NHKの大河ドラマ「龍馬伝」が今月末で最終回を迎える。司馬遼太郎さんの「竜馬がゆく」を読んで以来、大ファンであるが、昨今の龍馬ブームには辟易しているのでドラマは一度も見ていない。ブームが終わったころにDVDで見ようかと考えている。

ところで、この「龍馬伝」開始のころの番組宣伝用ポスターで、龍馬役の福山雅治さんが穿いている袴がある。この袴に兵庫県西脇産地で織られた播州織が採用されている。
これはすでに今年初めに繊維ニュースでも紹介されていたが、企業名は書かれていなかった。

10月29日付の繊研新聞によると、
龍馬伝ポスターの袴用生地は、西脇産地の産元商社、高龍商店の物であるという。元来、西脇の播州織はシャツ用などの薄地綿織物が中心だったが、新たに同社が厚地の帆布素材を産地内で開発して「播州帆布」の名で商標登録をした。

これはまったく知らなかったのだが、記事によると「兵庫県は、日本の近代帆布発祥の地」(高瀬保夫・高龍商店社長)だという。

この生地を使った「龍馬ジーンズ」なるものが西脇市内の播州織工房館で販売されているそうだ。

ちょうどこの記事を読んでいると、製作会社を経営する知り合いから「播州織の英語版プロモーションビデオをyoutubeにアップした」というメールをいただいた。
参考までにURLを貼り付けておく。

http://www.youtube.com/watch?v=0vFT3shsf34

ナレーションが全編英語なので、少しわかりにくいかもしれないが、龍馬ジーンズとその生地で作った袴がどんなものかはある程度分かると思う。

ナビゲーションを務める女性がなぜか女子高生風の衣装を着ており、安物のアダルトビデオのような雰囲気を醸し出しているのはご愛嬌ということにしておきたい。(笑)

ところで、龍馬ブームで国や大企業のトップまでもが「龍馬かぶれ」になっている現象には首を傾げたくなる。たしかに偉大な英雄にあこがれることは理解できるが、龍馬の言動は「既存体制の破壊」が目的であり、あの頃の維新志士のように国や大企業のトップに、自らの属する既存権益体制を破壊する覚悟があるのだろうか?
これは龍馬と人気を二分する高杉晋作についても同じことがいえる。高杉晋作のほうが龍馬よりも言動は過激であった。

偏見かもしれないが国と企業トップの「龍馬かぶれ」はお遊びのように思えてならない。