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パターン(型紙)によって同じ半袖開襟シャツでも見え方が全く異なる ~ユニクロとジーユーの半袖開襟シャツを比較~

同じ衣料品業界にいながら、各分野ごとの知識分断というのは凄まじいわけで、布帛(織物)に強い人はニット(編み物)に弱く、当然その逆もある。

当方は、織物は何となくわかるが、ニットになるとまるで分らない。

生地の構造自体が異なるし、それを製造する機械も異なる。

こういう分野が衣料品業界にはいろいろとあって、包括的な知識を持っている人はほとんどいないといえる。
反対にいえば、ほとんど何の知識がなくても自分のブランドを作れたり、オリジナルの洋服を作れたりするところが衣料品業界の良いところでもあり悪いところでもある。

衣料品業界を通じて、理解している人がもっとも少ないのがパターン(型紙)ではないかと思う。
当方もパターンについてはさっぱり知識がない。
知識量はゼロに等しい。

とはいえ、服の見え方やシルエットにもっとも重要な位置を占めるのも実はパターンだといえる。

よく「〇〇ブランドのTシャツは細身に見える」とか「〇〇ブランドのTシャツは太って見える」なんて言葉を聞くことがある。

いろいろなブランドの商品を買い比べてみると、やっぱりそれぞれ微妙に形が異なり、太って見えるTシャツもあれば、意外にスラっと細身に見えるTシャツもある。
Tシャツとかボタンダウンシャツなんてデザインとしては決まりきっているから、その見え方を大きく左右するのはパターンだといえる。

先日、開襟シャツを買ってみて、形や見え方が大きく異なることに気が付いた。(今更かよ)

一つはユニクロのユニクロUの今夏物のレーヨン混の半袖開襟シャツだ。
2990円が1990円に値下がりしたのを買った。

これは昨年も発売されて大人気で結局値下がりせずにほぼ完売したレーヨン混半袖開襟シャツの今年版だ。
生地は去年より少し薄くなった気がする。
好みにもよるだろうが、去年物の方がクオリティが高いような気がする。

もう一つは、ジーユーで買った麻混半袖開襟シャツだ。
790円に値下がりしていたので衝動的に買った。

今夏のジーユーの投げ売りぶりはすさまじく、190円・390円・590円・790円のオンパレードだ。
天神橋筋商店街のバッタ屋よりも安い。安い服が欲しい人はジーユーの投げ売り品を買うべきである。

着用感からいうと、ユニクロUは何となく細身に見える。
一方、ジーユーのはダボっと感がある。

しかし、比較してみると肩幅は変わらない。

その一方で、着丈、袖丈・袖幅、身幅は大きく異なる。

この違いで、同じ「無地開襟シャツ」といえども着用感と見た目が大きく異なる。
これはパターンの違いによって作り出されているといえる。

まず、ユニクロUの開襟シャツの特徴は

・着丈が長い
・袖丈が長い
・袖幅が狭い
・身幅が細い

である。

一方、ジーユーの開襟シャツの特徴は

・着丈が短い
・袖丈が短い
・袖幅が広い
・身幅が広い

である。

重ね合わせてみると一目瞭然だ。

一見するとまるで別サイズに思えるが、これで肩幅は同じなのである。

ユニクロUとジーユーの企画の考え方の違いがここに現れているといえる。

肩幅が同じでも着丈を長くして身幅を細くして袖幅を細くすれば、細身に見えやすい。
その逆にするとダボっとした見え方になる。

パターンをいじるだけでここまで同じ分野の商品が異なった見え方をするといえる。
それほどにパターンは重要だといえるが、これが専門担当者以外にはほとんど知られていない。

もちろん、どこぞのODM業者を使って、他商品から型紙を流用したという可能性だってあるが、それでも他商品は何らかの意図があって、そのパターンを使っているのだから、やっぱりパターンの重要性は高いといえる。

あとは、素材感による見え方の差も一部にはある。
レーヨン混の薄手で光沢のある生地はスラっと見えやすいし、麻混の粗野な表面感の生地はガッシリして見えやすい。

生地による見え方の変化というのも当然ある。

専門学校や衣料品業界ではとかく「デザイン」を重視して注目しがちだが、実はパターンの出来によってそのデザインが生かされたり殺されたりする。

専門学校でショーに登場する「作品」やコレクションショーに登場する「作品」のように奇抜なデザインを立体化して、着用可能にし、なおかつそれなりに美しく見えるようにしているのは、パターンなのである。

特にデザイン画なんて、ほとんどファッションイラストみたいなものも多いから、どうやって立体化するのか皆目わからない場合も多い。
それを立体化して着用を可能にできるのはパターンの力によるものなのである。

蛇足ながら、イラストの立体化ということに関しては、超合金などの玩具やプラモデルにも通じる。

アニメに登場するロボットを立体化する際は、かなり困難が伴う。
昔の超合金やガンダムのプラモデルはなんか段ボール箱を積み上げたような形だったが、今ではアニメ番組に登場したそのままに近い形になっている。
これも裏方の力だろう。

昔、読んだプラモデル雑誌(多分、モデルグラフィックスの別冊)で「〇〇先生のロボットデザイン画は、立体化すると正面と背面のラインがなかなかつながらず苦労した」とモデラーが語っていたが、パターンを作るパターナーもこんな苦労をしているのだろうと思う。

知識量ゼロのオッサンが思いつくままに書いてみたが、多少はパターンの重要性が伝わるだろうか?

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業績の明暗が表すユニクロとジーユーの値下げ方針の違い ~今春夏の店頭を見て~

今春物から、ユニクロとジーユーがそれぞれ異なった値下げの手法をとるようになった。

ユニクロは今春夏物から値下げパターンが変えた。
自動的・段階的値下げはこれまでと同じだが、その値下げ幅が小さくなった。
反面、同じ商品でも色柄によって値下げ幅が異なるようになった。

昨年冬物までは、自動的・段階的値下げされ、それまで同様、期末には驚くほどの安値になった。
それが今春物からはそこまで値下げされなくなった。

お気づきだろうか?

2990円のパンツはせいぜいが1990円までにしか値下げされない。
1290円に値下げされるのはよほど時間が経過してからになっている。

シャツしかり、アウター類しかりだ。

しかし、売れ行きが鈍いと思われる商品は容赦なく値下げされる。
アンダーソンとトーマス・マイヤーは値下げされている物が多いが、アンダーソンは昨年秋冬物に比べると値下げ幅が小さい。
昨年秋冬物でデビューとなったJWアンダーソンコラボだが、はっきりいって投げ売りされまくっていた。

ウールをふんだんに使ったセーター類は本来なら製造コストが高いからそこまでの値引きはされないはずなのに、「魚柄ラムウールセーター」は最終500円にまで値下げされていた。
また、フェアアイルモックネックセーターも990円にまで値下げされたし、カラフルボーダー柄のファインゲージセーターも990円に値下げされた。これらをいずれも当方は底値または底値に近い価格で買っており、全然アンダーソンなんて注目していなかったのに、昨年秋冬にユニクロで買った商品の中で最も多かったのがアンダーソンコラボになってしまった。

今春夏のアンダーソンも通常ラインに比べて値下げされている物が多いが、秋冬物ほど値下がりしていない。切り替えボーダー柄Tシャツだっていまだに990円で踏ん張っている。
ロング丈シャツは3990円が最終1990円に値下がりしたが、1990円になる前にほどんど完売となっている。

また、これまでユニクロは同一品番は同一価格で値下げされていたが、今春物から、同一品番でも動きの鈍い色柄だけが大幅に値下げされるようになった。
例えば、春先に綿セーターが何種類か投入されたが、薄手の家庭洗濯可能なセーターの中で赤とピンクが不人気だったのか、いきなり500円に値下げされた。他のカラーが990円でとどまっているにもかかわらずだ。当然、当方はその赤を500円で買った。

今夏のユニクロUのTシャツもそうだ。袖リブの色だけが本体と異なる「カラーブロックTシャツ」という品名の商品があるが、黒、グリーン、紺は990円でとどまっているのに対し、赤茶色だけが790円に値下げされているし、「ユニクロU」のボーダー柄Tシャツも同様で赤茶色とあせたピンクのボーダー柄だけが790円に早くも値下げされている。

これと対照的なのが今夏のジーユーで、190円・390円・590円・790円というバッタ屋価格の商品が目白押しである。
はっきり言ってなまじのバッタ屋よりも安い商品が多い。
バッタ屋を越えたジーユーというのはなかなかすごい。

390円に値下げされていて、5月に買ったデニムの水玉プリントシャツ

 

 

キム・ジョーンズとのコラボアイテムなんてもうとっくに投げ売り価格で、カラーブロックセーター(冬向け素材)なんて今や390円である。ルイ・ヴィトン、ディオールなどのスーパーブランドを歴任したデザイナーの商品とは思えないバッタ屋価格となっている。

夏物に関してはユニクロよりもジーユーで買うことが増えた。
麻混の開襟シャツを790円で買ったし、先日、このブログでも紹介した切りっぱなしスキニージーンズも790円で買った。
ワイドボーダー柄Tシャツも590円になったときに3枚買った。

この安さを体験するとまともな店で服は買えなくなるほどの衝撃がある。

ユニクロとジーユーの値下げの違いを考察すると、ユニクロが以前よりもあまり値下がりしなくなった理由として、業界の製造関係からは「今春物から製造原価率を上げたから」だという声が聞こえる。それによると「製造原価率を5%上げてさらに品質を高めた。そのため、以前ほどの値下げはされなくなった」と言われている。それが正しいとするとユニクロの平均製造原価率は45%前後ということになり、あの数十万枚という量の多さで、その原価率の高さは驚異的といえる。
そこらの細かいロットしかないくせに「原価率50%ガー」とアホの一つ覚えのようにいっている某ブランドの商品とはまったく比べ物にならない。

一方、ここまで投げ売りするジーユーは恐らく在庫がダブついているのだろうと推察される。

さて、ユニクロとジーユーを擁するファーストリテイリングの2018年8月期第三四半期決算が発表された。
それによるとユニクロは増収増益であるものの、ジーユーは減益となった。特に3~5月は既存店売上高が前年を割り込み、大幅減益となっている。大幅減益となった理由は、在庫処分を進めた結果だ。

そしてジーユーは第4四半期も在庫処分を進めるため、粗利率が低下し、赤字幅が拡大すると見通している。

ジーユー/3~5月既存店売上減、春夏商品不振・在庫処分で赤字拡大

ジーユー/3~5月既存店売上減、春夏商品不振・在庫処分で赤字拡大

ジーユーの2018年8月期第3四半期の売上収益は1666億円(前年同期比6.4%増)、営業利益は150億円(1.7%増)と、増収増益になった。

一方、ジーユーの3~5月の既存店売上高は、減収となった。
春夏のキャンペーンで打ち出したマドラスチェックのボトムス、トップスや、ロングスカートなどの商品の販売が不振で、計画を大幅に下回った 。

売上が計画を大幅に下回ったため、値引きを早期に進めたことにより、3~5月の売上総利益率は前年同期比1.9ポイント低下し、また、売上高販管費率は同1.2ポイント上昇した。
営業利益は同20.0%の大幅な減益となった。

また、第4四半期は、シーズン末の在庫処分が増え、粗利益率が低下、赤字幅が拡大する見込みで、下期、通期ともに減益となることを予想している。

とのことである。
当方が喜んで買っている値下げ品はやはり在庫処分だったのである。

だいたい当方が喜んで投げ売り品を買うブランドは、その時、苦戦傾向にある場合が多い。
今年5月、6月のジーユーもそうだし、2017年のライトオンもそうだし、ジーンズメイトもそうだ。
だから当方が「これは破格値!」と紹介するブランドは概してその時点では不良在庫を抱えており、苦肉の策として投げ売りをしているということである。

ジーユーの春夏の店頭を見ると、たしかに商品のクオリティもデザインも良くなってるが、トレンドに偏重しすぎていると感じる。ベーシックアイテムが減った。そのあたりを当方が面白いと見ていてその投げ売り価格に魅力を感じているのだが、マス層のニーズとは少し異なっているといえる。

もちろん、ジーユーもそれに気が付いていて、夏物には無地のポロシャツとか無地のTシャツなんていうベーシック品も差し込まれているが、必然性のなさと売り場での見せ方の下手さが災いして全く売れずに590円の投げ売り価格となっている。

例えば、マーセライズドTシャツだ。今590円にまで値下がりしている。
無地で色展開も多く、通常ならもっと売れるはずだが、全商品がビニール袋に入れられている。
これは触られて汚れないようにという工夫とともに、マーセライズド加工された生地がテロっとしていて畳みにくいからではないかと思う。
マーセライズド加工とはシルケット加工とも呼ばれ、シルクみたいなソフト感と光沢感を綿に与える加工である。

そのため、ビニール袋に入ったままではその肌触りの良さはまったく実感されない。
なぜならビニール袋に入っているため触れないからだ。

いくらPOPで「マーセライズド加工」なんて書いたって意味がない。
それに一般消費者からすれば「マーセライズド加工」なんていわれたところで何のこっちゃでしかない。

完全に売り方・見せ方のミスである。

下期は、商品構成を見直し、防寒衣料、デニム、Tシャツ、ラウンジウエアといった実需商品の割合を増し、これらの実需商品の中にもジーユーらしいトレンドの要素を取り入れる。

とのことで増えすぎた品番数を絞り、ベーシックアイテムを強化するとのことだが、結局洋服屋というのはベーシック一辺倒でもダメだし、トレンド一辺倒でもダメだということで、ベーシックとトレンドのバランスをどう取るのかということが永遠の課題だといえる。
そしてそのバランスの取り方を誤ると今回のジーユーのようになるし、過去のユニクロの伸び悩みのようになってしまう。

それにしても、店頭の動きがそのままジーユーの3~5月の業績に反映されていたことには笑ってしまう。
店頭を見ていると、AIだ、POSだ、KPI指標だ、と難しいことを言わずとも、ある程度の売れ行きは推察できてしまう。店頭の動きをどれだけ正しく見るか、衣料品ビジネスはその一点にかかっており、それができていない人が多すぎるから「斜陽産業」と呼ばれるような事態に陥ってしまったといえるだろう。

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1000円未満でコスパの高い服が買えてしまうジーユーの今夏商品の破壊力

今日はお気楽に。

アパレルブランドを店頭で見ていると、そのシーズンごとに商品の出来栄えが変わるので面白い。
すごく良いシーズンとすごくイマイチなシーズンがある。
ずっと連続して出来栄えの良い商品を出し続けるブランドなんてないから、結局は、出来栄えの悪い商品を出す数が少ないブランドが消費者から支持され続けているといえる。

今春夏だと、ジーユーの商品が出来栄え、価格の安さともに群を抜いていると思う。
昨年春夏、一昨年秋冬のメンズ商品はそれほど大した出来栄えでもなく、「安かろうダサかろう」を絵に描いたような出来栄えで、ほとんど商品を買わなかった。

昨年秋冬からちょっと商品の出来栄えが改善されたように見える。

昨年秋冬には、カットソースーツを2着買った。
同シーズンのダウンジャケットの出来栄えも悪くはなかったが、似合わなかったので買うのをやめた。
肉厚すぎて、顔がデカくて首の短い当方が着ると単なる太ったオッサンに見えたので買わなかった。

今春にはまた、カットソースーツを買った。

ちょっと見直し始めたのは、リーバイスセカンドをコピーしたGジャン(定価2990円)を発売したころからだ。
ウェブサイトの画像を見て「オ!」と思って、店頭に行って現物を見た。
色によって出来栄えにばらつきがあったが、デニムの濃紺ワンウォッシュと、加工デニムの薄ブルーはなかなかの出来栄えで、これで2990円は安いと感じた。

それ以外にも春物のカジュアルでは、畦クルーボーダー柄セーターなんかも出来栄えが良くなっており、素材のチープ感も払拭されていた。

5月の中旬から関西ではにわかに気温が上がり半袖生活が始まった。
半袖のTシャツ、ポロシャツなんて腐るほど持っているが、それでも毎年何枚か買ってしまうのは底辺でも衣料品業界にいる人間の病気みたいなもんだろうと思う。

半袖の商品というのは、どのブランドでも定価が安い。
とくにTシャツは安い。少し名前の通ったブランドでも3900円も出せば買える。
だから、低価格ブランドはより一層安くせざるを得ない。

そんな中で安さで群を抜き、その割に品質がマシなのがジーユーで、グローバルファストファッション各社と比べると、比べ物にならないほど優れている。
そりゃH&Mなんか客が入らなくなるわけだ。

今夏のジーユーのTシャツ類、ポロシャツ類のコスパの高さは他を寄せ付けないと感じる。

個人的に一番評価しているのが、ワイドボーダー柄Tシャツで、定価790円でも十分に安いが、これが期間限定で590円に値下がりする。
ゴールデンウィーク明けに590円に値下がりした際に、紺×白と黒×白の2枚を買った。

合計で税込み1270円をネット通販で店舗受け取りにして買った。

宅配だと5000円未満は送料が取られるが、店舗受け取りにすると何百円の商品でも送料は無料になる。

このワイドボーダー柄Tシャツは、いまのところ全6色あり、

グレー×白
ピンク×白
ミントグリーン×白
マスタード×白
紺×白
黒×白

がある。

店舗で受け取って着用してみると、一昨年のワイドボーダー柄Tシャツよりもサイズ感が大きくなっていて、生地に厚みがある。
一昨年はもっとピタっとしたサイズ感だったが、今夏は少しゆったりしている。
華奢な体格ではないオッサンにはこちらの方が着やすい。

生地は綿100%天竺というのは変わらないが、一昨年のは薄かったが今年は少し肉厚になっている。
密度は低いと感じるので、糸の番手を変えたのではないかと思う。

あまりにも良かったので、先日、また590円に期間限定値下がりした際にマスタード×白も買った。

ジーユーで590円に値下がりしたときに買った黒×白のワイドボーダー柄Tシャツ

 

590円に値下がりした時にかったマスタード×白

 

 

猛暑になってきたので、汗染みが目立つ色は避けたいから、グレーとピンクは買わず、もう一度期間限定値下げされたらミントグリーン×白も買いたいと思う。

スーパーストレッチドライスーツも3着目を買った。

4月下旬に期間限定値下がりした際にベージュを買い、5月下旬に期間限定値下がりした際にオリーブグリーンを買った。
残るはネイビーだけだったのだが、これはよほど安くならなければ買わないでおこうと思っていた。

ところが、先日、期間限定でジャケット1990円・パンツ1290円にまで値下がりしたので、ネイビーも買ってしまった。
合計3580円である。

今夏のジーユーの安さはこれだけではない。
カジュアル半袖シャツ各種が期間限定で790円~990円にたびたび値下がりする。

細かな仕様だったりサイズ感だったりは疑問を感じる部分もあるが、この値段なら買っても損はしないという出来栄えだ。
しかも同じ価格帯の他ブランドと比べると使用している生地は抜群に良い。

そんな中、6月末、裾が切りっぱなしになったアンクル丈スキニージーンズが790円に期間限定値下がりしているのを見て、思わず店頭に行った。
濃紺ワンウォッシュ、ブルーケミカルウォッシュ、黒カツラギ、黒デニムケミカルウォッシュなどのカラー展開があった。

ケミカルはオッサンにはどうかと思って濃紺デニムワンウォッシュのLサイズを試着してみるとピッタリだったので買ってしまった。完全なる衝動買いである。

790円に値下がりしたときに買った切りっぱなしスキニージーンズ

 

 

 

定価は2490円、それが1990円に値下がりして、さらに3日間の期間限定で790円に値下げされていたのである。
綿99%・ポリウレタン1%の組成で、12オンス弱くらいのストレッチデニム生地。

裾は切りっぱなしだが、隠しステッチが施されてあり、必要以上にはほつれ難くなっている。

裾に入れられたほつれ止めステッチ

 

 

これは定価の2490円でも安いと思う。他の2990円以下のスキニージーンズと比べると格段に品質が高い。

商品説明を読んでみると、「日本を拠点に世界的に活躍する澁谷忠臣氏とコラボした」と書いてある。
澁谷忠臣氏って誰?全然知らない。
で、この人とコラボしたパンツがこのスキニー以外にもワイドジーンズ、ワイドチノなんかが通販サイト上にはあって、同タイミングで全部790円に期間限定値下げされていた。

コラボアイテムを容赦なく値下げするファーストリテイリングはすごいなと思う。
キム・ジョーンズとのコラボ商品なんて390円~990円にまで値下げされていて、定価(とは言っても3990円くらいだけど)で買った人は息をしているのかと思ってしまう。

ユニクロも、アンダーソン、ユニクロU、トーマス・マイヤーの不人気品番を容赦なく値下げしている。
アンダーソンの切り替えボーダー柄Tシャツは990円だし、ユニクロUのレンガ茶色の無地Tシャツ、ボーダー柄Tシャツなんて790円に値下がりしている。トーマス・マイヤーのビーチサンダルも今では1290円だ。

ともあれ、今夏のジーユーのメンズカジュアルはお買い得品が目白押しで、ジーユーの価格と品質に慣れると、他のブランドの商品が恐ろしく高いと感じてしまう。30%オフで1900円くらいに値下がりした他ブランドのTシャツが高く感じられて買えなくなっている。

もっと高くて高品質なブランドは数多くあるが、この価格でこの品質を実現しているジーユーはすごいと思う。
昨年秋冬から商品企画の体制が変わったのだろうか?

今回買ったワイドボーダー柄Tシャツと切りっぱなしスキニーはこの値段なら文句のつけようがない。
他ブランドはもっと違う戦い方を考えた方が良いだろう。

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なんだかよくわからないメンバーでの柳井会長の対談が掲載された雑誌をどうぞ

590円のTシャツをネットで買って、送料無料にするために店舗受け取りを選んだ話

インターネット通販は、やっぱり利便性が高い。
洋服の場合、サイズが合わないかもしれないとか、生地が思っていたよりも厚い(薄い)とか、そういう不具合が発生しやすいかもしれないが、店舗が開いていない早朝や深夜にも買えることや、電車やバスでの移動時間でも買えることなどを考えると、利便性が高いと言わざるを得なく、今後、縮小することは考えにくい。

ZOZOTOWNも含めてネット通販には値引き品、割引き品が多い。
しかし、せっかくの割安品を買っても、送料が必要となる場合があり、値引き分が相殺されてしまうことも多い。
逆に低価格品や投げ売り品だと送料を含めると高くなり、それをわざわざ購入する意味がなくなってしまうこともある。

もちろん低価格品でも送料無料というのがあり、一番のお勧めはヨドバシカメラドットコムである。
1円の商品を買っても送料は無料だ。

Amazonのプライム会員は年会費3900円を支払えば送料無料になるが、それを支払っていない場合は、2000円未満は送料が必要となる。
だから、当方は2000円未満の商品を単品で買う際はヨドバシカメラドットコムを利用する。

例えば、ガンダムのプラモデルに着色するペン「ガンダムマーカー」は1本200円くらいだったと記憶しているが、これをAmazonが180円に値下げしていても単体で買うと送料がかかって逆に割高になる。
そういう場合はヨドバシカメラドットコムで買う。

Yahoo!ショッピングには、40万店近い出店者があるが、時間のあるときに見比べてみると送料無料の出店者がけっこうある。
以前にiPhoneの画面に貼る保護シールを150円くらいで買ったが、送料無料だった。

衣料品でよく利用する通販サイトは

1、ユニクロ
2、ドットエスティ(アダストリアの自社サイト)
3、ジーユー

で、それ以外はAmazonとYahoo!ショッピングで衣料品や靴などを買うことが多い。

個人的には最近、Yahoo!ショッピングで靴を買うことが増えたが、Amazonに掲載されていないお買い得靴がYahoo!ショッピングには多く掲載されている。

以前に買ったムーンスターの撥水加工レザーのサイドゴアブーツはYahoo!ショッピングで見つけた。
ちなみに雨の日に履いてみたところ、まったく浸水しなかった。

撥水加工が何年持つのかわからないが、とりあえずは優れものである。

さて、ユニクロ、ドットエスティ、ジーユーは自宅配送の場合、それぞれ5000円以上で送料無料(ユニクロとジーユー)、ドットエスティは4000円以上で無料となる。

ドットエスティの商品は割引が頻繁、タイムセールが頻繁といっても、ユニクロやジーユーよりも単価が高い場合が多く、4000円以上になりやすい。

一方、ユニクロの値引き品やジーユーの商品は単価が安いため、5000円以上にするのはなかなか難しい。
例えば500円に値下がりしたTシャツや990円に値下がりしたセーターを買いたい場合、送料450円を含めると値引き品を買う意味がなくなってしまう。

しかし、送料無料にするためにわざわざ5000円分も商品を買うのはもっと不合理である。

例えば、500円のTシャツを1枚だけ買って、送料450円と合わせると950円になる。
出費は950円で済む。

送料無料にするために5000円分買うと、出費は5000円になり、4050円も出費が増えることになる。
送料をケチって出費総額を増やすのはもっとも愚か者のすることである。

ちなみに、こういう人は意外に多い。

「1枚490円、3枚セットで990円」という売り方がよくある。

3枚買うと1枚当たりは330円になるからお得である。
しかし、気に入った商品がなかった場合、1枚で買う方がお得である。

1枚当たりを比較すると160円高いということになるが、要らない商品をわざわざ2枚足して990円にすると、出費総額は500円多くなる。
500円あれば、牛丼並盛を食べてまだ180~150円くらいおつりがくる。
そのおつりで缶ジュース1本飲んでもまだ何十円か残る。

それほどに500円の差は大きい。

しかも要らない商品が2枚付いてくるのだからゴミが2枚増えるのと同じで、500円多く支払ってゴミを2枚引き取ることになる。
いかに不合理かお分かりだろう。

けれども店頭では1枚490円に抵抗感を感じる人が意外に多い。
当方が販売員の場合は、気に入った物がなければ1枚だけ490円で買うことをお勧めするが、それでも納得できない様子だと「どうぞご勝手に」である。金を失うのは当方ではないからだ。

だから、無理やり5000円に合わせることはこれと同じでもっとも不合理・非効率な行動である。

かといって、500円に値下がりしたTシャツを送料450円支払って取り寄せるというのも何か割り切れないものがある。

そういうときには「店舗受け取り」を利用するのがもっとも賢明だ。
都市部に通勤・通学しておられる方なら、最寄り駅近辺や職場・学校への途中にユニクロやジーユーの店がある。
ネット通販で購入し、店舗受け取り(受け取り店舗はこちらから指定できる)にするなら、100円の商品を買っても送料は無料である。

現在、ジーユーが各種セールを行っており、サイトを見てみると、定価790円のワイドボーダー柄Tシャツが期間限定で590円に値下げされている。790円でも十分に安いが、590円は魅力的だ。
早速、店舗受け取りを試してみた。

590円のボーダー柄Tシャツを2枚(白×黒、白×紺)ネットで買った。


カード決済を押したが、その際、「店舗決済」というボタンもあった。

これで受け取り店舗を指定したところ、消費税込みで送料無料の1270円で買うことができた。
もちろんユニクロも同じシステムである。

無印良品はもっと送料無料の設定金額が高いが、店舗受け取りは送料無料だ。

今後、低価格品を単品で買うときは店舗受け取りにしようと思った。

が、さらに上には上がいて、先日、久しぶりにお会いした方は「ユニクロ・ジーユーは店舗受け取りで購入して、支払いを『店舗決済』にする」という。
これをすると、商品を店舗で受け取ってから店舗で支払いということになるため、実際の商品を見て、サイズや素材が思っていたのと違うとその場でキャンセルできるのである。

先に支払ってもユニクロ・ジーユーは返品ができるが、手続きが面倒くさい。
これだとその場でキャンセルができるから手続きはずっと楽である。

なるほど。これはまた一つ賢くなった。

販売する業者からするとたまったものではないが、買う側の利便性を追求するとそういう利用法もある。

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原料と直結した数少ないアパレル製品の一つがジーンズ ~エドウインはどうなる?~
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ジーユーのカジュアルスーツは何がお得なのか?

最近、巷ではジーユーのスーツのコスパがすごいと話題になっており、当方も昨年秋からジーユーのスーツを4着買った。

昨年秋はジャケットが3990円、パンツが1990円だったと記憶しているが、今春はそれより値上がりしてジャケット4990円、パンツ2490円になっている。
もちろん、当方は定価では絶対に買わない。
昨年秋にカットソー素材の上下セットを黒とライトグレーを買った。
この時はジャケットが3490円、パンツが1690円に値下がりしていた。
しかし、裾上げで300円ずつ取られるのでパンツは値下がりしていないのと同じになった。

そして、今春に同じカットソースーツの明るいネイビーを買った。
こちらは1500円値上がりしたが、ジャケット3990円、パンツ1990円に値下がりしたときに買ったが結局、パンツは裾上げ300円が必要だった。

で、今度は夏向けのも買ってみようかと思って、ちょうど先週値下がりしたので、スーパーストレッチドライスーツを買ってみた。
こちらもジャケット3990円、パンツ1990円に期間限定値下がりし、さらに4月生まれということでオンラインで5000円以上の買い物で使える500円引きのクーポンが支給されたのでそれを使って500円引きでネットで購入した。

カットソースーツの組成はナイロン50%・レーヨン48%・ポリウレタン2%でストレッチ性があって、洗濯性もある。
これは生地が伸びるので、通常ならジャケットはLサイズだが、Mサイズを着ることができた。
パンツはLサイズであり、こういうバラバラで買えるところがジーユーのスーツの利点の1つといえる。

当方は身長の割に手が短いので、ジーユー、ユニクロだとMサイズがちょうどとなる。
しかし、ジーユーは細身に作られているので、Mサイズだと肩幅がピチピチになることが多い。
しかし、Lサイズを選ぶと手が長すぎる。
シャツやセーターなら袖が長くても構わないが、スーツだと袖が長いのはちょっとカッコ悪い。
そこで素材の組成にも助けられて、Mサイズを着ることができた。
伸縮性のない布帛素材なら絶対に無理だっただろう。

先日買ったスーパーストレッチドライスーツは、カットソースーツよりも薄手でまさに夏用だ。
組成はナイロン86%・ポリウレタン14%でこれはエアリズムシームレスと同じ配合である。

こちらはカットソースーツとはパターンが違うのかジャケットLサイズでパンツもLサイズを買った。
こちらのパンツはイージータイプということもあってか、カットソースーツのパンツよりも同じLサイズでちょっと大きめである。

これはベージュ、オリーブ、ネイビーの3色があったが、ベージュを買った。

ベージュのドライスーパーストレッチスーツ

 

オリーブを狙っているが、これは何となく売れ残って値下がりするように思うので、しばらく待ってみることにした。

さて、長々と書いてきたが、スーツとしてはツープライスや格安オーダーの方が値打ちがあるという意見もあるが、ジーユーのこれら商品、それからユニクロの類似商品はどこがお買い得かというと、カジュアルにも気兼ねなく使えるというところにあると思っている。

たしかにツープライスや格安オーダーのスーツは素材も良い。
以前に買ったスーパースーツストアのスーツはスーパー120という高級ウール素材が使われていた。
ジーユーの合繊スーツよりはよほど上質な素材である。
だからビジネススタイルのときはこちらの方が良いが、例えばTシャツやカットソーと合わせるときに激しく躊躇する。

なぜなら、シャツを着ていないから、首筋に直接ジャケットの襟が触れる。
そうするとかならずジャケットの襟の内側に皮脂が付いてしまう。

紺や黒などの濃い色なら皮脂も誤魔化せるが、ライトグレーやベージュなら皮脂が見えてしまう。

着るたびにクリーニングに出すのは費用的につらい。
となると、ツープライスや格安オーダースーツの素材がいくら上質でもかえってカジュアル着用をためらってしまうのが、貧乏性たる当方である。

一方、ジーユーのカットソースーツ、スーパーストレッチスーツならネットに放り込んで家庭洗濯できるから、Tシャツやカットソーとのコーディネイトも気兼ねなくできる。
さらにシャツとタイを合わせると、カジュアル化が進んでいる今なら、ビジネス・フォーマルとしても利用できる。

そういう意味で、ジーユーのスーツには「お得感」がある。

ジーユーがこの路線を選んだというのは非常に賢明だったと思う。
なぜなら、ツープライスや格安オーダーよろしく、ウール素材を選んでしまうと如実に生地の品質の良し悪しが問われる。
またフォーマルが前提となると、仕立ての良さだとか、細部の作りこみで競争しなくてはならなくなる。

しかし、カジュアル前提で異素材(合繊機能素材)ならそこまで厳しい目では見られない。
なんちゃってカジュアルスーツみたいな位置付けで利用してもらいやすい。

一見すると似たような商品かもしれないが、ビジネスが前提でカジュアルにも着用できるツープライススーツや格安オーダーと、カジュアルが前提でビジネスにも着用できるジーユーという違いあり、これは実は想像するよりも大きな差異といえる。

あと、余談だが、ジーユーのカットソースーツは何シーズンか前から、ファッション関係者以外でもそれなりに話題となっており、普段ファッションとは縁のなさそうなメディア関係者や経済関係者が注目をしていた。
その中の一人が内閣だか政府だかの会合にジーユーのカットソースーツを着て行ってバレないか?みたいな企画をやっていたが、はっきり言ってバレるはずがない。
触れば別だが、一見しただけで他人が着ている服の素材がわかるような人間はいない。とくにそういう政府や役所関係者には皆無だし、衣料品業界人だってそんな特技を持ち合わせている人はいない。

それにスーツは「形」が大事なのであって素材はその次のポイントになる。
カットソー素材が異素材だからダメだというなら、綿スーツも麻スーツもダメだということになる。
じゃあ、ウール30%・ポリエステル70%の生地で作られたスーツはどうなんだ?ということにもなる。

ちなみに、某ファッション専門学校の卒業式でライトグレーのジーユーカットソースーツを着用した。

ジーユーのライトグレーのカットソースーツを着用してみた

 

シャツはベネトンで昔、2700円くらいに値下がりしていたもの、ニットタイは東京シャツの店で1000円で売られていた物だ。
合皮茶スエードのサイドゴアブーツは、ヤフーショッピングで2足8000円で買った物だ。
ベルトは2900円のスーツカンパニーの商品なので、合計で2万円くらいのコーディネイトとなる。

最近の低価格衣料品の見た目は決して悪くないから、サイズ感と色合わせさえ間違えなければそんなに変には見えない。

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こんなのも試してみても良いかもしれない↓

ジーユーの伸び悩みはトレンドの多様化が原因 現状のままで売上高1兆円を達成することは不可能

業界紙記者時代ほどにはアパレルや生地問屋の展示会を多数回ってはいないが、それでも幸いなことに何社かはいまだに展示会案内をいただくので、時間が合う限りは見て回るようにしている。

バブル崩壊後から洋服不振が始まったとはいえ、90年代や2000年代前半はそれでもアパレルにとってはまだやりやすい環境だったのではないかと今にして思う。

バーバリーブルーレーベルのチェック柄ミニスカートが売れに売れて「アムラー」という言葉が流行ったのが97年、ビンテージジーンズブームで2万円~3万円のレプリカジーンズが売れたのは96~98年、ローライズジーンズが売れたのが2000年ごろ、神戸エレガンスブームが2005年、インポートプレミアムジーンズブームが2005~2007年といった具合だ。

2008年のスキニージーンズブームを最後にこういう単品による大量販売は見られなくなる。

2015年頃のジーユーのガウチョパンツブームが例外的といえる。
ただし、個人的にはジーユーを含んだガウチョブームは2008年までのものとは傾向が少し異なると見ている。

ガウチョはガウチョという形(シルエット)のみが支持されただけで、色・柄・素材・テイストに関しては何の統一性もなかった。
それまではスキニージーンズにしろ、アムラーにしろ、素材や色・柄、テイストは画一的だった。
ガウチョの場合は、ポリエステル素材でもデニム素材でもレーヨン素材でもなんでもありだ。また、色・柄もなんでもありだ。
無地あり、細ストライプあり、チェックありだし、色も黒・白・ベージュ・紺・グレー・ボルドー・マスタードと何色でも構わない。

テイストもナチュラルカジュアルもあればオフィスカジュアルもある。エレガンスフェミニンもある。

だからジーユーでも構わなかったということになる。
また、ブームを牽引したトップブランドもない。

それまでのブームは最終的に廉価版が発売されてマスに普及するが、まず先端層が食いつくトップブランドがあった。

アムラーならバーバリーブルーレーベルだし、神戸エレガンスならビッキーでありクイーンズコートであり、プレミアムジーンズならセブンやらヤヌーク、といった具合だ。

しかし、ガウチョブームにはそれがない。
だからジーユーで十分だったと考えられる。

おまけにテイストは様々だから一人の女性が複数本買う必要があり、そのためジーユーでのまとめ買いが起こり、結果として100万本売れた考えられる。

基本的にスキニージーンズブーム以降は、ガウチョを除いてビッグトレンドが存在しない。
とくにこの3年間は本当に消費者の嗜好は多様化しており、トレンド傾向も多様化している。

売り場担当者からは「スカートが好調」との声も聞こえるが、一口にスカートと言ったって、色も柄も素材もシルエットもテイストも多種多様である。
デニムスカートもあれば、ポリエステルのスカートもある。フレアスカートもある。タイトスカートもあるし、ナチュラルアメカジテイストもあればセクシーテイスト、フェミニンテイストもある。

かつてのように「タイトミニスカート」という具合に決め打ちするわけにはいかない。

展示会をいくつか回ってもアパレルメーカーも生地問屋も「多様化するトレンドにそれぞれ対応するしかない」と口をそろえるのが印象的である。

こうなると、トレンド対応型のブランドは収益を伸ばすのは厳しい。
さらなる多品種小ロットでの対応を迫られるから、製造コストがかさみ、在庫処分の値引き販売が増えざるを得ない。
しかも売上高は容易に伸びない。

ジーユーの伸び悩みも同じ原因ではないかと個人的には見ている。

ジーユー、じわり復活でも満足できない理由
「売上高1兆円」を目指すが、ハードルは高い
https://toyokeizai.net/articles/-/216532

この記事だが、今のままのジーユーなら売上高1兆円はまず無理だろう。期待している方がアホなんじゃないかと思う。

ジーユーの第二四半期の業績は

2月期上期決算は、売上収益1058億円(前年同期比8.3%増)、営業利益91億円(同23.3%増)。防寒アイテムが少なく十分に需要を取り込めなかったため、既存店売上高は前年同期をやや下回ったが、新規出店が寄与して増収となった。値引き処分も減り、利益は大幅に改善した。

とあるが、トレンド対応型とはいえ、ガウチョのように100万本単位で売れる商品が見当たらない状況下ではジーユー、ひいてはファーストリテイリングの強みは思うようには発揮できない。
多品種小ロット化すると、その他大勢のアパレルブランドと同じ構造になってしまうからだ。
お得意の大量発注による製造原価引き下げもそれほどはできなくなる。
とはいえ、製造を担当する商社に取られる手数料の%は他ブランドに比べて格段に低いのだが。(笑)

ジーユーが悪いというよりは、トレンドの多様化という状況ではやむを得ない。

それでも店頭を見ていると、ジーユーの今春夏物は昨年春夏物に比べて随分と良い商品が増えたと感じる。
商品企画はがんばっているといえるが、売上高が稼げるビッグトレンドが存在しない。

ベーシックアイテム・機能アイテムを核とするユニクロとは顧客層やビジネスモデルが根本から異なる。

ところで、この「売上高1兆円構想」というのは、現状のジーユーでは達成不可能だろう。
まず、ジーユーの展開店舗はほぼ国内のみである。
正確には358店舗(2017年8月期末)だが海外店舗は14店舗しかない。
現状では96%が国内店舗だといえる。

国内店舗のみで1兆円を達成するのは不可能だろう。
王者・ユニクロだって国内売上高はいまだに8000億円台である。

しかも、多様化したトレンド対応ブランドということになると、売上高を急激に伸ばすことは難しい。

それができるのだったら、そういうビジネスモデルを構築してきたワールドやオンワード樫山がとっくに1兆円企業になっているだろうが、現状彼らとて3000億円弱で止まったままである。

1兆円達成ができるとしたら、海外に大量出店した暁ということになるだろう。
というか、それしか達成できる方法はない。

現状のジーユーを見ながら「1兆円構想の達成は可能か」なんて論じたってまったくの無駄でしかない。
ジーユーの1兆円構想が現実味を帯びることはまだまだ先の話で、それまでは単なるビジョンを掲げているとして流しておくのが正解だろう。

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5年後ダメになっているアパレルを3つ挙げてみたよ
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寡占化が進む国内アパレル市場での勝ちパターンとは?

一昨日くらいからやたらとリツイートされたツイートがある。

理由は判明した。
かねてより親交してもらっている短パン社長こと奥ノ谷圭祐さんが、自分のブログにそのツイートを貼り付けてくれたからだ。

ご存知のようにツイッターは140字という制限があるので、こういう書き方しかできないのだが、個人的には極めて当たり前のことを改めて書いただけであり、逆に多くの人が何をそんなに驚いているのかと不思議でならない。

もちろん、異業種の人からすると「初めて知った」という事柄かもしれないのでそれは理解できるが、理解できないのは、衣料品業界にいる人までが「初めて知った」みたいな反応をすることである。

自分が仕事をしている業界の大勢をどうして知らないのか?知らないままで何年間も仕事ができる業界って逆に緩くてパラダイスじゃね?

なんて思ってしまう。
ちょっと冷静に考えてみたいのだが、ユニクロとジーユーのこの2ブランドだけで、国内売上高は1兆円強になる。

ツイートは文字制限があるので省略しているが、しまむらには「しまむら」以外に「アベイル」などのいくつかの違う屋号の業態がある。
それを全部合わせたしまむら全社の売上高が5400億円になるということである。

正しくは、ユニクロとジーユーの2ブランドとしまむら1社の国内売上高を合計すると1兆5400億円強になり、国内のアパレル小売市場規模が9兆円強なのでその6分の1を占めるということになる。

いずれにしてもとてつもない売上高規模だが、ここを踏まえて考えないと、単純なモノづくり論とかありきたりの販売論では話にならないということが言いたかった。

かつてワールドやらオンワード樫山やらの業績が堅調なころはそれぞれ3000億円くらいの売上高があった。
2005年ごろまではバブル崩壊不況と言われながらも、今から考えるとまだファッションに活気があった。
以前にも書いたが、レーヨンジーンズブームもビンテージジーンズブームもエアマックス95ブームもバーバリーブルーレーベルのアムラーブームも全部90年代のことである。

ファッション分野に毎年大ヒット商品が生まれていた90年代の豊かさ

国内のアパレル小売市場規模も10兆円を越えていた。

仮に10兆円だったとして、ワールドとオンワード樫山の売上高合計は6000億円ほどしかなく、市場規模の6%程度の占有率しかなかった。
90年代に働いていた者の回顧としては、それでも「大手の寡占化はすさまじいな」と感じていた。
70年代や80年代のように(伝聞しただけ)マンションメーカーが巨大企業へ成長するなんてことは、この当時でもほとんどなくなっていた。

それが今はどうだろうか。この当時とは比べ物にならないほどの寡占化が進んでいる。
ファーストリテイリングの2ブランド(ユニクロとジーユー)としまむらの2社で国内市場の17%ほどを占めている。
今後さらに⓵2社の売上高が伸びるか、⓶国内市場規模が下がるか、このどちらかになると考えられるので国内占有率はさらに高まり、近い将来20%を占めることになるだろう。

こういう状況にありながら、古株業界人からはいまだにユニクロ否定論やしまむら否定論が聞こえてくる。
何も年配業界人からだけではない。販売枚数が極小で採算ベースにすら乗っていない若手からも聞こえてくる。
そういう若手は単に年齢が若いだけで思考が業界老人と同じである。

何を言っているのかと思う。

マスは大手2社に任せて、少人数にしっかり売るという考え方のブランドやアパレルは成長すると思う。
売り上げ規模が成長しないまでも収益は確保できるだろう。

「マスが間違っている」と声高に吠える弱小ブランドは思考自体が化石化しているので遠からず市場から退場することになるだろう。

弱小ブランドが無くなっても困る人はわずかしかいないが、この2社が無くなれば困る人は何十万人もいる。

ところで逆説的だが、衣料品というのは価格の高低に関係なく必需品でありながら嗜好品の側面があり、ユニクロだけ・ジーユーだけ・しまむらだけでは多くの人は満足できない。
たまには違うブランドや違うデザインの服も着てみたくなる。

そういう意味ではこの2社だけが残っても日本国民は困るのである。

だから、その他のアパレルやブランドにも活路はある。
その活路は論者によってそれぞれ違うと思うが、個人的に思いつくのは、トータルアイテムでは勝ち目がないから、何か1つか2つだけの得意アイテムに集中することで存在感が発揮できるのではないかと考える。

その好例は、鎌倉シャツであり、モンクレールだろう。

それぞれビジネスシャツやダウンジャケットに特化している。
鎌倉シャツは5000円くらいの価格でまあ大衆的だが、モンクレールは10万円を越える価格でハイブランド化している。
モノづくりがしっかりしていることが前提だが、それ以外のプロモーションや売り方などに工夫を凝らしたことで一般消費者に広く認知させることができた。

ほかにも特化すれば存在感を発揮できる分野やブランドはあるのではないかと思う。
問題はそれらを「モノづくり」「商品デザイン」のみの観点でやろうとするから売れないのではないか。

もちろん、モノづくりや商品デザインは重要だが、それだけでは購買意欲を掻き立てることはできない。
よくあるのが、商品のスペックや製造方法のみをクローズアップしすぎて、大衆からソッポを向かれてしまうことだ。
産地ブランドや製造業ブランドにはこうした例が掃いて捨てるほどある。

そのあたりを再度検証しなおしてみてはどうか。

それにしても、正しい数値データを持たずに商売ができているアパレル業界の緩さを改めて知ることができた。
正しい対策をとるには正しい数値を把握することが必要不可欠だ。それを欠いているのだから、業界全体が不振になったことは何の不思議もない。

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知名度だけに胡坐をかいたタレントブランドは売れない
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ルクアイーレの地下1階をユニクロとジーユーが2分割

 9月15日に大阪梅田のルクアイーレ地下1階にユニクロとジーユーがオープンした。

こう書くと、地下1階に2店舗が入ったと感じるが、実際は地下1階フロアはユニクロとジーユーで2分割されたのである。

この2店舗以外は、カフェが1店舗、小規模な生活雑貨店「ナチュラルキッチン アンド」が1店舗あるだけで、地下1階は実質的にはファーストリテイリングの占有フロアといえる。
2店舗合わせて約1000坪の広さがある。

ルクアイーレの地下1階フロアガイド
3がユニクロで4がジーユー

ちなみに地下1階にあった店舗はほとんど撤退し、オリエンタルトラフィックは他のフロアに移転し、三崎商事のゲラルディーニは撤退した。

これで、JR大阪駅周辺のユニクロ大型店は4店舗目となった。

大丸梅田店、ヨドバシカメラ梅田店、それから茶屋町の路面店である。

これに対して、「他の3店舗は苦戦するのではないか」という声がネット上では聞かれたが、それは現場を見ていない空想でしかないといえるだろう。

オープン当日の夜、8時過ぎにこのルクアイーレ店を見に行った。
ユニクロ店舗なんて腐るほど見ているし、夏秋の端境期でどうしても買いたい商品なんてないから、本当に雰囲気を見に行ったのである。

実際に見に行って驚いた。
地下1階のユニクロ、ジーユーは満員なのである。

はっきり言って、オープン当日に満員になる意味がわからない。
他のファッションブランドなら、希少性だとか物珍しさとかそういうことがあって、「長らく行きたかったが地元に店がなかったからオープン当日に足を運んだ」なんていうファンがいるのは当たり前だが、ユニクロなんて各都心にも複数店舗があり、自宅の近所にも職場の近くにも店がある。

多くの人にとっても、腐るほど見ている店舗だ。
ジーユーはまだユニクロほどの店数はないが、それでも大幅に増えて、都心にも地元にもあることは珍しくない。

また、オープン記念で、ルクアイーレ店だけの珍しい洋服が売っているわけでもない。
特に価値あるノベルティが多数配布されたわけでもない。

なぜ、オープン当日のしかも閉店まであと40分ほどしかない時間帯に満員になるほどに客が足を運ぶのか理解に苦しむ。

当日、ヨドバシカメラ店と大丸梅田店は足を運べなかったが、この後、茶屋町の路面店に移動した。
時刻は8時半前である。
閉店まであと30分強。

にもかかわらず、どんどん入店していくし、外から見えるエスカレーターはどの階層にも人が乗っている。

あと30分ほどしかないのに、これだけ入店するのかと驚かされた。

この日より1か月前のお盆ごろにヨドバシカメラ梅田店7階のユニクロにも足を運んだことがあるが、そのときは、それなりの客入りでにぎわっていた。
決して閑散とはしておらず、レジにも10人くらいは並んでいた。

閑散としていたのは同じフロアのコムサイズムである。
なるほど閉店セールになってしまうはずだと納得した。

ヨドバシカメラ店が今後苦戦するかというとそれはちょっと考えにくい。

というのは、JR大阪駅とついにヨドバシカメラが陸橋でつながったし、現在はグランフロント大阪とも陸橋でつながろうとしている。

つながっていない状態でもそれなりに集客していたヨドバシカメラだから、陸橋がつながればさらに集客は増えるといえる。
7階のユニクロに足を運ぶ人も減ることはないと思う。

大丸梅田店のユニクロの売り場には最近立ち寄っていないので何とも言えないが、大きく売上高を落とすことはないのではないか。

これだけの大型店4店舗がそれぞれ徒歩数分内に共存しているユニクロへの支持というのは、ちょっと想像を絶する。

もはや、そこら辺の旧態依然としたアパレル大手が束になっても勝てない。
そこまで支持される大手アパレルがあるのか?そこまで支持されるブランドを所有しているのか?

「ファッションでは俺たちに一日の長がある」と自負してきただろうが、それとても、ルメールとコラボした「ユニクロU」と「イネス・ド・ラ・フレサンジュ」とのコラボラインに加え、JWアンダーソンとのコラボラインも始まる。

従来のベーシック、トラッドなユニクロ商品に満足できなかった層も取り込みかねないラインナップをそろえつつある。

最近国内ではH&Mが不振になりつつあるといわれている。
H&Mの商品デザインが奇抜だとか商品品質が低いだとかそういう理由はあるにせよ、最大の理由はユニクロとジーユーが我が国市場を押さえているからではないのか。

ベーシック、トラッドはユニクロ
質は落ちるが安いトレンド品はジーユー

で、ある程度は事足りる。

コレクションブランド的なデザイン性の服はZARAで事足りる、となると、H&Mの入る隙間はほとんどない。
フォーエバー21はもっと存在スペースがないだろう。

ユニクロが伸び悩みだとか凋落傾向にあるだとか、昨対の増減のみで語る記事が増えているが、これほどの支持を受けているユニクロの国内基盤はむしろ鉄壁で1年や2年でどうこうなることは考えにくい。

9月15日、夜8時すぎのルクアイーレ地下1階でユニクロのすごさをまざまざと見せつけられた。

noteを更新しました。⇓

ユニクロより優れた商品は確実に存在する
https://note.mu/minami_mitsuhiro/n/n42506aa8f0fe

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ジーユーで590円に値下がりしたベルトを2本買ってきた

 昨年夏にジーユーデビューを果たしてからちょくちょくと利用するようになった。

6月に入ってから、ベルトをジーユーで買った。
理由は値下げされていたからである。

ベージュのメッシュベルトが定価990円から790円に、レザー(本革)の細いベルトが定価1490円が790円に値下げされていた。
それがどちらもさらに200円値下げされて、590円になっていたから迷わずに買った。

IMG_3023

(590円で買ったメッシュベルトと本革の細ベルト)

昨年夏から今までジーユーで使った合計金額はざっと8000円程度である。
オッサンの目から見て、ジーユーのメンズはまだまだ「ツライ」と感じる商品が多く、頻繁には買わない。

が、中には良い物もチラホラと出てくるようになり、とくにベルト類は値段と品質、デザインをトータルで考慮すると、まずまずではないかと思う。

もちろん、髙いベルトはそれなりに高くなる要素はあるのだろうが、逆にベルトなんてよほどかっこ悪いデザインの商品を着用しない限りはさほど目立たたないから、安い物で十分だという考え方もありではないかと思う。
とくにカジュアルだと、タックイン(ズボンの中にシャツの裾を入れること)して着ることがほとんどないから、ベルトはあまり見えない。
見えないんだったら、ジーユーの590円ベルトでも良いのではないかと思う。

昔の量販店平場商品みたいにデザインがダサいなら、それを避けて高額なブランド品を買う必要性があったが、デザイン的にほとんどブランド物と差がなくなれば、低価格で十分という考え方の人が増えても当然だろう。

ジーユーのベルトのデザインは平均的で、決してダサくはない。
あえて言わなければジーユーの商品とはわからないだろう。

メッシュベルトはこのベージュだけが値下げされていた。
よほど売れ残っているのだろう。
ベージュのズボンに合わせるにはちょっと難しいが、黒や紺のズボンに合わせるならこの色でも使える。

個人的にはベージュのズボンを穿くことがほとんどないから、このベルトは使いまわせるだろう。

ベルト、とくに本革ベルトは今までは意外に値崩れしない商品で、知っている範囲でいうと1900円くらいが底値でたまに、投げ売られて990円になる程度だった。
ジーンズカジュアルショップや量販店の平場で並んでいるレザーベルトの底値は1900円くらいというのが個人的な認識である。

それが990円よりさらに安い790円、590円に値下がりしているのだから、すさまじい。
590円の本革ベルトなんてバッタ屋よりも安い。

昨年末の12月30日にオッサン3人で忘年会を開催した。
オッサンのオッサンによるオッサンのための忘年会である。

で、1次会はお開きになって1人が帰宅したので、もう1人と一緒にその人の知り合いが経営している洋風居酒屋?に行った。

その店を経営している人は近鉄百貨店の元部長だという。
脱サラをされて店を始めたとのことだ。

50代後半くらいの方で、まあ、その年代のサラリーマンと比べると前職の影響からオシャレな感じがそれなりに漂っていた。

黒いズボンに黒いタートルセーター、黒いジャケットという黒づくめだが、シルエットは今風のそこそこの細目だった。

で、何かの拍子に洋服の話になって、「今日着ている服は全部ユニクロとジーユーなんです」とのことだった。
たしかによく見ると、ジーユーの服は素材が微妙に安物臭い。
しかし、作業着も兼ねて店で着用するならそれで十分だろうし、黙って着ていたらまったくどこのブランドかわからない。

「最近、ジーユーにもちょくちょく良いデザインが増えてきたから、ユニクロとジーユーで十分です」なんていう感想を述べられた気持ちもよく分かる。

先日も790円のトレーニング用のTシャツと短パンを買ったが、「なんちゃってランナー」の自分としてはこれで十分だし、週に2~3日に1時間ずつしか着ない運動着に高いカネは払いたくない。

ユニクロはもとより言うまでもないが、ジーユーでもこれほどの低価格でデザイン性を両立させられてしまえば、既存の中途半端なブランドはますます苦しくなる。

そことの差別化を図るために製造手法だとか日本製だとかを打ち出してきたが、ニッセンやベルーナまでが低価格で日本製製品を打ち出すようになれば、それとても通用しなくなる。

業界には相も変わらずユニクロとジーユーへの反発、怨嗟の声が溢れているが、そんなものは消費者へは届かないし何の影響も及ぼさない。ビジネス面、デザイン面の両面でブランドの在り方がますます問われることになるだろう。

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ジーユーで790円に下がったランニング用のTシャツと短パンを買った

 先日、ランニング用の短パンとTシャツをジーユーで買った。

2011年の4月末から、週2回走り始めて6年が経過した。
運動が嫌いなので、続くかどうか自分自身で半信半疑だったため、半年間はウェアも靴も買わずにいた。
(要するに普通のスニーカーとTシャツと短パンで走っていたということ)

半年が経過したころから徐々にウェアとシューズを買いそろえた。
それも最低限の数だけ。

ここ4年は、春夏秋用のTシャツが3枚のローテーション、短パンは1・5枚のローテーションを着回し続けてきた。
短パンがなぜ1・5枚かというと、3年ほど前に1枚買い足したのだが、ポケットが皆無で不便すぎるため、よほどの事情がない限り使用していないからである。

で、そのメインで穿いていた短パンがついに今年春に破れてしまった。

そろそろ買い直す必要があるということで、ジーユーの「ジーユースポーツ」が6月1日まで値引きセールをやっていたので、その期間に買った。
同じ物を買うなら安い期間に買うべきである。

Tシャツも短パンもそれぞれ定価990円が790円(税抜き)に値下がりしていた。

IMG_2956

これでまた何年間かランニング用のウェアを買わずに済む。

さて、使用してみた感想なのだが、これで十分である。

以前にも書いたように筆者が走るのは1時間で7キロ程度である。
この程度の「なんちゃってランナー」ならジーユースポーツの990円のTシャツと短パンで十分だ。

いずれもポリエステル主体でそこそこの吸水速乾機能は付いている。
買った商品でいうと、Tシャツは少しタイト目な品番だったので、Lサイズを買った。
組成はポリエステル87%・ポリウレタン13%である。

ストレッチがこれだけ入っているということは通常の商品よりもタイトなシルエットだということになる。
(タイトだから伸縮性を強める必要がある)

短パンはポリエステル100%で前に二つポケットが付いている。

どちらも生地は薄手で柔らかい。

本格的にトレーニングをする人ならもっと機能性が高かったり、生地の強度が高い物が必要なのかもしれないが、なんちゃってランナーの筆者ごときならこれで何の不自由もない。

今後、秋冬の長袖長ズボンのランニングウェアもジーユーの値下がり商品でそろえることにしたい。

別にナイキやアディダスのマークを付けて走りたいわけでもないし、特別にお洒落なデザインが欲しいわけでもない。
実際のところ、自宅の近所をグルグルと走って周回しているだけなので、別にお洒落に見られる必要もない。

だいたい、スポーツウェア類は低価格品でも高額だった。
スーパーマーケットやスポーツチェーン店の店頭で探していたが、1900円以下のウェア類はほとんどなく、たまに990円に値下がりしているのは、そのジャンルでは破格値だった。

仮に、プロとは言わないまでも体育会系の部活動や、本格的なチームで活動しているなら、そういう高額なトレーニング用のウェアが欲しくなっても不思議ではないが、50歳手前のオッサンが自宅の周りを1時間7キロくらいしか走らないなら、そこまでの機能性もファッション性も必要ない。

近所のオッサンやオバハンにお洒落をアピールしたところで何のメリットもない。

まさかこの服を着て心斎橋やら梅田を闊歩する気もないし、週に2~3回、1時間ずつしか着用しないなら、そこそこの機能性で価格が安い方が良い。

そんな物に1900円とか2900円を出すくらいなら、ユニクロのカジュアルを定価で買った方がマシである。

ジーユーのスポーツウェアライン「ジーユースポーツ」は、初心者には最適の価格帯ではないかと思う。
これでスポーツアパレルの売上高が減少するなら、それはそういう商品を開発してこなかったスポーツアパレルの自業自得といえる。

ランニングをはじめ、初心者のスポーツ人口が増えているなら、そこに向けての商品が開発されるのも、低価格品が開発されるのも資本主義経済では当然の流れである。

ユニクロもスポーツラインを発売しているがこちらはジーユーよりも1000円くらい高い。
初心者や「なんちゃってランナー」には高額すぎる。ジーユーの「ジーユースポーツ」にユニクロのスポーツラインは負けてしまうのではないかとさえ思う。

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