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南充浩 オフィシャルブログ

2018年4月 の記事一覧 : 20件

ジーユーの伸び悩みはトレンドの多様化が原因 現状のままで売上高1兆円を達成することは不可能

2018年4月13日 トレンド 0

業界紙記者時代ほどにはアパレルや生地問屋の展示会を多数回ってはいないが、それでも幸いなことに何社かはいまだに展示会案内をいただくので、時間が合う限りは見て回るようにしている。 バブル崩壊後から洋服不振が始まったとはいえ、90年代や2000年代前半はそれでもアパレルにとってはまだやりやすい環境だったのではないかと今にして思う。 バーバリーブルーレーベルのチェッ

メルカリが支持されているのは経済的合理性と利便性。若者が古着好きだからではない

2018年4月12日 ネット通販 0

メルカリの浸透と古着の愛好は似て非なるものであると考えるのが適切だろう。 メルカリが意識調査 「若者の新品離れ」くっきり https://senken.co.jp/posts/mercari-survey-2018 メルカリが調査したアンケート結果の記事だが、正直いうとこの見方には疑問しか感じない。 若者に限らず、要らなくなった服をメルカリで売る人・買う人が

あなたがWEB屋を胡散臭いと感じるのと同じ理由で、洋服屋も胡散臭く感じられている

2018年4月11日 TOP SELLER . STYLE 0

先日、久しぶりに古くからの知り合いとお会いした。 古くからといっても知り合ってからまだ8年ほどにしかならない。 もちろん衣料品業界の人だが、その人がこんなことを言った。 「ウェブ業界やウェブのことはよくわからないから、その価格が適正なのかどうか判断できない」 と。 それゆえにその人は自分である程度ウェブを触れるように勉強した。 これについては良い面と悪い面の

ワールドとオンワード樫山の新しい動き。成功できるのか?失敗を繰り返すことになるのか?

2018年4月10日 ネット通販 0

2008年以降、さっぱり良いところがなかったアパレル業界の2トップのワールドとオンワード樫山にこのところ新しい動きがある。 起死回生の手札になるのかどうか外野から見守りたいと思う。 まず、ワールドは有力企業を2社買収した。 ワールドがラグタグとレンタルサービス「サスティナ」のM&Aを発表 https://www.wwdjapan.com/594621

大手アパレルだけではなくセレクトショップとSPAブランドも同質化している

2018年4月9日 企業研究 0

かつての大手アパレルの各ブランドが限りなく同質化してしまっていることは多くの人が認めるところで、その理由については以前にもこのブログで書いた。 もう一度おさらいしておくと、 1、情報源が同じ 2、製造を商社に委託した。国内の商社は数えるほどしかなく、すべてのブランドがそれら少数の商社の手で作られるから必然的に似る 3、商品企画をOEM/ODM業者に丸投げした

アメリカの事例を「そのまま」我が国に持ち込んでも失敗するだけ 仰天の「ガソリンスタンド受け取り」提案

2018年4月6日 考察 0

久しぶりに強烈な二日酔いとなり、更新がかなり遅れてしまった。 衣料品業界にもコンサルタントはあまたいるが、ときどきわけのわからない理論に出くわすことがある。 高学歴で頭が良いはずの人たちが仰天理論を提唱する。 今ではすっかり耳慣れたオムニチャネルという言葉だが、この定義を飲み込んでいる人は意外に少ない。 オムニチャネルは別にネット通販のことだけを指すのではな

値下げ販売で収益を圧迫したのは実店舗じゃなくてECサイトでは? ~アダストリアの場合~

2018年4月5日 ネット通販 0

アダストリアホールディングスの2018年2月期連結が発表された。 売上高2227億8700万円(対前期比9・4%増) 営業利益50億500万円(同66・4%減) 経常利益54億2800万円(同64・1%減) 当期利益8億6300万円(同92・5%減) と増収ながら大幅減益に終わった。 大幅減益の理由については、各メディアで、 また、頻繁なセールの実施や、客の

決して盤石ではないゾゾの足元。有力ブランドのゾゾ離れが起きる可能性

2018年4月4日 ネット通販 0

いまだに経済紙やらIT系オピニオンからは、ZOZOTOWNへの賞賛が相次いでいるが、現実的にはそれは盤石で強固なものとはいえない。 むしろ、何かのきっかけでそれが崩壊する可能性も十分に秘めている。 少し以前に東洋経済オンラインにこんな記事が掲載された。 「ゾゾ頼み」から脱却へ、アパレル企業の苦闘 https://toyokeizai.net/articles

しまむらの成長が今後しばらくは停滞しそうな理由

2018年4月3日 企業研究 0

しまむらが2018年2月期連結を発表した。 売上高5651億200万円(前期比0・1%減)、営業利益428億9600万円(同12・1%減)、経常利益439億2000万円(同12・3%減)、当期利益297億1700万円(同9・6%減)と微減収大幅減益に終わった。 大幅減収といっても、ゴミ屑みたいな業績の企業が多いアパレル業界にあってはかなり優良だし、黒字はびく

低価格代替品の新規参入はこれからも絶対になくならない ~高機能で3400円という驚きの低価格保温サンダル「SUBU」~

2018年4月2日 展示会レポート 0

洋服・ファッション用品の単価下落を食い止めようと、トゥルーコストだとか情緒に訴えようとする試みがあちこちで見られるが、所詮は、業界人の業界人による業界人のための自己中キャンペーンに過ぎないと見ている。 単価が下がって困るのは業界人の都合だけでしかない。 むしろ、異業種からの新規参入者は終わることがなく、彼らはまだまだ低価格代替品を繰り出してくる。 ドン・キホ

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