南充浩の繊維産業ブログ

ファッションブログ・・・・と言いたいところだけれどもそこまでファッションに特化していないし、能力的にもできない。そこで繊維製造業、産地、アパレルメーカー、小売店など幅広く繊維産業全般についてぼちぼちと書きます。たまにマスコミ、経済問題についても書く予定。よろしくお付き合いください。 お仕事の依頼は minami_mitsuhiro@yahoo.co.jp まで。

繊維業界新聞の記者としてジーンズ業界を、紡績、産地、アパレルメーカー、小売店と川上から川下まで担当。 同時にレディースアパレル、子供服、生地商も兼務した。退職後、量販店アパレル広報、雑誌編集を経験し、雑貨総合展示会の運営に携わる。その後、ファッション専門学校広報を経て独立。 現在、記者・ライターのほか、広報代行業、広報アドバイザーを請け負う。

アベイル

客数の低下が危機的状況

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 ライトオンとジーンズメイトの5月度売上速報が発表された。
これまで、ほとんど同じような減少率だった2社だが、今月はくっきりと明暗が分かれた。
ライトオンは前年微減と底打ちの兆しが強まっているが、
ジーンズメイトは前年20%減と厳しいままである。
ちなみにこの2社の5月度売上速報は4月21日から5月20日までとなっている。

ライトオンの5月度売上は
既存店売上が前年比1・2%減
既存店客数が同11・4%減
既存店客単価が同11・2%増


ジーンズメイトの5月度売上は
既存店売上が前年比19・8%減
既存店客数が同32・7%減
既存店客単価が同19・2%増


しまむらの5月度売上は
既存店売上が前年比2・2%減

同じくグループ店のアベイル5月度は
既存店売上が前年比2・0%減
であり、
こちらもは前年微減と比較的堅調である。

とくにジーンズメイトの客数の大幅な減少は危機的状況にあると考えられる。
ライトオンの客数も11%低下しているのもあまり良い傾向ではないが、
ジーンズメイトの32%減に比べると、まだマシである。

蛇足であるが、ここで発表されている「客数」は「買い上げ客数」であり、
「入店客数」ではない。


「客数」が低下するということは「買い上げ客数」が減少していることであり、
それだけ店舗に魅力がない、または商品に魅力がないということである。
そのため、客数の低下は「良くない兆候」と言える。

買い上げ客数が32%も低下するということは、消費者が急速に離れているということであり、
既存店に何らかのテコ入れをしないと壊滅してしまう可能性が非常に高い。
ジーンズメイトはメンズカジュアルショップ「PLAINN」、レディースカジュアルショップ「ブルーベルマーケット」と
2つの新業態を立ち上げているが、96店舗ある「ジーンズメイト」本体に何らかの処置を施さないと、
手遅れになるのではないだろうか?
新業態開発よりも「ジーンズメイト」本体のリニューアルが緊急の課題だと思われる。

マックハウスの回復に注目

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 久しぶりに明るい話題を。
4月の各社売上高が発表されたが、好調な企業が多かった。
報道ではユニクロの前年実績増が話題となっているが、
個人的にはマックハウスが久しぶりに前年実績更新となったことに注目したい。

震災の影響から消費低迷が顕著だったが、
4月に入って急速に回復してきたと耳にしてきた。
今回のマックハウスの好調ぶりはそれを裏付けるものではないだろうか。
ハニーズは前年微減に終わった物の、ユニクロ、ポイントともに前年増となっている。
とくに売上が伸びたのは4月20日以降だと推測できる。

なぜならば、3月21日~4月20日までを「4月度売上」として発表しているライトオンとジーンズメイトは、
前年割れを続けているからだ。

5月以降も消費の勢いが続くのかどうか注目したい。


ユニクロの4月度売上高は
既存店売上高が前年比4・6%増
既存店客数が同1・2%減
既存店客単価が同5・9%増

ポイントの4月度売上高は
既存店売上高が前年比7・4%増
既存店客数が同5・2%増
既存店客単価が同2・1%増

マックハウスの4月度売上高は
既存店売上高が前年比7・4%増
既存店客数が同1・4%増
既存店客単価が同5・9%増


ハニーズの4月度売上高は
既存店売上高が前年比2・1%減
既存店客数が同12・3%減
既存店客単価が同9・1%増


なおハニーズは震災で休業している35店舗は既存店から除いている。

こうして見ると、売上高、客数とも増やしているマックハウスとポイントの好調ぶりがうかがえる。
ユニクロは売上増でも客数が微減であるため、手放しには喜べないのではないか。
またハニーズは大幅な客数の落ち込みが気にかかる。放置しておくと危ない。


ちなみに、4月20日までの売り上げを4月度として発表している、
しまむらを見ると、

しまむらの4月度売上高は既存店が前年比0・3%増
アベイルの4月度売上高は既存店が前年比0・7%減



となっており、こちらは比較的好調だった。

格差が顕著な2月売上速報

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 さて、恒例のライトオンとジーンズメイトの月次売上速報を。
今回はこの2社に明らかな差が出ている。

ライトオンの2月既存店売上高は前年比3・4%増
既存店客数は同1・2%減
既存店客単価は同4・6%増


とかなり久しぶりに前年実績を上回った。
2009年9月以降で既存店売上高が前年実績を上回ったのは初めてのことである。
客数は微減だが、許容範囲内と言えるだろう。


一方、ジーンズメイトだが。。。。
2月既存店売上高は前年比10・7%減
既存店客数が同14・2%減
既存店客単価が同4・1%増


とこちらは、下げ止まる気配がない。


両社のコメントだが、ライトオンは冬物アウター、冬物ニットが好調に動いたというが、ジーンズメイトはジーンズ不振とともに春物が鈍かったため苦戦したという。はたしてどちらが実状をより的確に報告しているのだろうか?
自分はライトオンの方が実状を的確に報告していると思う。なぜならこの2社は20日締めである。2月21日からはめっきり春めいてきたがそれまではかなり寒く、2月14日は全国的に大雪だった。そのため、本来なら冬物の最終処分品が順調に動いたはずである。そして、この2社とも2月20日までかなりの冬物を残していた。ライトオンはそれを順調に売ったのだろう。ジーンズメイトは、低気温で春物が伸びる気配がないなら、なぜ在庫の冬物を前面に押し出さなかったのか?謎である。


ちなみに同じく20日締めのしまむらの売り上げ速報を見てみよう。
しまむらグループは既存店客数と既存店客単価は発表していない。

しまむらの2月既存店売上高は前年比3・1%増
アベイルの2月既存店売上高は同6・3%増

となっており、好調だったと言える。

こうなると、下げ止まる気配がないのはジーンズメイトのみということになり、企業間格差が顕在化し始めたと言える。
とにかくジーンズメイトの奮起に期待したい。

ライトオンとジーンズメイトの1月売り上げ速報

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 恒例のライトオンとジーンズメイトの1月売上速報が発表された。
結果を言ってしまえば、ライトオンは微減なのに対して、ジーンズメイトは15%減に近い。年始のバーゲンが含まれていてこの数字では、ジーンズメイトは相当に不振だと言えるだろう。

しまむらと同グループのアベイルの数字も合わせて紹介する。

ライトオンの1月売り上げは

既存店売上高が前年比3・5%減
既存店客数が同10・0%減
既存店客単価が同7・2%増

と前年微減にとどまった。

一方、ジーンズメイトの1月売り上げは

既存店売上高が前年比18・2%減
既存店客数が同14・6%減
既存店客単価が同4・3%減


と前年割れの幅が大きい。

ちなみに、しまむらの1月売り上げは
既存店売上高が前年比2・5%増、

同じグループのアベイルも
既存店売上高が同1・0%減

とそれぞれ微増と微減にとどまっており、まずまずの堅調ぶりだ。


ライトオンもマックハウスも苦戦傾向にあることは変わりないが、ジーンズメイトの苦戦ぶりは群を抜いている。既存店を何店舗か大阪市内で見て歩いている(鶴橋店除く)が、店作りがややすっきりした以外はあまりこれまでと変わっていない。商品のテイストを変えるでもなく、商品の仕入れ先を変えるでもない。あくまでもこれまでの延長線上に止まっている。

ライトオンはニット好調・防寒物苦戦としており、しまむらは保温肌着「ファイバーヒート」とウールコートが好調だったと言う。ライトオンが苦戦した防寒物というのは、おそらく「洗えるダウンジャケット」だと推測される。
ちなみにジーンズメイトも自社企画ダウンジャケットを販売しており、定価7900円だが、ずっと4900~2900円の間で販売されている。これ以外にも中価格・高価格帯のダウンジャケットも仕入れている。かなりダウンジャケットを豊富に持っており、それが動いていなかった。

その一方で、ライトオンが好調だったというニットは、ジーンズメイトにはほとんど入荷していない。この辺りの商品政策のミスジャッジも苦戦の要因の一つだろう。


新規の好材料がなく、懸念材料しかないにも関わらず、ジーンズメイトの株価が昨年12月半ばに急騰したことから、なにか今後大きな動きがあるのではないかと考えている。
株価チャートを見ていただけばわかるのだが、昨年11月末までは180円くらいだった株価が、12月半ばに急騰し、一時期400円を越えている。一挙に2倍以上である。
その後、じわじわ下がり始めて、現在は340円くらいだが、それでもまだ昨年11月の2倍弱である。

あまり株にはくわしくないのだが、「ジーンズメイト側が身売りの準備を始めたか、ジーンズメイトを買収したい企業が介入したかのどちらかではないか」と考えている。

ジーンズメイトは今年、来年が企業存続の正念場だろう。

11月度売上速報 ジーンズメイトの苦戦が目立つ

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 11月度売り上げ速報が発表された。

ライトオンの既存店売上高は前年比2・4%減
既存店客数は同4・7%減
既存店客単価は同2・3%増

とほぼ前年並みにだった。
同社の発表によると10月後半は活発に動いたものの、その後伸び悩んだという。

ジーンズメイトの既存店売上高は前年比17・2%減
既存店客数は同14・4%減
既存店客単価は同4・0%減

に終わった。
同社の発表によると防寒物のアウターが不振だったという。
今月頭からのダウンジャケットフェアは不振だったのだろうか?

ファッションセンターしまむらの既存店売上高は前年比3・2%増
同グループのアベイルの既存店売上高は前年比3・8%増

と微増し好調だった。

なお、これら企業は10月21日~11月20日の期間の売り上げであり、しまむらは既存店客数と既存店客単価を発表していない。

この3社を比較するとジーンズメイトだけが大きく売上高を落としている。ライトオンは微減、しまむらグループは微増である。とくにライトオンは、10月度売り上げ速報では、気温が冷え込んだ10月後半分をカウントできていなかったため約15%減だったが、今月はその後半分をカウントできて微減にまで回復している。
ジーンズメイトもライトオンと同じ条件だったにも関わらず、売り上げは回復できなかった。とくに10月後半の冷え込みがありながら防寒アウターが苦戦したと言うのは、なにか根本的な問題があるのではないだろうか?


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