南充浩の繊維産業ブログ

ファッションブログ・・・・と言いたいところだけれどもそこまでファッションに特化していないし、能力的にもできない。そこで繊維製造業、産地、アパレルメーカー、小売店など幅広く繊維産業全般についてぼちぼちと書きます。たまにマスコミ、経済問題についても書く予定。よろしくお付き合いください。 お仕事の依頼は minami_mitsuhiro@yahoo.co.jp まで。

繊維業界新聞の記者としてジーンズ業界を、紡績、産地、アパレルメーカー、小売店と川上から川下まで担当。 同時にレディースアパレル、子供服、生地商も兼務した。退職後、量販店アパレル広報、雑誌編集を経験し、雑貨総合展示会の運営に携わる。その後、ファッション専門学校広報を経て独立。 現在、記者・ライターのほか、広報代行業、広報アドバイザーを請け負う。

グッディ

イトーヨーカドーのフットカバーがかなり優秀

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 今日は気分を変えて。

タレントの石田純一さんは靴下を履かないそうで、革靴やローファーを素足に履いている。
そこになんのこだわりがあるのか、またそれがオシャレなのかまったくわからない。

しかし、足裏は意外に汗をかいて蒸れるから、靴の中のニオイはかなり強烈なはずだ。
また足裏自体も汗で湿るので結構不快なはずだ。

昨今は丈が短めのパンツが流行している。

とくに膝丈前後の短パンにローファーを合わせたとき、どういう靴下を履いたら良いのか迷ってしまう人も多いのではないか。

普通の靴下を履いたらどうだ?と思われるかもしれないが、漫画に登場する「金持ちの小学生」みたいになってしまう。

これも昨今流行りの丈の短いスニーカーソックスならどうだ?

個人的な印象はなんだか微妙である。

じゃあもっと丈の短い靴下が必要となる。
いわゆるフットカバーと呼ばれる商品である。

3年くらい前から男性用のフットカバーもかなり増えてきた。
フットカバーはかなり浅いので、普通の編み地だけでは絶対に靴の中でズレる。
あれはかなり気持ちが悪い。

そのためズレないフットカバーというニーズが顕在化してきた。
筆者も何足かフットカバーを買ったり、メーカーからサンプルをいただいたりした。

多くのフットカバーはかかと部分にラバーみたいな素材ですべり止めが付けられている。
しかし、それでもズレる物はズレる。
逆にほとんどズレない物もある。

今回は、いくつか持っているフットカバーの中からズレにくくて優秀だったものを紹介してみる。
もちろん、定価では購入していない。


丸安毛糸の岡崎社長が「良かった」とフェイスブック上で紹介しておられたイトーヨーカドーのフットカバーをためしに1足先日購入してみた。
ブランド名はプライベートブランドの「グッディ」だ。
定価は税込529円だが、税込390円にまで値下げされていた。

写真 18




これの着用感想だが、たしかに良い。
かかと部分にもちろんラバーが貼り付けられているが、それ以外の部分でもかなりしっかりと足をホールドする感覚がある。
かなり優秀な作りだと思う。

組成のパーセンテージはわからないが、綿・ポリエステル・ポリウレタン混と表記されてある。
ベトナム製。


グンゼの「トゥシェ」。
これは定価500円の物が300円に値下がりしているのを西友で購入した。

写真 37




グッディほどのホールド感はないが、たしかにズレにくい。
これもそこそこに優秀なつくりをしている。
ただ、購入した商品がかなり薄手生地だったので、そこが個人的には少し気に入らない。
個人的には薄手の靴下生地があまり好きではない。
まあ、ワゴンに残っていたのを買ったので、この生地しか残っていなかったのだが。
もし、これよりも少し厚めのグッディ並みの生地があればかなり良いのではないかと思う。


意外な掘り出し物だったのが、ライトオンの迷彩柄である。
これはもう2年ほど前に買ったがかなり良い。
ずれにくい。
価格ははっきりと覚えていないが、100~200円くらいで買ったと思う。

写真 29




それとブランドすら覚えていないのがこのボーダー柄のフットカバーでこれも2年くらい前に買った。
どこで買ったのかも覚えていない。
価格も覚えていないが100~200円くらいだったと思う。

写真 39





そのほかにフットカバーを3足ほど持っているが、あとのはホールド力が弱く履いているうちにズレてしまう。
捨ててしまおうかと考えているほどである。


手持ちの中ではこの4足がベストである。
それとグッディのフットカバーはかなり優秀だ。
これはオススメである。

あと試してみたいのが、ABCマートで販売されているグンゼの「スタッキズム」である。
グンゼがABCマート用に開発した商品で、メンズだと3足1200円くらいで販売されている。
かなり脱げにくいとあちこちで書かれているので、実際にどうなのか試してみたいと思っている。

ただ、3足もまとめて買う必要がないから悩んでいる。

また値下がりしたら買ってみたいと思う。

それにしてもフットカバーに関してはイトーヨーカドーの「グッディ」の底力を見たような気がする。
ユニクロの安易な後追い企画ではなく、こういう優良な独自企画品を開発し、それをきちんと伝えることができたら衣料品の売れ行きが改善する余地はあるのではないかと思う。











ユニクロよりも素材が劣り、割高感があるグッディ

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 イトーヨーカドーのSPA衣料ブランド「グッディ」が開始された。
各識者の意見を拝読しているとあまり評判は良くないように感じられる。

先日、初めて現物を確認してきたので、感想をまとめたい。

まず最初の印象は「ユニクロに似てるなあ」である。
ファーストシーズンということで展開アイテムも絞っているのだろうが、メインとなるのがライトダウン、ネルシャツ、スエットフルジップパーカ、チノパン、フリースジャケット、チノパンなど、ほぼユニクロと同じアイテムである。
これでは「ユニクロの後追い」の印象は免れ得ない。

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すべてのアイテムをチェックすることは時間的に無理なので目に付いたものを数点詳細に見てみる。

メンズに柄入りのストールがある。
おそらく先染め織物であろうか。
素材はアクリル100%で価格は2990円。
素材の割に価格が高い。ユニクロは1990円で展開している。

次にメンズの薄型ダウン「ライトウォームダウン」。
これはダウンとフェザー以外にアクリルが4%が混入されている。
価格は6990円。
ユニクロのウルトラライトダウンが5990円であることを考えると割高感がある。
何よりもアクリル4%というところが、材料費を削減しているとしか思えない。


次にレディースの裏毛スエットフルジップパーカ。
綿55%・ポリエステル45%の素材で、やや肉薄であるのと、ポリエステル独特の光沢感があるため、チープな印象が強い。
価格は2990円でユニクロと同じ。

ユニクロのスエットフルジップパーカは、毎シーズン発売される定番アイテムだが、今秋冬は素材を変更している。ユニクロのHPによると、綿66%・ポリエステル34%となっている。
3年前に購入したスエットフルジップパーカは綿100%であったため、その当時からすると素材は見劣りする。

今回の「グッディ」とユニクロの措置は、昨年末をピークとした綿花高騰の影響だろう。
綿が高額なので、配合率を減らしその分をポリエステルで補っている。
現在は綿花の価格相場も落ち着いているので来年のスエットはまた異なる配合率になるだろう。


ざっと駆け足で見た印象だが、素材感がユニクロよりも劣るが、価格は同等かアイテムによってはユニクロよりも高く設定されている。
この状態が今後のシーズンも続くようであればユニクロに追いつくことなど到底不可能ではないか。




以前にも同じことを書いたのだが、ランチェスターの理論というものがある。
この理論では、業界1位企業が勝つためには物量作戦であり、追随作戦であると説く。
反対に業界2位以下の企業が勝つためには、一点突破主義であり、差別化戦略であると説く。

メンズのツープライススーツで考えると、
ツープライススーツショップの嚆矢となった「ザ・スーパースーツストア」を展開したオンリーは売上高が80億円内外の企業である。オンリーはランチェスター理論通りに、差別化販売戦略を打ち出した。
しかし、スーツ業界最大手は青山商事である。青山商事はこれに「追随」して「ザ・スーツカンパニー」を打ち出して圧倒的な物量で市場を席巻した。これもランチェスター理論通りである。


さて、これを低価格カジュアルに当てはめると、
業界1位はユニクロである。イトーヨーカドーもイオンも2位以下である。
しかし、スーツ業界とは逆に、2位以下のイトーヨーカドーが業界1位のユニクロに追随しているのである。
これでは永遠に勝ち目がない。
イトーヨーカドーとイオンを始めとする量販店各社は、業界1位のユニクロに追随している限り、ユニクロを越えることは不可能である。

量販店各社が衣料品を復活させたいのであれば、ユニクロへの追随を止めることが先決である。

量販店はファッション衣料品分野を捨てるべき

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 イトーヨーカドーがSPA型衣料品ブランド「goodday(グッディ)」の開始を発表したが、評判は散々な印象である。
以前、量販店系のOEMを担当していた友人は「レディース平場のグッディハウスはなくなってしまうのだろうか?」と心配していた。

もっとも手短に「グッディ」に対する懸念がまとめられた記事があるので紹介したい。
http://diamond.jp/articles/-/13945

しかし、計画通りにいくかどうかは未知数だ。

 ライバルであるイオンでも、すでに昨年9月に初のSPAである「トップバリュコレクション」を発売しているが、「かなりの苦戦を強いられている」(業界関係者)と見られている。

 その最大の理由は、「GMSでは肌着のような必需品は売れるが、本当に欲しい“必欲品”を生み出すセンスはない」(同)ことに尽きるのではないか。

(中略)

ネット販売比率も高めるが、これについても


 「鈴木敏文会長の息子である鈴木康弘氏が率いるセブンネットショッピングの底上げをしたいのではないか」(業界関係者)と冷ややかに見る向きもある。


とのことである。

さて、ファッション衣料品の「買い場」としてイトーヨーカドーやイオンなどの量販店は、バブル崩壊以降の20年間に渡って、消費者の選択肢から外されてきた。
自分などは「20年も低迷し続けた売り場をテコ入れするよりスッパリ止めて、食料品と日用雑貨品、肌着・靴下などの実用衣料に特化すれば良い」と考えている。

なぜ、イトーヨーカドーに限らずイオンやその他の量販店もこれほど、ファッション衣料品に固執するのか?
月泉博さん著の「ユニクロVSしまむら」によると、量販店で販売する食料品や日用雑貨品の粗利益はかなり薄く、バブル期まではファッション衣料品が利益の稼ぎ頭だったという。
食料品や日用雑貨品の売り上げが日ごろの運転資金となり、量販店の利益の大部分をファッション衣料品が稼いでいたという時代が長らく続いていた。
量販店のファッション衣料品のピーク時はバブル期で、それ以降、ユニクロ、しまむら、西松屋など低価格衣料品専門店にそのシェアを奪われ続けてきた。


利益を高めるためにも量販店各社は何としてもファッション衣料品の売上高を挽回したいのである。

しかし、これはかなり難しいのではないだろうか。

というのも、ユニクロやしまむら、その他低価格衣料品専門店に比べると、量販店各社のスタッフは役員以下、衣料品に対する理解度や感度がかなり低い。
もちろんユニクロやその他低価格専門店に対するファッション業界からの批判はあるが、量販店の関係者はそれらには遠く及ばない。

また「机上の空論」で「グッディ」も不発に終わる可能性が高いと見ている。







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