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南充浩 オフィシャルブログ

機能性服を拡充すればするほど天候・気温に売れ行きが左右されやすくなる

2024年4月5日 天候・気候 2

一般的に「商況を天候・気温のせいにしてはいけない」と言われる。当方もそう考えてきたが、こと衣料品に関していえば身に着ける物なので天候・気温には影響は不可避であると確信するようになっている。 これが例えば「置物」だったり「プラモデル」だったり「家具」だったりすると天候や気温の影響は受けにくい。しかし、衣料品というのは他の獣に比べて体毛が薄い人類が気温調整のため

衣料品そのものへの需要が低下しているのではないかという話

2024年4月4日 百貨店 0

何となく、義務感もあって毎月値下がりした洋服を数枚買っているが、もう5年間くらいは「どうしても欲しい」と思うほどの洋服は無い。まあ、値下がりしてて在庫が残っているなら買ってみようかな、程度である。 値下がりしていなければ買わないし、在庫が残っていなければそれで諦める。 正直、加齢とともにすべての意欲は減退している。これは老化によるものだろう。 ただ、当方の老

「ジーンズ復活」というよりも「デニム生地がトレンドの1つ」というのが実態

2024年4月3日 トレンド 0

先日、阪神百貨店梅田本店で開催されたポップアップイベント「デニム博」に知人を訪ねてみた。 今回で8回目となるポップアップイベントで国内のデニムアイテムを得意とするメーカー、一部小売店を集積している。 開催当初はなかなか難航しており、正直続けられるのだろうかと思っていたが、途中にコロナ禍による開催中止もあったが8回目となっているので、毎回相応の売上高が稼げてい

衣料品・服飾雑貨のネット通販は目先の需要は取り込み尽くしたのではないか?

2024年4月2日 ネット通販 0

コロナ禍によって2020年は飛躍的にネット通販が伸びた。 これは当たり前の話で実店舗が営業停止していれば、ネット通販しか買う窓口が無い。必然的にネット通販は伸びる。別にネット通販の何かが飛躍的に改善したわけではない。売り場がそこしかなかったから期間限定の残存者メリットを享受しただけの話である。 2010年代半ば以降、ネット通販への成長神話みたいなものを無邪気

4月は記録的高温という予報で春物衣料は値下げして早期に売りさばくことが必要に

2024年4月1日 天候・気候 0

さて、今日から4月が始まって、すでに2024年も4分の1が終わったことになるが、月日が過ぎ去るスピードが年々早まっていると感じる。 この分ではあっという間に死を迎えるんだろうなと思う。 さて、2024年3月は気温の低い日も多く、これまでの高温傾向の3月とは異なっていたが、関西では3月28日の雨から気温が一気に上昇した。 3月29日は高温、30日はさらに高温、

大手にとっては旨味の無い市場でも中小企業にとっては美味しい市場という場合もある

2024年3月29日 企業研究 1

超大手が注目しないような商材でも専業メーカーや中小企業にとってみればそこそこ美味しい商材だという場合も世の中にはある。 あまり他のメディアでは話題にならなかったが、こんな報道があった。 タビオ FCバルセロナとライセンス契約 春から中国、日本で靴下販売 | 繊研新聞 (senken.co.jp) タビオは、スペインの名門サッカーチームであるFCバルセロナとの

コスト削減の一環で絞り込まれる「色数」

2024年3月28日 企業研究 3

最近、ジーユーの商品の色展開が少ないと感じる。 Tシャツ・セーター類などのトップス、ブルゾンなどのアウター類、そしてパンツ類と全般的に色数が少ない。2010年代後半だと品番や型番にもよるが、5色くらいは普通に展開していたが今では3色展開がメインで場合によっては2色展開という物もある。しかもその3色がだいたい定番色である。 色というのはシーズントレンドとも密接

工業製品が生産数量の多さで店頭販売価格が引き下げられるのは当たり前という話

2024年3月27日 商品比較 0

衣料品の新商品発表にはそんなに興味が無いが、先日のバンダイナムコの今年7月以降のプラモデル新商品発表は興味深く見ていた。多分、これほど興味を持って新商品発表を見るのはバンダイナムコのプラモデルに対してだけである。 今回はプラモデルネタなので興味の無い人は読むと時間の無駄になってしまうのでご注意いただきたい。 当方が興味深く見たのはガンダムのプラモデルだった。

残存百貨店は好調だが全国百貨店店舗数は180店舗を割り込んだという話

2024年3月26日 百貨店 1

3月25日に日本百貨店協会が2月百貨店売上速報を発表した。 売上高は4329億円で前年同月比14・0%増となり24か月連続プラスとのことである。24か月連続というと2年間増収が続いているということになる。 「残存」百貨店は好調だといえる。 注目すべきは2月の対象百貨店である。71社/177店舗となっている。 ちなみに1月の対象百貨店は72社/180店舗となっ

2022年から市場規模の縮小が始まったD2C市場

2024年3月25日 トレンド 0

2020年に入ったころから「D2Cは死んだ」と言われ始めた。 メディアも以前のような過剰な持ち上げ方をしなくなった。というのもD2Cは最早当たり前の売り方となり、商材は乱立し、不成功の事例も履いて捨てるほどあるからだ。 そもそもが、個人的にはD2Cとやらに何の新しさも衝撃も覚えなかった。繊維業界においてもすでに各工場や製造業者がオリジナル品を企画製造し、自社

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