従来型インフルエンサーマーケティングが通用しにくくなってきたという話
2026年3月19日 トレンド 0
インフルエンサーと呼ばれる人たちの影響力を使ったPRやマーケティングもそろそろ従来型は終焉を迎えつつあると感じている。
元来、インフルエンサーと呼ばれる人たちの投稿や主張にはほとんど興味が無いし、彼らが受けた「案件」のPR動画や投稿など見る気も無い。理由はポジショントークに過ぎないからである。
実際にインフルエンサーのPR動画・PR投稿を見て商品を買ったことはほとんど無い。唯一あるとすると、ガンプラだろうか。ガンプラユーチューバーのレビューを複数見比べて、その商品を買ったことはある。あと、掃除用具とか洗剤とか掃除方法とかそういう物は「お役立ちブログ」を複数見比べて買ったことはある。
しかし、どこの人だかわからないキラキラインフルエンサーみたいな人が紹介する服、食品などは買ったことが無い。洋服ならまだ公式サイトの消費者レビューを読み比べた方がよほど参考になると思っている。
さて、当方はインフルエンサーも読モも昔から全く好きではないし、商品紹介はあまり信用していないが、一般大衆にもどうやらそういうムードが醸成され始めていることが、このアンケート記事から察せられると感じている。
インフルエンサーのPR投稿、「違和感がある」は55%。理由は「宣伝色が強すぎる」が70%。受け入れ条件上位は「デメリットも伝えている」が50% | ネットショップ担当者フォーラム
システムリサーチが実施した「インフルエンサーのPR投稿」に関するアンケート調査によると、PR投稿を見たことがある回答者のうち55.2%が「違和感を覚える」と答え、違和感の理由として最も多かったのは「宣伝色が強すぎる」だった。一方で、PR投稿をきっかけに商品を購入した経験がある割合は25.6%だった。
調査対象は20歳~50歳の女性500人で、調査期間は2026年3月4日。
結論はこれである。
特に注目したいのが、このアンケートは成人女性に対して行われているところで、インフルエンサーマーケティングは主に成人女性をターゲットとしたものが多く、これまではそれが功を奏していたと世間的には認知されている。そのターゲットたる成人女性において、過半数以上の55%が「違和感」を感じ、商品を購入したことがあるのは25・6%しかいなかったという事実である。
インフルエンサーマーケティングがターゲットとし、それなりに効力があったと考えられてきた成人女性層でこの比率なのだから、成人男性も加えて調査すれば、違和感を覚える確率はもっと高まるだろうし、商品を購入した人の比率はもっと低下するだろうと考えられる。
また興味深いのが、投稿を見たことが無いと答えた人の比率も高い点である。
インフルエンサーのPR投稿を見たことがあるかについて、「見たことがない」は46.0%、続いて「たまにある」が25.2%、「ほとんどない」が18.4%、「よくある」が10.4%だった。
とのことで、見たことがないが46%、ほとんどないが18・4%なので合計すると64・4%となる。一方、「たまにある」と「よくある」を合わせると35・6%にしかならない。インフルエンサーの投稿は成人女性層でも64%は見ていないということになり、インフルエンサーのインフルエンス(影響力)は、自身や周辺が思っているほどには高くないということがわかる。
フォロワー数〇万というだけのインフルエンサーの案件投稿はもうほとんど興味を持たれていないばかりか、過半数以上に違和感を持たれているという事実は従来型インフルエンサーマーケティングの終焉が始まったと見るべきだろう。
一方、逆説的に25%の人が買ってくれるならそれでも続ける効果はあるといえる。損益分岐点の置く位置次第ではまだまだ稼げる事業者はいると考えることもできる。少人数で運営し、損益分岐点を低く置くのであれば25%の人が買ってくれるなら事業としてそこそこは美味しいはずである。
コアなファン層を囲い込んだニッチビジネスとしてはまだまだ従来型インフルエンサーマーケティングは機能すると考えられるものの、コアでニッチなファン層を囲い込めば、それだけその集団はカルト的な胡散臭さも増すので、諸刃の剣ともいえるだろう。
最後にこのアンケート調査記事は、受け入れられやすいインフルエンサーの投稿についてもまとめている。
PR投稿でも受け入れられる条件は、最多が「デメリットも伝えている」で50.0%、続いて「使用感が具体的」が36.4%、「普段の投稿と自然に合っている」「商品・ブランドと投稿者の相性に納得感がある」がそれぞれ26.8%だった。「PR表記が明確」は19.8%となっている。
とのことで、デメリットも伝えていることが信用度を上げる最大の要因だといえる。これは消費者レビューも同様でデメリットもきちんと書かれている物は信用されやすい。本文では触れられていないが「使用感が具体的」も36・4%で2位となっていることにも注目したい。
使用感が具体的というのも非常に重要な要素で、実際に使っての感想を述べていると感じられる。通り一遍の使用感しか書かれていない・述べられていないなら、実際に使っていないという可能性が極めて高いと判断されてしまう。
逆に下手な通販サイトにあるように、賛美一色の消費者レビューは胡散臭すぎて信用するには到底値しない。運営が恣意的に削除しているか、ヤラセで書かせているかのどちらかだと判断する。
この調査を踏まえて「従来型インフルエンサーマーケティング」はマス層からは信用を無くし始めているということを認識し、各社・各ブランドはより「信用される」発信を心掛けないと、「人気者を起用しましたというだけ」では商品・サービスは売れなくなっているといえる。
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