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南充浩 オフィシャルブログ

衣料品・服飾雑貨のネット通販は目先の需要は取り込み尽くしたのではないか?

2024年4月2日 ネット通販 0

コロナ禍によって2020年は飛躍的にネット通販が伸びた。 これは当たり前の話で実店舗が営業停止していれば、ネット通販しか買う窓口が無い。必然的にネット通販は伸びる。別にネット通販の何かが飛躍的に改善したわけではない。売り場がそこしかなかったから期間限定の残存者メリットを享受しただけの話である。 2010年代半ば以降、ネット通販への成長神話みたいなものを無邪気

2022年から市場規模の縮小が始まったD2C市場

2024年3月25日 トレンド 0

2020年に入ったころから「D2Cは死んだ」と言われ始めた。 メディアも以前のような過剰な持ち上げ方をしなくなった。というのもD2Cは最早当たり前の売り方となり、商材は乱立し、不成功の事例も履いて捨てるほどあるからだ。 そもそもが、個人的にはD2Cとやらに何の新しさも衝撃も覚えなかった。繊維業界においてもすでに各工場や製造業者がオリジナル品を企画製造し、自社

飽和によるDtoCブランドの失速は当然の結果

2022年12月9日 トレンド 0

案の定、DtoC(D2Cとも表記される)の勢いが無くなってきたと言われることが増えた。 直近でいえばこの記事。 Vol.20 D2Cブランド、SNSでバズること激減【SNSトレンドに、業界は「どうする」?】 – WWDJAPAN これはコスメのD2Cブランドの凋落ぶりを指摘している。 最近は“飽和状態”です。最初こそインフルエンサーを起用したコス

小粒なインフルエンサーブランドやD2Cブランドが増えている理由

2022年6月10日 トレンド 0

洋服という商品は、作ることと売ることで全く異なるノウハウが必要になる。 逆にどちらかが欠けてもビジネスとしては成り立たない。ここが洋服を商売のネタとすることの難しさだと思う。 これは縫製工場や原料メーカー、ODM屋、商社がオリジナルブランドを作ってもほとんどが離陸できないままに終わることで証明されている。逆に販売員上がりの人がノリで開始したオリジナルブランド

百貨店でのポップアップ多発は「埋まらない空きスペース」の活用だろう

2021年12月8日 トレンド 1

先日、またも取材を受けて、今度は「女性セブン」にコメントが載るらしい。 ライターの仕事はあまり来ない割に、先月は3つもコメントを出す仕事をした。今回のお題は「2021年のヒット商品」というものだったが、コロナ禍で苦しむ衣料品においては明確な「ヒット商品」を思いつかなかった。 マストレンドは何だ?と問われるとこれも正直なところよくわからない。 もちろん、ビッグ

スタート地点に立ったにすぎない百貨店のD2C売り場

2021年9月28日 トレンド 0

10月1日からコロナ自粛が解禁されることが濃厚となった。 解禁後はこれまでとは一転して、しばらくの間は実店舗が活況に賑わうのではないかと思っている。(はずれたらゴメンね) まず、居酒屋を含む飲食店は間違いなく、活況を呈するだろう。 また、飲食店に限らずほとんどの実店舗も恩恵にあずかるだろうと見ている。一方、巣籠り需要で好調だった商品群は少し消費が落ちるのでは

国内市場で衣料品・ファッション雑貨のD2Cブランドが広まりにくかった理由

2021年4月16日 トレンド 0

以前にも書いたことのリライトになるが、3年か4年前にD2Cという売り方を聞いた時、正直に言うと、ちょっと何を言っているのか理解ができなかった。 D2Cの紹介としては   「中間業者を排除することで割安で高品質な商品を提供する」   というものが主流だったからである。 他の分野についてはわからないが、こと衣料品とそれに類するファッション雑貨

最初から最後までピンと来なかった「D2C」という概念

2021年4月15日 ネット通販 1

昨年から始まったコロナ休業によって、繊維業界では、素材メーカーや縫製工場、染色加工場によるオリジナル品のネット直販が増えた。 増えたというより、実店舗が長期休業した上、再開後も2019年並みの売上高に戻らない状況としては製造加工業者としては自衛目的としてオリジナル品の直販を増やさざるを得なかったというのが実情である。 2019年までなら百貨店やファッションビ

そのやり方は昔からあったよね?

2020年12月1日 トレンド 2

最近、川下の人たちや川下に参入したド素人の人たちがP2Cという売り方を提唱している。 D2Cの派生らしいが、派生するほどメジャーな手段なのかと疑問しか持てないし、そもそも派生できるほど確固とした定義があるわけでもない。 D2Cはdirect to consumerの略である。じゃあP2Cは何かというとperson to consumerの略だそうだ。 個人的

日本でD2Cブランドが渇望されない理由 ~高品質の割安品が国内に溢れているから~

2020年10月13日 トレンド 1

少し前にこのブログで告知したZOOMでの無料トークを10月10日に無事終了した。 事前のお申込みは100人くらいからいただき、当日実際にアクセスしていただいたのは60人強だった。残りの30数人どこ行った?(笑) というのは冗談で、急な用事が入った方もおられるだろうし、どうしても都合が合わなくなった方もおられるだろう。 ほとんどODM丸投げ状態で、もーりーさん

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