼間にレジに行列ができる衣料品店はそんなに存在しないから、ワークマンの好調ぶりには驚くばかりである。その原動力の一つがメディヒールであることは間違いなく、当日も複数のおばちゃんがメディヒールに群がっていた。
何度も書いているようにメガヒット商品がすっかり見当たらなくなった衣料品業界において100万枚単位で追加補充を繰り返しているメディヒールは間違いなく、数量ベースでは近年の衣料品業界において最大のメガヒット商品だといえる。
さて、そんなワークマンだが、5月以降も100万枚単位の追加投入はあるのか?と思っていたらこんな記事が掲載された。
319万点→2,100万点へ! ワークマンがリカバリーウエア「MEDiHEAL®」 を“7倍作った”理由 | fashion tech news
リカバリーウエア市場に本格参入した昨年の販売点数は約319万点でしたが、今年はその7倍の量、2,100万点を作ります。欲しいと思うすべてのお客様に対応できる販売計画を立てています。
とある。
昨年秋に200万点を投入して、年末までに319万点が完売しているので、今年とは2026年1月から12月までを指すといえる。そうすると、5月以降も合計1500万点くらいの商品は投入されると考えられる。
ただ、8月末とか9月頭には秋冬商品が入荷するだろうし、その秋冬商品もこの数量には含まれているだろうから、5月以降の追加投入は多くても500万点くらいだと考えられる。さらにいえば、8月になれば春夏物は売り切り体制に入るだろうから追加投入されることは考えにくい。追加投入がある時期は遅くても7月の中旬くらいまでだろう。
さて、少し以前に「一般医療機器」と銘打たれたリカバリーウェアだが、一般医療機器には「効き目がある」という意味はなく「効き目が無かった場合も不具合が生じにくい」という意味しかないと報道されたことを紹介した。そうすると、一般医療機器のリカバリーウェアと単なる血行促進着とはほとんど違いが無いと言うことになる。
それなら、メディヒールが品切れなら他社の血行促進着を買えばいいじゃない、という話になる。
血行促進着への新規参入者数は凄まじく、しまむらまでが参入している。
ちなみにしまむらは「リーボック」ブランドで半袖半ズボン上下セットの血行促進着の発売を開始している。
こちらは上下セットで2800円(税抜き)で、メディヒールより500円ほど高いだけである。
このほかにイオンは、メディヒールよりも以前から発売していた血行促進着「セリアント」を再び強化しているから、しまむら、イオンという低価格大手がメディヒールとほぼ同額の価格帯(イオンの「セリアントEX」は高いが)で販売を開始しているから、かなりのレッドオーシャン市場になっているといえる。
今からリカバリーウェア分野に参入しようと考えておられる企業が少なからずあるが、今からワークマンの2100万点、しまむら、イオンに勝てる自信があるのだろうか?また高価格帯だと「バクネ」や「りらいぶ」などがそれなりの知名度を得てそれなりに売れている。高価格帯でも新規参入者が勝てる見込みは薄いだろうと当方は見ている。
実際にリカバリーウェアや血行促進着がどれほどの効果があるのかは数値的に示されたことが無いのでわからない。またサプリの摂取や定期的な運動やストレッチ、マッサージなどで倦怠感や疲労は回復するから、リカバリーウェアや血行促進着だけの要因ではなく、複合的な要因で解消したとも考えられる。
さらにいえば、海外市場では現時点では全く注目されていないばかりか、肉体疲労が顕著なスポーツ分野やアウトドア分野でもほとんど顧みられていない。
もちろん、海外市場やスポーツ分野、アウトドア分野の先見性が無かったという事態も考えられるが、そのまま効能が感じられないから参入していないとも考えられる。
今年年末までにはある程度の購買希望者には商品が行き渡るだろうから、来年以降に今年末までに購入した客がリピーター化するかどうか、そこが、このリカバリーウェア、血行促進着が市場に残れるかどうかの試金石になるだろう。
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