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南充浩 オフィシャルブログ

2018年11月 の記事一覧 : 21件

M&Aの凍結と不採算部門の廃止を打ち出したライザップ

2018年11月15日 企業研究 0

さて、前回のブログでライザップグループについて書いたが、中間決算が発表され、赤字転落してしまった。 その結果、前回のブログの予想とは反して、M&Aの凍結と不採算部門の廃止が明言された。不採算の傘下企業にとっては戦々恐々だろうが、会社経営としては健全な方針を打ち出したといえる。 今朝の株価はグループ各社が8~20%近く株価を下げているが、素直に「見通し

ライザップのまとまりのない企業買収は今後も続きそう (追記あり)

2018年11月14日 企業研究 0

2015年ごろから、実態よりも衣料品・経済メディアに過大評価されていると見ている企業が3つある。 トウキョウベース、ZOZO、ライザップグループである。 頻繁に出てくる前2つの経営者に比べて、ライザップグループの経営者は衣料品メディアにはほとんど登場しない。この辺りはご自分の適性を良く理解しておられるのではないかと思う。 さて、このライザップグループが、カル

ZOZOのパターンオーダーは既製品なのか? → はい既製品です

2018年11月13日 ネット通販 0

ZOZOが発表したPB(自社企画商品)はオーダーではなくあらかじめ作り置く「既製品」ではないかと指摘してきた。 現在10億円分の大量の納期遅れが発生しているが、当初の予定では、ジーンズやTシャツなどのカジュアルは発注後2~3日後くらいに「オーダー」なのに迅速に到着すると謳われてきた。 発表では「フルオーダー」と謳いあげていたが、業界からの指摘が相次ぎ、あっさ

product以外の「3つのP」を考えないブランドは絶対に売れない

2018年11月12日 産地 0

マーケティングの初歩に4P戦略というものがある。 product(製品) price(価格) place(販路) promotion(販促) である。たぶん、アパレル業界の多くの方はご存知だろうと思う。 それぞれの項目について考えて分析することも重要だが、実はこの4つがすべてそろっていないと物は売れないのではないかと思う。 4つの要素をそろえることが肝要なの

ヘップサンダルとヘボン式ローマ字とヘップバーン

2018年11月9日 考察 0

どの分野でもそうだが、その分野では「当たり前のこと」とされていることでも一般的には知られていないことは多い。 これは衣料品や繊維、ファッションに限らず、政治・経済・軍事・機械などを含めた世の中のすべてがそうである。 先日、「ラベンハム」ブランドで有名なキルティングジャケットの話題がツイッターで流れてきたときに、何気なく「元々は馬に着せるキルティングシートでし

製造業の自社企画製品が売れにくい理由

2018年11月8日 考察 0

昔、といっても9年ほど前、ある繊維産地で産地合同ブランドなるものを見た。 正直に言って、生地自体は良かったが商品デザインはまるでダメだった。どうしてそういうことになるかというと、生地産地の人は生地の製造はプロだが、色柄も含めたデザインはプロではないからだ。 そして見た目のデザインが悪いのに、高い販売価格が設定されている。 これではだれも買わなくて当たり前だ。

己を知ることの難しさ

2018年11月7日 考察 0

敵を知り己を知れば百戦危うからず 孫子の兵法である。 マーケティングでは3C分析というのがある。 company(自社) customer(消費者) competitor(競合) である。 要するに自社と競合と消費者を分析すれば売れるようになるという手法である。 自社の強みと弱み、競合の強みと弱みを的確に把握できれば競争で負けることはない。孫子の兵法で言う通

「良い物を作っただけ」では売れない時代

2018年11月6日 ジーンズ 0

9月に阪神百貨店梅田本店の催事「デニム博」でお会いしたジーンズブランドの一つが11月で直営店を閉店するとのお知らせがあった。 直営店の閉店だけならちょっとした事業縮小だが、ブランドそのものも廃止になるとのことで、内情は詳しくないのだが、商況的に厳しかったのだろうと推察される。 先日お会いしたばかりなのでちょっと驚いてしまった。 ジーンズを主力アイテムとしたブ

衣料品製造の中間業者は決して「絶対悪」ではない

2018年11月5日 考察 0

何年か前から、衣料品業界には「製造の中間業者悪玉論」が声高に叫ばれるようになっている。これは個人的にはファクトリエなどのロビイ活動によるものだと思っているが、実は中間業者は一概には悪玉ではない。 ところで、直販という形態のうち、店舗での販売をメインとする形態をSPA、ウェブ販売のみをDtoC(D2Cとも書くが2と表記するのは個人的には意味がわからないから嫌い

ZOZOが下半期にPBで高単価品の投入を避けた理由を推測してみた

2018年11月2日 ネット通販 1

小売店の店頭に立っていると、単価の高いアイテムが多いと売上高が稼ぎやすい。 これを痛感する。 粗利益率とか営業利益率は置いておいて、高いアイテムが売れると売上高はあっという間に目標に到達する。 例えば、当方がかかわっている生地販売会「テキスタイル・マルシェ」でも、それは容易に体感できる。1メートル300円の生地で1万円の売上高を作るには30メートル売らねばな

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