メンズスーツの着こなしルールでまったく納得できないことがある。
ドレスシャツの下に肌着のシャツを着ないというルールだ。もともとドレスシャツというのは肌着の変化したものであるので、その下に肌着シャツを着ることはおかしいというのだ。

しかし、これを日本に当てはめると、春・晩秋・冬くらいしか適応できないのではないだろうか。夏に肌着を着ないと汗で大変なことになる。
しかも日本はここ数年、夏は猛暑続きであり、35度を越える気温が8月いっぱい続く。素肌にドレスシャツだと汗でボトボト、スケスケになる。

しかしこのルール、多くのメンズファッション本にも書かれているし、ドン小西などというファッション電波芸人も自分の著書の中で大真面目に書いている。
ヨーロッパ、北米は夏でも冷涼な気温のところが多いから素肌にドレスシャツでも良いのかもしれない。天気予報を見ていると、ロンドンは夏でも25度以下の日がけっこうあったし、パリもそうだ。これなら汗の少ない体質であれば十分に素肌ドレスシャツが可能になる。

メンズファッション本の著者やドン小西は、炎天下ドレスシャツを着て営業に回る人間のことを考えたことがあるのだろうか?素肌ドレスシャツなんかで炎天下営業を回ったら大変なことになる。また汗でピタピタに張り付いてスケスケになったドレスシャツを着た営業マンなど見るだけで不快であろう。
所詮、ファッション本の著者やドン小西は冷房の効いた自動車で移動する人間である。炎天下を歩く営業マンのことなどこれっぽちも考えていない。

ドレスシャツの下には肌着着用が望ましい。オフィスにこもりっきりなら話は別だが。夏は汗を防ぐため、冬は寒さを防ぐため肌着を着るべきであり、ファッション本やファッション電波芸人はおかしな着こなしを軽々しく薦めるべきではない。