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低価格代替品の向上

 さまざまな主観はあるだろうが、最近の低価格品は品質的にも見た目的にもそれなりの商品が多いと感じる。
だから、多くの人が低価格品を買うのは当然である。

土日祝日に走り始めて、6年強になる。
以前にも書いたように、1時間で7・5キロ程度しか走れない「なんちゃってランナー」である。

なんちゃってランナーのくせに靴下は一応、専用の靴下を買って履いている。

ずっとタビオの1600円の靴下を買っていたが、今は、サンプルでいただいたコーマのフットマックスも履いている。
それ以外に、昨年の秋に、チュチュアンナが新発売したランニング専用靴下も履いている。
タビオ、フットマックス、チュチュアンナとローテーションを組んで履きまわしている。

コーマのフットマックスも価格は1600円だが、チュチュアンナのは3足1000円なのでためしに買ってみた。

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(昨年秋に買ったチュチュアンナのランニングソックス)

見た目は普通で、履いてみた感想も普通である。
タビオやフットマックスは着圧がかなり強力だが、チュチュアンナはあまり着圧がない。

しかし、3足1000円ということを考えると、それで十分だといえる。

実際に履いて走ってみると、筆者のごとき「なんちゃってランナー」では、別に支障がない。

本格的に走る人や競技をする人にとってはもしかすると物足りないのかもしれないが、50歳手前のオッサンが自己流で7キロほど走る程度なら十分な性能といえる。

それに3足1000円だから、それ以上の機能や性能を求めるのは筋違いである。

今回は、例として3足1000円のチュチュアンナのランニングソックスを出したが、他の衣料品や服飾雑貨も同じ状況にある。

一昨年に無印良品で買ったストレッチデニムのスキニージーンズはかなり優秀で、いまだにほとんど膝が出ない。

定価3980円でも十分すぎるほどのクオリティだといえるが、これを半額に値下がりしているときに買った。

4年くらい前のモノ比較雑誌「MONOQLO」で低価格ジーンズの品質比べで、1位を獲得したのはユニクロではなく無印良品だった。

それほどに無印良品のジーンズのクオリティは高い。

こうなってくると、わざわざ高いブランド品を買う必要性がなくなってくる。

それにしても、20年前、10年前と比べると、低価格品の見た目に雲泥の差がある。

20年前、25年前にも低価格衣料品は存在していた。
ジャスコやイトーヨーカドーなどの大型スーパーが低価格衣料品を売りに売って、高額な利益を稼ぎ出していた。

しかし、ブランド商品と比べると、デザインソースは同じだが、コピーしきれずに全然違う見た目になっていた。
生地も異なり、薄かったりぶ厚かったりしているし、色柄の色彩トーンもなんだか異なっている。
ここまで微妙なズレが重なると商品としてはまったくの別物になってしまっていた。

だから、ブランド品を買うほかなかった。

低価格品は代替品にはなりえなかった。

現在は、低価格品は容易に代替品になりえる。

ユニクロにせよ、無印良品にせよ、生産ロットが大きいからこそ、ブランド品よりも低価格でありながら、中には生地や縫製の品質が高い商品もある。

家電や自動車、パソコン、スマホなど多くの商品には低価格代替品が登場しており、それが広く消費者に普及する理由にもなった。
衣料品や服飾雑貨もそれらと同列になったということであり、なぜ、衣料品やファッション用品だけを別だと考えられる人がいるのかが、理解に苦しむ。

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東京市場との温度差

 「ファッションは我慢だ」と昔はよく言われた。
寒いけど薄着の人とか、暑いのにびっしり着込んだ人とかそういう人が昔は多かったようだ。
今だとそういう人は、寒いけど真冬でも短パンを穿いている短パン社長か、真夏でも服装規定の異様に厳しい一部企業に勤めるサラリーマンくらいだろうか。

先日、靴下・肌着のチュチュアンナの今春夏展示会にお邪魔した。
レディース商材がメインの会社だが、昨年はくるぶし丈の白無地靴下が好調だったという。
昨年秋から現在にかけてもくるぶし丈の靴下が好調に動いているとのことで、今春夏もその傾向が続くという判断である。

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(チュチュアンナの今春夏企画)

この時、東京からの客人を同行していたのだが、この客人によると、
「東京だと今も生足にくるぶし丈の靴下の女の子多いですよ」とのことだった。

え?この寒さなのに?たしか今日、東京は雪降ってましたよね?

これには少し衝撃が走った。
酎ハイの正式名称が焼酎ハイボールだと知ったとき以来だ。

というのは、今の時期、関西圏ではそういう女性はあまり見かけないからだ。
大概がパンストかタイツを着用している。
くるぶし丈の靴下を着用するとしてもその上からである。
彼女らが生足にくるぶし丈靴下を着用しない理由はおそらく「寒いから」である。
長ズボンを着用している男性ですら、寒さが苦手な人は真冬にはズボンの下にパッチ、モモヒキを着用する。
生足を露出するのはそりゃ寒いことだろう。

寒いからという理由でパンストやタイツを着用することは理に適っているし、当然の結果だと思う。
無理して真冬に生足を露出する必要は毛頭ない。

しかし、東京はそうではない人が一定数存在するようだ。
それはトレンド情報に忠実だということだろう。
そういう人が一定数存在するから東京をウォッチすることでトレンド情報がある程度明確になる。

ファッションにあまり熱意のない筆者からすると、逆に「そこまでしてトレンドに忠実である必要があるのだろうか?」と疑問を感じてしまう。

おそらく、そこまでトレンドに忠実な人々というのは東京都内以外の地方ではあまり存在しないだろう。
もちろん各地方の人口が東京よりも少ないからトレンド忠実層も比例して少ないことは推測に難くない。
それでも、筆者の独断かもしれないが、東京には人口比率からしてもトレンド忠実層が多いように感じてしまう。

ファッション業界人としてはそういうトレンド忠実層をもっと増やす方が良いのだろうが、筆者はファッション業界人ではないから、そういう無理をする人を増やすことはどうにも賛成しかねる。

そんなことをつらつらと考えていたら、先日暖かい日に、大阪市内で生足にくるぶし丈靴下を着用した女性を見かけた。
関西人は気温の上がり下がりに実に正直である。

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(暖かい日に大阪市内で見つけた生足にくるぶし丈靴下を着用した女性)

トレンド忠実層が他地方よりも比率的に多いから東京は世界でも有数のファッション都市なのだろうが、個人的には気温の上下に左右される地方民のファッション感覚の方が、親近感を覚える。
省エネの観点からしても寒ければ着込んで、暑ければ薄着になれば良いと思う。

反対にトレンド忠実層が多い東京市場ばかりを見ているから、それが全国平均だと見誤り、商品企画を失敗する例が多いのではないかとも思った。

さてと、今日も寒くなるらしいから厚着をして過ごそう。

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