先日、百貨店の売り場にもPOPが必要ではないかということを書いた。
手書きPOPはよほどうまく作らないと売り場が汚く見えるという指摘がある。
これはまったくその通りで、手書きPOPは気を付けないと売り場が雑然と見えてしまう。
ヴィレッジバンガードやドンキホーテはもともとから雑然とした売り場作りなので手書きPOPがマッチするが、百貨店や一般的なファッションビルではそれなりの工夫が必要となる。

しかし、何のPOPも無しに「お洋服をキレイに並べましたよ」という売り場では消費者に振り向いてもらえないのも事実である。いくら渾身の力を込めたVMDでも、それに心動かされる消費者はほんの一握りだろう。
筆者は感性が鈍いので、見ただけでは何のことやらわからない。それなりの解説をしてもらわないと心は動かない。そんな筆者のような消費者はけっこう存在しているのではないかと思う。

一般的な百貨店やファッションビルだと手書きではないPOPが必要になるだろう。

先日、「フレディー&グロスター」というブランドの売り場を冷やかした。
ノーリーズが展開するメンズ・レディースの複合業態である。
ここが見栄えもそれなりに良く、書いている内容もそれなりに良いPOPを貼り付けているのを見つけた。

大きさは10~15センチ四方程度だろう。
あまり大きくないので、遠くから見るとまったく目立たない。

これならショップの美観を気にされる方も採り入れやすいのではないかと思う。

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シャツもパンツも素材のことや展開している色数のことについて触れてある。
ただ、パンツは「カモフラ柄(=迷彩柄)もあります」と書いてあるのに、売り場には迷彩柄は並んでいなかったというのはご愛嬌か。
「ここに書かれてある迷彩柄はないんですか?」とお客が尋ねて来てくれたら、逆手に取って接客につなげるという手法もある。

個人的にはこのタイプのPOPを百貨店も導入すべきだと思う。

中には「百貨店は接客がキチンとしているからPOPなど必要ない」とおっしゃる方もいるが、販売員が派遣店員である場合も多い。派遣店員も販売のスキルは高いかもしれないが、特定ブランドの商品について詳しいわけではない。通り一遍の受け答えしかできない場合が多い。
そういう場合だと、素人のアルバイト店員が受け答えするのとさほど変わらなくなってしまう。

POPがあれば、お客は店員に尋ねなくてもそれなりに商品知識を得ることができる。
また、売り場が混雑している場合は、接客待ちのお客はPOPを読みながら待つことができる。

効果的でありながら売り場が汚く見えないようにPOPを取りつけるということは、工夫次第でいくらでも可能であろう。