タグ: クールビズ

クールビズに上着は不要では?

 ファッションにおける「カッコイイ」とか「ダサい」というのは、結構主観的な部分が入るから性質が悪い。
議論はまとまらないし、めんどくさい。

こちらから見たら、それこそ「ダサい」人が集まって「あいつはダサい」なんて言い合っている。
「っ鏡」と言いたくなるが、こういうのが衣料品業界には多い。

で、ことファッションだから一向にまとまる気配もないし、妥協点も合意点も見つからない。

クールビズもその一つだろう。
冷房温度を上げたいなら、「厚着」をしている男性サラリーマンは薄着になるのが当然だと当方は思う。

男性サラリーマンが薄着になるのが嫌なら冷房温度を下げる。

論理的に考えれば、そのどちらかしかない。

しかし、その論争が毎年夏前後にはかまびすしいし、あと100年くらいやり合ったって結論とか妥協点は見つからないだろう。実にめんどくさい。
いっそのこと、全職場でワーキングユニフォームでも導入すればよいと思う。

先日、日経スタイルに堀場製作所社長の意見が記事として掲載された。
これは、先日、東洋経済の記事が指摘されたように、見出しと中身が一致していないと思う。

見出しだけみると、またぞろ反対派の主観丸出しの意見かと思う。

スーツにノータイ? 世界ではあまり見かけませんね
https://style.nikkei.com/article/DGXMZO20040850W7A810C1000000

しかし、この記事の肝は以下にあるのではないと思う。

「その省エネという精神自体は良いのですが、『それならネクタイを外す前に上着を脱ぐべきではないか』と思います。スーツを着てノーネクタイというのはグローバルではだらしない印象を与える恐れがあります。少なくとも欧州ではビジネスの世界でそのようにネクタイを外している人はあまり見かけません。米国のカリフォルニアでは、上着やネクタイはせず本当のクールビズを実施しています」

「ネクタイを外して、上着は着用しなさいという。やはり日本人というのは、何か教科書的なルールに安心したり、言葉に踊らされるところがあって、実質的な意味を考えるところで弱いと感じますよね」

この意見は賛成だ。

ネクタイの有無は別として、上着を脱ぐのが一番涼しい。
なぜなら、単純に着ているものが一枚減るからだ。
その分通気性も熱の発散性も高まる。

当方はネクタイに関して思い入れはないから、あってもなくてもどっちでも良いが、シャツにネクタイというスタイルで過ごす方が、ノータイで上着を着ているより涼しいことは体験上間違いない。

それにネクタイをしている方が仕事をしている気分になれるという人もいるだろうから、ノータイ上着のスタイルより、シャツネクタイのスタイルの方がクールビズには適している。

また、記事中でも指摘しているように、カリフォルニアのように上着もネクタイも廃止した「本当のクールビズ」というのはもっとも理想的である。

要するに半袖シャツ1枚とかポロシャツ1枚、場合によってはTシャツ1枚で過ごせということだ。

これがもっとも涼しいことは言うまでもない。

今年8月は関東は冷夏だという。猛暑が続く関西にいると何ともうらやましいことだ。
当方は暑さが苦手だから夏という季節はなくなっても別に構わない。
海にも行きたくないし、プールにも行かない。
真夏の昼間に野外で活動することは仕事以外はあり得ない。
休日はなるべく外に出ずに冷房の効いた部屋で過ごしていたい。

中には、「男はやせ我慢しろ」という人もいるが、それはその人だけが勝手にやっててもらいたい。
もはやそれは趣味の世界でしかない。他人の趣味を押し付けられるのは不快でしかない。

ところで以前、クールビズに対して、先ごろ亡くなった人がこんな提案をしていた。

戦前を舞台にした映画などで目にすることがある、半袖開襟シャツスタイルを復活させればよいのではないか。

と。

個人的にはこの意見に賛成である。
カリフォルニアスタイルはラフすぎると感じる日本人は多いだろうし、かといって大多数の男性サラリーマンは猛暑の中でスーツ姿に逆戻りはしたくないだろう。

Tシャツ1枚、ポロシャツ1枚のスタイルよりはキチンと感もある。

このあたりが妥協点ではないのかと思う。

noteで有料記事を始めてみました。

三越伊勢丹とカルチュアコンビニエンスクラブの提携は何が目的だったのか?
https://note.mu/minami_mitsuhiro/n/n101ec8cd6c29?creator_urlname=minami_mitsuhiro

ファクトリエが国内工場を立て直せない最大の理由
https://note.mu/minami_mitsuhiro/n/nd2f9baabd416?creator_urlname=minami_mitsuhiro

あと、インスタグラムもやってま~す♪
https://www.instagram.com/minamimitsuhiro/




クールビズは略装ではなく軽装

 ゴールデンウィークが終わるとそろそろクールビズが始まる。
クールビズが始まってもう13年くらいになり、すっかり定着したが、根強いクールビズ否定派も多い。
ネクタイの業界団体の反対論は論外としても、ファッション的見地からの反対論も一部に根強くある。

たしかによくあるサラリーマンのクールビズ姿はファッション的には間抜けて見える。

ノータイ白無地シャツに黒、濃紺、グレーなどのスーツスラックスという姿はなんだか間抜けな感じがする。
それはなんだか制服チックで、学生服の夏服とか鉄道職員の夏服っぽさがある。
ノータイ白無地シャツとダークカラーの無地スラックスをかっこよく着こなせる人間はかなり少ない。

20年ほど前に豊川悦司さんが、ドラマで駅員を演じており、その際、白無地シャツに濃色無地スラックスという夏の制服を着用していたのだが、それが異様にかっこよく見えた。
あれほどかっこよく着こなせる人はほとんど存在しない。

豊川悦司さんの場合は、高身長で脚が長く、スタイルが良いからであり、そういう条件を持った人は数少ない。

そういうファッション的見地からのクールビズ反対論は理解はできる。

理解はできるが、個人的にはそこに与する気はない。

なぜなら、冷房温度設定を28度に保つためには、上着+ネクタイ着用は不可能だからだ。
冷房温度設定を28度に保つ意味は個人的にはないと思っているし、自分で使う冷房は28度では暑くてたまらないのでだいたい23~25度設定を保っている。

しかし、なんだかよく分からないが、ほとんどの施設で28度設定になっているため、それに対応する必要がある。
そうすると、ジャケットとネクタイ着用では暑すぎて我慢大会になってしまう。

クールビズを廃止するなら、冷房設定温度を最低でも25度くらいまで下げないと無理だ。
逆に冷房温度を28度に保ちたいなら、クールビズは維持しなくてはならない。

どちらを取るかという話だと思う。

冷房温度を28度に維持したまま上着ネクタイ着用なんていうのは願い下げである。

さて、ファッション的見地からのクールビズ反対論には理解できるが、それに対して一理あると思った考察がある。

クールビズに自信のない男に教えたい新常識
そのスラックスやベルトは大丈夫ですか
http://toyokeizai.net/articles/-/167895

この中で、

「クールビズは略装か、それとも、軽装か?」
言葉のうえでは同義とされる両者ですが、正装(この場合スーツ)から引き算した略装コーディネート、一方、正装に向かって足し算した軽装コーディネート。両者は似て非なるものだと私は見ています。

という指摘があり、一理あると思った。

筆者も含めた年配の人の多くは、クールビズを略装だと思っている。
スーツスタイルからジャケットとネクタイを外した形をクールビズだと考えている。
だからダークスーツのジャケットを脱いでネクタイを外した「白無地シャツ+濃色スラックス」という服装になる。
そして、それは極めて似合う人が限定される服装だったといえる。

白無地シャツ+濃色スラックスというコーディネイトをかっこよく見せようと思うと、いわゆる「モード系」になるしかない。
上下細身のIラインを構築するか、昨今のオーバーサイズトレンドなら、ヨウジヤマモトスタイルにするかのどちらかということになる。

どちらもそこいらの中年・初老サラリーマンには着こなせないだろう。

そこでこの人は「軽装」と考えるべきだと説く。

例えば、シャツかスラックスのどちらかに柄を取り入れる。
ストライプやチェックという伝統的な柄である。間違っても花柄やサイケデリック柄ではない。

また、シャツとスラックスに明るい色を取り入れることも提案している。

色無地シャツに濃色スラックスになると、またどこかの施設の制服みたいになってしまうので、濃色無地スラックスならシャツを色+柄にすべきではないかと思う。

逆にスラックスに柄を取り入れると、柄シャツは着づらいので、襟が白くてボディが色無地のクレリックシャツを着用するのが良いのではないかと思う。

半袖シャツ1枚では落ち着かないという人は、シャツの上からベストを重ねると多少バランスはとりやすくなるのだろう。

ただ、これらの対策はどれもそれなりにファッションに興味を持って着慣れていることが前提となるため、シャツもネクタイもスーツも妻女任せという中年・初老サラリーマンには少しだけハードルが高い。
何事にも自助努力は必要ということである。

インスタグラム始めました~♪
https://www.instagram.com/minamimitsuhiro/




©Style Picks Co., Ltd.