カテゴリー: SNSについて

無料とか格安でして欲しがる繊維・アパレル業界の悪弊はウェブ制作でもいかんなく発揮されている

最近、ウェブサイトに関する相談を受けることが多い。
売上高200億円とか1000億円とかアパレル業界の中では大手に属する企業から雑談程度に相談を受けることもあって、その企業のウェブサイトを拝見するのだが、だいたいが「ひどい」状態にある。

例えば、

キーワード検索しても上位に表示されないとか、
リンクしてあるジャンプ先が消滅しているとか、
併設しているECサイトがほとんど機能していないとか、

そんな状態は日常茶飯事である。

一方、小規模・零細企業からも雑談程度に相談を受けることがあるが、こちらはこちらで「楽天に出店したら大丈夫」とか「Amazonに出品するから大丈夫」とか極めてイージーな感じである。

当方はウェブは専門でもないし、プログラムができるわけでもない。コーディング?何それ?美味しいの?という状態だが、相談を受けた内容についての是非くらいは判別できる。

上に例示したようなのは軒並みダメだ。
すぐにサイトも運営方針も変えた方が良い。

ブランドのポリシーとして「うちはウェブをやりません」というのならそれはそれで良いと思うが、そういうポリシーがないのなら、企業としてもブランドとしてもウェブサイト設置は最低限は必要だ。

それは繊維の製造加工業だって同じで、単に仕事を待っていても、ウェブサイトがなければ調べようもないから仕事の依頼なんて来るわけもない。

電話帳で探して電話をすればいいなんて言う人もいるが、わざわざそんなことまでして仕事を依頼しない。それだったらサックリとOEMに依頼してどこでなりとかまわないから、仕様書通りに仕上げてもらう方を選ぶ。

電話帳替わりにウェブサイトを持つことは必要不可欠で、その場合は、本当に住所と電話番号とメールアドレスと会社概要だけが書かれていれば良いと思うが、「もっと発信したい」とか「もっと物を売りたい」となると、ある程度手の込んだサイトを作らざるを得ない。

そんな素人が描いた紙芝居みたいなページではだれも買い物もしてくれない。
「見た目は襤褸でも心は錦」なんて言っていても意味がない。
なぜなら「見た目が襤褸」の瞬間に訪問者はサイトから立ち去るからだ。

サイト運営者の「心」とか「本質」なんて訪問者は超能力者じゃないから見えないし、理解できない。

だから「人は見た目が9割」なのである。
見た目が良いに越したことはない。

そうなると、サイト構築とかサイト製作の話になるが、この時に困るのが「予算が異様に安い」場合である。

当方が構築するわけでも製作するわけでもないから、予算は好きに作ればよいと思うが、世間相場から相当安い予算を作っているときには、「それ無理でしょ」というほかない。

もちろん、素人が描いた紙芝居みたいなページでよければ、ほとんどタダみたいな値段で製作できるが、そもそもそういうページでは効果がないからやり替えようということになっているのだから、それを再び志向するのは本末転倒にすぎない。

金が惜しいあまりに論理破綻してしまっている。

ウェブサイトは草創期ではなくなり、発展期だとか成熟期に突入している。
「見た目が良くて」「使いやすく」「読み物としても優れいてる」というサイトは山ほどある中で、そういうサイトに伍して行こうとするなら、当然それなりの見栄え・内容にせざるを得ないし、そのためにはそれなりのカネも必要になる。

それが理解できないなら、ウェブサイトなんてやめちまえよってことである。

それはさておき。

ウェブがここまで普及してくると、ウェブ内でも様々なサービスや売り方が登場する。
そしてそれに今頃参入しようとする遅れた層も多数いる。

先日、紹介したオールユアーズだが、キャンプファイヤーのクラウドファンディングで3回連続で大幅に目標金額を超過している。

従来、クラウドファンディングは商品開発・商品生産のための資金調達だったが、こと衣料品・ファッション用品に関しては、消費者からの受注という性格に変わりつつある。
良いのか悪いのかわからないが、そういう使い方が生まれて、それが支持されている以上は急激に廃止されることはない。何も違法行為をしているわけでもない。

そうそう、以前にブランド立ち上げを手伝ったTシャツブランド、ナインオクロックも2回目のクラウドファンディングに挑戦しているので、一応告知しておく。(笑)

絶対に乳首が透けないTシャツ
https://camp-fire.jp/projects/view/43333?utm_source=cf_widget&utm_medium=widget&utm_campaign=widget

乳首が透けて透けて困っているという人はぜひどうぞ。

乳首の話はおいておいて、そういうオールユアーズのような成功事例が出てくると、「わしらもクラウドファンディングやろうかな」と言い出す遅い層のオッサンが必ず出てくる。
先日もそんな遅いオッサンに出会った。

しかし、そのオッサンのクラウドファンディングは99%失敗すると思う。

なぜなら、キャンプファイヤーのファッション部門だけでも腐るほどエントリーしている。
オールユアーズのように予算をはるかに超過してしまうブランドもあるが、その一方で、何日経過しても達成率「0%」というブランドも珍しくない。

試しにキャンプファイヤーのファッション部門のエントリーを見てみればいい。

クラウドファンディングも草創期が終わっているから、「単に出しました」だけでは相手にされない。やっぱり、読まれる内容、気を引くキャッチコピー、何をどう伝えるか、引き込む導線などを工夫する必要がある。

「出しました」だけで話題になるような状況はとっくに終わっている。

気を引くキャッチコピーが自分で作れないなら、コピーライターに依頼せねばならないし、そのためにはカネが要る。
読まれる内容の文章を書くのも同様だ。自分でできないならカネが要る。
その他の要素もすべて自分でできないならカネが要る。

すべてにおいて、自分ができないなら相応のカネが要るのである。たとえクラウドファンディングのエントリーであってもだ。

ウェブに限らず他の分野でもそうだが、なんでも依頼すればカネが要るし、カネをケチって素人が手作りしても効果が出る確率はかなり低い。

繊維・アパレル業界はそろそろ「過度に値切る」「無料でしてほしい」という悪弊から脱却する必要がある。
それができない・わからない企業、ブランドはどんどん市場から退場すべきである。
そんなブランドはさようなら~☆彡

noteを更新しました。⇓

ユニクロより優れた商品は確実に存在する
https://note.mu/minami_mitsuhiro/n/n42506aa8f0fe

あと、インスタグラムもやってま~す♪
https://www.instagram.com/minamimitsuhiro/

アパレル業界は基本的にウェブに弱い

 常々、国内の繊維製造加工業者が自社ウェブサイトを持たないことに対して「ビジネス的に不利になる」と指摘し続けてきたが、実はアパレル企業でもウェブに極端に弱いのが、この業界の特色である。

おそらく、バブル崩壊直後くらいまでは衣料品業界、ファッション業界は時代の最先端に位置していたのだと思う。(この当時は学生で働いていないので推測)

人為的に決められたものにせよ、「トレンド」というものを毎年打ち出して、それによって消費動向をある程度左右してきた。その当時の最新鋭の情報発信ツールがファッション雑誌であり、テレビ番組とのタイアップだった。

そこから25年前後が経過し、ファッション雑誌もテレビ番組も最先端の情報発信ツールではとっくの昔になくなっている。

2005年ごろから有名企業には公式ウェブサイト(いわゆるホームページ)が常備されるようになった。
企業の商売のサイクルはさまざまあり、卸売りがメインなら年間2~4回くらいの更新が必要となり、直営小売店を運営している企業なら最低でも月1回の更新が必要になる。

しかし、いくら卸売りベースの企業だからといって、2年も3年も更新しないのではその企業は「倒産してしまった」と思われても仕方がない。
すでに2005年ごろにはそういう風潮が世間の標準となっていた。

ちょうど10年ほど前、業界の大ベテランの人から、某アパレルを紹介された。
卸売りがメインだったが、新ブランドの直営店を原宿にオープンした。

その企業とは個人的には何のビジネスも進展しなかったが、そこから3年くらいが経過して、ふとその企業のウェブサイトを覗いてみた。
驚くことにいまだに、2006年当時の「NEW 原宿店オープン」という告知が一番上に掲載されており、「おいおい3年間更新なしかよ」と呆れ果てた。

結局、この原宿店はすでにこの時点でほぼ閉鎖が決定しており、その後程なく正式に閉鎖されたのだが、それにしても3年間更新なしというのは恐れ入る。
下手をするとこのアパレル企業自身が2006年の時点で倒産してしまったと思われても不思議ではない。

そこから時は流れて、現在ではウェブは販促、広報、PRに必要不可欠なツールとなっており、ウェブサイトなしではBtoBにさえ差し支えるようになっている。

製造加工業者が新規の受注を求めるのなら、自社ウェブサイトは絶対に必要である。
例えば「縫製工場」とか「染色加工場」とウェブ検索した時点で、その検索画面に社名が表示されなければ、問い合わせは絶対に来ない。

知られていないのは存在しないのも同然なのである。

さて、そんな中、2016年が終わり、2017年が始まった。

ひょんなことから3年ほど前知り合った小規模な卸売り型アパレル企業があるが、先日、丸3年間ウェブサイトを更新していないことを知った。

2006年当時のあのアパレルを思い出してしまったのだが、これはかなり不味い。
事情を聴くと、人手が足りないとのことでそれはわからないではないが、どこかのウェブ会社に安い金額を支払ってでも最低でも年1回は更新すべきだ。

創業から長い時間が経っている様々なアパレル企業と話していて改めて思い知らされることは、「ウェブに金を支払う価値を見出していない」ということである。

ウェブはできればタダでやりたい。

という考えが経営層にはこびりついている。

片や、ユニクロやジーユーはウェブへの投資を積極的に行っており、有名インスタグラマーには巨額のギャラを支払ってウェブでの販促・広報を行っているといわれている。

ファッション雑誌やテレビ番組でタレントの〇〇ちゃんに着てもらって、それがバカ売れするなんていうことは過去のビジネスモデルになりつつある。

ヒットしたドラマにはそういう効果が今でも期待できる部分があるが、それでもどうだろうか、90年代の熱狂ぶりと比べると随分とおとなしいのではないかと思う。

アパレルの販売不振にはさまざまな原因が考えられるが、ウェブという最先端のツールに対して理解も取り組みも投資もしていないこともその1つではないだろうか。

好き嫌いは別にして現在はウェブ検索、ウェブ通販、ウェブ告知がなくてはならないものになっているし、それがさらに進歩して、最先端ツールの1つであることはゆるぎない事実である。

本来は、消費者より一歩先んじた最先端を提案していたアパレル、ファッション業界が、逆に消費者よりも10年~20年遅れてしまっている。そんな遅れた業界が提案する商品が消費者から支持されないというのは当たり前の話ではないか。

消費者ニーズを見つけろ!なんて上から目線で号令している経営層自身が、実はウェブを軽視して消費者ニーズをまるっきり理解できていないというのが今のアパレル、ファッション業界の実態である。

他人や部下への号令なんてかけている暇があったら、あんたらこそが消費者ニーズと向き合えよって話である。

あ、遅ればせながら1年半前からインスタグラムをやりだした。
https://www.instagram.com/minamimitsuhiro/

展示会写真を掲載するつもりだったが最近はガンプラ多めである。(笑)


いちばんやさしいInstagramマーケティングの教科書
アライドアーキテクツ株式会社・藤田和重・金濱壮史
ラトルズ
2016-12-22


SNSマーケティングのやさしい教科書。 Facebook・Twitter・Instagramーつながりでビジネスを加速する技術
株式会社グローバルリンクジャパン/清水将之
エムディエヌコーポレーション
2016-10-03


ナインオクロックがクラウドファンディングで達成率144・7%になった理由とは?

 ウェブが普及してから誰でも自己発信が簡単にできるようになった。
ブログ、フィエスブック、ツイッター、インスタグラムなどなど。

自己発信をすれば必ず一定の反発を受ける。
どんなに話し合っても分かり合えない人間も少なくはないからだ。

それを過度に恐れて、企業やブランドが発信しないということは非常にもったいないと思う。
発信が少なすぎれば、誰にも知られないし、知られていなければどんなに素晴らしい商品やサービスを提供しても誰にも買ってもらえない。販促的見地から言えば、知られていないのは存在していないのと同じである。

ブランド立ち上げの際にお手伝いした久慈市産のTシャツブランド「ナインオクロック」が9月30日から10月31日までクラウドファンディングに挑戦した。

1枚当たりの販売価格が3000円なので、目標金額100万円は厳しいのではないかと見ていた。
案の定、10月の4週目まで40万円前後にとどまっていた。

筆者の持っている常識でいえば50万円の目標設定が妥当だと思うし、今でもそう思っている。

が、最後にすこしばかりお手伝いしようと思って、10月27日のこのブログで紹介したところ、効果があったのか少し支援者が増えて60万円とか70万円台になった。

そのあと、10月28日に

http://shiromatakumi.hatenablog.com/entry/2016/10/29/104746

このブログでも紹介され、それがスマートニュースに転載された。
その結果、昨日までで144万7000円の協力が集まり、見事目標額の100万円をクリアした。
達成率は144・7%である。

ナイオクロックを展開する香取正博さんには素直におめでとうと祝福したいし、ある意味で「持っている」人だと改めて感じた。まあ、褒めても筆者には何の得にもならないのだが。

一連の経過は香取さんのブログに書かれてある。

http://www.katorimasahiro.jp/entry/2016/10/31/105202

一連の経過を読まれた方の中には、「たまたまビッグブロガー(筆者ではなく)に紹介されただけじゃないか」と思われる方もおられるだろう。
筆者もかなり幸運な事態だと思う。

しかし、ビッグブロガーさん自体が、以前から香取さんのブログのファンでずっと読まれていたからこういう「奇跡」が起きた。

謎のフレーズ「乗るしかない、このビッグウェーブに」はビッグマウスっぽいがなんとなく記憶に残る。
ビッグウェーブも何もさざ波すら起きていない時点から言い続けているのだからなんだかおかしみもある。

超ビッグネームになったオッサンが「乗るしかない、このビッグウェーブに」なんて言い続けていたら単なる嫌味にしか思えないが、何も持たない若者が言っているのは面白おかしく受け取ることができる。

今回の奇跡は、香取さんがナインオクロックを始める以前からブログを含めたSNSで発信し続けたからこそ、招き寄せられることができたといえる。
ブログを書いていなかったらビッグブロガーさんが読者になることもなかったからだ。

努力したからといって必ず成功するわけではないが、成功した者は必ず努力している。
そういうことではないだろうか。

これでもまだ発信することが「効果がない」とか「意味がない」と思われるだろうか?
反発を過度に恐れて、教科書に載っているような優等生的発言に終始した発信で良いと思われるだろうか?

香取さんのブログは決して優等生的ではない。
たまにアレッ?と思うこともあるし、昨年11月末から「商品があがってこなくて暇だから」という理由で、東南アジアにバックパック旅行に行ってしまったときは、正直どうかとも思った。
そんな旅行をしている場合かと。(笑)

それでも彼は発信し続けたから今回の奇跡が生まれた。
彼が発信していなかったらせいぜい、このブログで紹介してクラウドファンディングで70万円くらいを集めたところで終了しただろう。

ブログやSNSで発信したからすぐにでも効果が出るわけではない。
とくに筆者や香取さんのような無名の存在では、それは難しい。
しかし発信を続けることが積み重ねとなって思わぬファンを生む。

今回のクラウドファンディングはゴールではないので、引き続きがんばってもらいたいと思う。

一番気に入っているナインオクロックのディスプレイの画像を掲載しておく。

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香取さんおめでとう。
伊勢丹新宿本店でポップアップショップを開く際にはぜひこのディスプレイを使ってほしい。

こちらからは以上です。




アパレルも百貨店もGMSも「変化」を拒否すれば必ず淘汰される

 SNSが普及して5年以上が経過したが、SNS間では格差が生じている。
日本では人気のツイッターだが、アメリカ本国では経営難に陥っており、身売り交渉も決裂している。

逆に「オッサンのゴミみたいな自慢話が多い」として若者に嫌われているフェイスブックは経営的には順調で世界的な使用人口ではツイッターをはるかに凌駕しているようで、このあたりの「個人の好き嫌い」という感覚もあてにならない。

ツイッターの代わりに日本でも注目されているのがインスタグラムで、こちらは使用人口が増加中であり、米国ではスナップチャットが好評らしいが、ためしにやってみたがイマイチ面白さがよく分からなかった。

そのツイッターについての記事である。

なぜTwitterの身売り交渉は行き詰まっているのか
http://diamond.jp/articles/-/105662

真鍋昭雄という教授が書いておられるが、彼の記事は基本的にいつもバランスが良く、分析が割合に的確である。
経済記事の書き手は多いが、基本的に左翼的思想に基づいている書き手の記事は内容がナンセンス極まりない。経済動向に過度な政治的イデオロギーのフィルターは不要で、不要どころか事実を歪曲する。

経済学には「絶対的正解」がなく、解釈次第である。だから同じ経済学者でもまるっきり理論が異なっているのである。

それはさておき、この記事の中で、ツイッターの凋落の原因を

ここで注目すべきポイントは、「注目の的」のスター企業であっても、需要者側の速い変化に対応できないと生き残ることができないことだ。スター企業であったTwitterの買い手は、今のところ現れていない。

今日のビジネス環境では、IT化がヒト・モノ・カネの動きを速め、競争は激化している。しかも、強力なライバル企業は次から次へと出てくる。そうしたビジネス環境の変化に対応できないと、たとえトップ企業であってもその座から引きずり降ろされ、企業の存続が危ぶまれる状況に陥る。それが今日の企業が直面する“栄枯盛衰”の法則だ。

企業が競争に勝ち残るためには、常に、需要者が求める新しいサービスや製品を常に生み出すしかない。

とある。

これはその通りであり、ひとえにツイッターのみ、IT企業のみに適合される考え方ではなく、すべての業種に当てはまる考え方だといえる。

国内のアパレル企業、アパレル業界が停滞・失速している理由もこれだと個人的には見ている。

もちろん、企業には変えてはならない核のような部分があり、横文字ではコアコンピタンスなんていっている。
コアコンピタンスが何かを見極める作業は重要だが、何もかも変わらないという選択肢はありえない。
しかしながら、国内のアパレル企業・アパレル業界の「変わりたくない」という姿勢はほとんど病的だと感じられる。ついでにいえば百貨店や大型スーパーも同じ轍を踏んでいる。

記憶に新しいところではZOZOTAWNが提供したWEARのバーコード読み取りサービスを業界の総力を挙げて廃止に追い込んだ。その結果、WEARは単なるコーディネイトアプリになってしまっている。
それでもそれなりの需要、ユーザーはあるが、それ以上の発展性は今のところない。

もっと古いところで行くと、ユニクロへのバッシングであり、これはいまだに続いており、20年近くもアホかいなと呆れ果てるほかない。
98年にユニクロのフリースブームがあった際には、低価格品への抵抗が随所で見られた。
何事も出始めには抵抗がつきものだから当然だろう。
それから18年が経過しているが、いまだに業界には「良い商品は相応の値段で売るべきだ」なんてことを言っている化石のような人がいる。

それは真理ではあるが、それをユニクロにいまだに言い続けたところで無意味である。
ユニクロはすでに自社のモデルを完成しており、高価格帯で売りたければファーストリテイリングはセオリーで売る。ユニクロが高価格帯品を販売する意味は全くない。

「良い物を相応の値段で売る」努力はユニクロに押し付けるべきではなく、自社・自ブランドの課題として取り組むのが正しい思考である。

そういえば、今でこそ、猫も杓子もアホの一つ覚えみたいに「EC化」とか「オムニチャネル」なんて口をそろえているが、10年前に洋服のネット通販なんて注目した企業やブランドはほとんどなく、名の通った大手や中堅はこぞって否定的だった。

80年代・90年代・2000年代的手法で2010年以降に洋服が売れないのだったら、

1、売っている商品自体を変える
2、売り方を変える
3、見せ方を変える
4、伝え方を変える

最低でもこのいずれか1つを実行しないことには、売れ行きが回復することはありえない。
場合によっては4つすべてを実行する必要があるだろう。

どれも変えずに売り上げだけを回復したいなんていうのは、それは単なるワガママでしかない。

例えば「伝え方」にしたところで、十年一日のごとく「うちはファッション雑誌だけで」なんて言っている化石のようなアパレルやブランドは世間が想像しているよりもはるかに多い。
化石だったら石油が取れて社会に貢献できるのだが、化石的アパレルからは大量の在庫と負債くらいしか出てこない。
ファッション雑誌がまるっきり無駄だとは言わないが、広く伝える手段ではなくなっている。
どちらかというと同好の士に向けたミニコミ的な存在である。

より大勢に広めたいなら現在なら、インスタグラムなどのSNSかもしれないし、経済雑誌かもしれないし、ウェブメディアかもしれない。

断っておくと、こじんまりと数人で食えるだけの金を稼げるのが目的なら変わる必要はない。
熱烈なファンを数百人くらい作ればそれでいい。

しかし、100億円だとか200億円だとかの売上高を回復させるためには、時流に合わせて変わるほかない。
売り上げ規模設定の問題であり、多くの大手・中堅アパレルは売上高の回復を目指している。だったらどこかを変えるという選択肢しかない。

「変化」を異様に嫌うようになった時点で国内のアパレル業界が凋落するのは当然の結末だったといえる。



SNSマーケティングのやさしい教科書。 Facebook・Twitter・Instagramーつながりでビジネスを加速する技術
株式会社グローバルリンクジャパン/清水将之
エムディエヌコーポレーション
2016-10-03


読まれやすいブログを書くコツを自分なりに考えてみた

 今日は小ネタを。

今年の2月ごろに大阪で、ブログ講座を開催した。
平日昼間に設定したので、そのとき来てくれたのは7人だった。
申し込みは10人だったが仕事の都合などでキャンセルがあった。

筆者程度の人間が声をかけたのだから、このくらいの人数が集まれば御の字である。

その中で2人が現在、ブログをほぼ毎日書いてくれている。

一人は高野口産地に住む手作り作家さん、もう一人は今月からブログを書き始めた長田の靴工場の社長さん。

二人ともなかなか個性が出ていて、文章も読みやすくて、上手いな~と感心している。
このブログよりもよほど読みやすいのではないか(笑)

手作り作家さんのブログ
http://ameblo.jp/sunny-shuttle/


長田の靴工場のブログ
http://blog.livedoor.jp/masamichirontam/

SNS全盛の時代だが、まとまった発信をするにはブログが最適だと思う。
ツイッターは過去ツイートを掘り返すことは可能だが、流れて行ってしまう。
フェイスブックも同じく流れて行ってしまうし、ウェブ検索ではツイートよりも表示されにくい。
インスタグラムは画像中心だし、スナップチャットは使い方すらわからない。

となると、自社・自ブランドのことをある程度きちんと書くならブログが最適ではないかと思う。

では、読まれやすいブログについて考えてみたい。

個人的に挙げるならポイントは

1、書いている人の性格や考え方が見えやすい
2、文章が短すぎてもダメだが、長すぎるのもダメ
3、お役立ち情報が含まれていること
4、ある程度定期的に更新されていること

の4点だろうか。

通り一遍の告知や情報掲示に終始しているだけでは、人はそのブログを読まない。

「8月3日 イベントを開催します。時刻は10:00~、場所は〇〇」

こんな情報掲示だけなら何の面白みもない。
どういう目的でそのイベントを開催したのか、苦労した点はどこなのか、そういう部分が必要であろう。

次に多少テクニックの問題だが、文章の長短である。

短すぎる文章がダメであることは言うまでもないが(たまにあるのは良い)、長すぎる文章もパソコンやスマホの画面で読むのはしんどい。
ニュースサイトでも長文は嫌われる傾向にある。

だれが書いていたのか忘れたが、画面上で記事を読む場合、2ページくらいが適量だそうだ。
長くても3ページで終わらせるのが良いという。

筆者は日経ビジネスオンラインに2年強毎週連載をしていたが、その記事がだいたい2ページか3ページで終わっていた。
文字数にすると2000~3000文字。

画面に表示する文字の大きさにもよるが、このあたりの文字数が読みやすい限界だと考えた方が適切だろう。
短すぎるのもダメなので、適量は800~1500文字くらい、長くても3000字まで。
もし、3000字を越える長文になってしまった場合は、2本とか3本の記事として分割したほうが良い。
今日、前半を掲載して、明日後半を掲載するというような具合だ。

そのほうが読者も読みやすいし、PV数も稼げる。
読み手も書き手もメリットがあってどちらも損をしない。

お役立ち情報については、何度も書いているが業界には常識的でも一般人はあまり知らない情報がある。
そういう情報を書く。

カシミヤセーターは水洗いできるだとか、食器洗いのスポンジのザラザラした面でニットをこすると毛玉が取れやすいとか、そういう内容である。

意外に重要なのが定期的な更新である。
例えばこのブログは平日5日間更新である。
忙しければ週2回の更新でも良い。曜日は決めたほうが良い。
水曜と土曜とか、月曜と金曜とか。

週1回でも週3回でも同じだ。
毎日更新でも良い。

一番ダメなのが不定期更新で、不定期更新である上に一度に何本も記事をアップするのはさらにダメである。

なぜなら、不定期更新ということは読者はいつその記事を読みに行ったらよいのかわからないということである。
そして、毎日更新を確認しなくてはならない。
毎日更新されていればそれで問題はないが、不定期更新だから毎日確認しに行っても大体は空振りに終わるわけだから、読者はそのたびにガッカリする。
そしてそのうちに読みに行かなくなる。

不定期更新な上に、一度に何本もの記事をアップされればさらにめんどくさい。

その分量だけで読む気が失せる。

ブログが読まれないと嘆いてる人は案外こういう更新を無意識にやってしまっていないか?

最初は苦しいかもしれないが己を追い込む意味も込めて、更新曜日を宣言してしまってもよいかもしれない。
例えば「毎週月曜日更新」みたいな感じで。

あとはブログは慣れである。
書くことに慣れればそれなりの分量を書けるようになる。

よほどの有名人が書かない限り、ブログで一発逆転なんてありえない。
地道にコツコツ書きためるしかない。

まあ、そんなわけで自社・自ブランドのブログを始めてみてもらいたい。

そのうち、またブログ講座もやろうかなと思っているが、ここで書いた内容以上に話すこともないので、どうしようかなと思っている。(笑)

開催要望があって人数が集まるようなら、大阪か東京で秋口に開催しみたいとも思っている。
思っているだけで具体的なプランはないのだけれど。

「つながり」で売る! 7つの法則
藤村 正宏
日本経済新聞出版社
2016-07-07



安売りするな! 「価値」を売れ!
藤村 正宏
実業之日本社
2011-12-08


対象者に向けての発信が重要

先日、大塚呉服店を経営する大塚直人さんのインスタグラムのフォロワーが5000人を突破したという知らせがあった。

自分の発信を見てもらいたいと思うならやるべき事
http://tsukachan330.hatenablog.com/entry/2016/05/26/231405

アパレルブランドでも5000人のフォロワーを持つところは限られているし、有名人でもない個人のフォロワーとしても多い。
ましてや呉服関係であることを考えるとかなりすごいフォロワー数だといえるのではないか。

ちなみに筆者も試しに昨年4月からインスタグラムをやってみたが、現在のフォロワーは390人くらいである。
なかなか難しいものだなあと思っていたら、つい一昨日くらいに、インスタグラムを「非表示」にしていることに気が付いた。はて?なぜずっと非公開のままでやっていたのか?ちょっと我ながら謎である。
去年、いったいどういうつもりで非公開にしたのか?

それはさておき、このブログではインスタグラムだけではなく、SNS全般でフォロワーを増やすためのコツが紹介されている。
「SNSなんて」という声を聴くこともあるが、実際、現在の人気ブランドはこぞって何らかのSNSで情報を発信しているのだから、やらなければさらに消費者に忘れられていくことは言うまでもない。

そうそう、あるPR業者が先日こんなことを言っていた。
「オンワード樫山のブランドの知名度が圧倒的に若い層の間で低い」と。

たしかにウェブ上で流れてくるニュースも少ないし、SNS上でもオンワードブランドからの発信はほとんど見かけない。23区や組曲というブランド名は40代以上には、SNSで発信せずとも浸透しているだろうが、10代、20代、30代前半には発信を続けられなければ知られないままである。
あと20年もすれば今の20代は40代に、今の30代は50代になる。そのときに彼女らが23区や組曲を選ぶかどうか。
おそらく選ばないだろう。
若いころから親しみがないブランドを、年を取ったからといっていきなり手に取るはずもない。

これはオンワードだけではなく、イトキンやらファイブフォックスやらの大手アパレルにも共通していることで、今やらなければ10年後、20年後はさらに知名度を落とすことになる。
まあ、他人事だからどうでも良いのだが。

それはさておき

大塚さんのブログではコツを3つに分けて伝えている。

1、「伝えたい人」以外に

  どんなに笑われたり意見されても

  どうでもいいと思うようにしました

2、テーマは一つに絞ります

  違うものは別アカウントを取ってそっちでやります

3、1枚1枚時間を掛けすぎない

となっている。

そして

自分の好きなテーマを絞って

伝えたい人を想定して

毎日必ず継続する

とまとめておられる。

興味のある人は本文を読んでもらいたい。

この中で一番重要だと個人的に思うのは①である。
これはインスタグラムに限らず、ブログでもツイッターでもフェイスブックでも同じではないか。

繊維の製造・加工業者でSNSはおろか、ホームページ(正しくはウェブサイト)すら持っていない業者があまりにも多いが、ウェブサイト開設を勧めるとだいたい何割かはこう反論する。

「隣の〇〇に笑われる」と。
〇〇には機屋や染工場や縫製工場などが入る。
そう、同業他社の目を気にしているのである。

例えば、アパレルやデザイナーに向けて発信すれば、勢い、基本的なことになってしまうだろう。
「経糸と緯糸を一本ずつ交差させて織った生地を平織と呼びます」とか「経糸3本と緯糸1本で織った生地を綾織と呼びます」なんていう具合である。

同業の機屋からすれば「当たり前やん」ということになるが、同業の機屋は発信対象ではない。
同業者が読むのは勝手だが、読んでほしい相手ではない。
対象外の相手からの反応を気にして発信をしないことは極めて無意味である。

自社の知名度は上がらないし、かといって同業他社が儲かるわけでもない。
産地全体が活性化するわけでもなく、情報を知りたい人が知識が増えるわけでもない。
誰も得をしない。

だいたい同業他社に向けて商売をしているのだろうか?
同業他社が取引相手だろうか?

大部分の業者は違うだろう。

だったら同業他社の反応なんて気にしないで発信すべきではないか。
その気遣いは全くの無意味である。

インスタグラムに限らず、この点を考慮して発信に取り組んでみてはどうか。
よほどの有名企業でない限り、発信をしないことには世の中には知られていない。
知られていないのは存在しないのも同じであり、知られていない企業やブランドは存在していないのも同然である。知られていないから業者や消費者から選ばれるわけもない。




ブログのアクセス数を増やすコツとは?

 自社発信のツールとしてブログが有効だとされている。
しかし、その一方で自社発信の役割をきちんと果たせているブログはそう多くない。

もちろん、何も書かないよりは書いたほうが良い。
ネタがなかったら「今日は昼飯にカレーを食いました」でも構わない。

でも「今日は昼飯にカレーを食いました」という一行だけのブログを誰がわざわざ読みたいと思うのか。
書いた人が超有名な芸能人やスポーツ選手ならそれでも多くの読者がつくだろう。
彼らが日ごろどんなものを食べているのか知りたいという人は数多くいるからだ。

けれどもそこら辺のおっさんの昼飯なんて知りたいと思う人がどれほどいるだろうか。
隣の家の親爺が何を食ってようがどうでもよい。興味の対象外である。

これが趣味のブログならそれでも良いが、自社発信のツールとしてブログを使うのであればある程度の読者を獲得しないと意味がない。
そのためには、いくつかのフォーマットが存在すると考えている。

1、なるべく本業について書くこと

2、本業ならではのお役立ち情報を書くこと

3、ネタがなかったら今日の昼飯でも夕飯でも構わないが、利用した店をみんなに紹介するつもりで書く

最低限はこの3つだろうか。

例えば洋服ブランドの経営者なのに毎日、今日の夕食とか趣味の釣りの話ばかりだとそんなブログは誰も読んでくれない。しかもそれが一行や二行くらいの感想ならさらに読まれない。

やっぱり自社発信の一環として書くならメインは本業について書くべきである。

つぎにお役立ち情報だが、自社や業界では常識でも広く一般的には知られていない事柄はたくさんある。
例えば、「カシミヤニットは水洗いできる」とか「デニム生地が色落ちする理由」とかである。
同業者からすれば、当たり前のことだが、それを知らないという人はたくさんいる。
そういう人に向けて書くことで自社なりブランドなりのファンが増える。

こういうことを説明すると「同業者から笑われるから書きたくない」という人がたくさんいる。
しかし、あなたのそのブランドの顧客は同業者か?
同業者に自社製品を買ってもらっているのか?

これが答えである。

最後は書き方の問題である。
「今日は〇〇でカレーを食べました」という文章なんて何の面白みもない。
他人がわざわざ読む必要がない。

しかし、その「〇〇」という店をなぜ愛用するのかとか、その〇〇のカレーのどこが好きなのかとかそういうことを書いたなら読む価値がある。

ブログについてのブログでちょっと面白かったエントリーがあった。

ブログのアクセス数なんて気にすることない!と言われても気になりますよね~アクセスアップのために!
http://ameblo.jp/reuse-fashion/entry-12161519545.html

ここでは仲良しのアクセサリーメーカーの社長さんからブログについて相談されたことが書かれている。

試しにこのアクセサリーメーカーの社長さんのブログも1本か2本読んでみた。
文字数としてはそこそこに多い。決して一行二行の文章ではない。

でも個人の趣味の日記みたいなエントリーが多い。
自社の発信ツールとしての内容としてはどうだろうか?

詳しくは本文を読んでいただければわかるが、2年間書いておられて1日のアクセス数は8だそうである。
多いときで26。

読んでいる人はこの社長さんの数人の仲良しさんだけではないかと推測できる。

ブログ主による指摘はこれだ。

1.誰が書いているのかわからない

2.タイトルがくそ興味がわかない

3.誰に書いているのか(誰に読んでもらいたいのか?)

1についてはこう指摘している。

平手さんは「会社のホームページから社長ブログで飛べるので社長の僕が書いているとわかるよ。」といっていましたが、私は平手さんに興味はあるけどミレーヌの社長には興味がありません。私は知ってますが平手さんがミレーヌの社長だってことを知らない人も多いんじゃないかな。だから写真やプロフィール、ブログのメインタイトルにも個を出したほうがいいと思います。

である。
逆にミレーヌという会社に興味のある人だっているだろう。
となると、個人の日記みたいなエントリーばかりではそういう読者も獲得することができない。
アクセサリーについてのお役立ち情報とか会社経営についての考え方みたいなことをもっと書かれたほうが良いのではないかとも思う。
とりあえず、書いている人が何者なのかをもっとわかりやすく明記すべきという意見は賛成である。

2について

例えば、下から3つ目の「物流センターの引越し」どうですか?ブログが読みたくなりますか?あ~ブログ読みてぇ~!ってなりますか?

ならないですよね。平手さんのところの物流センターが引っ越そうが全く興味ありませんから。でもタイトルをこう変えてみたらどうでしょうか?

「物流センターの引越しが社員研修になった!その秘密は?」

今回の物流センターの引越しは社長である平手さんはほとんど関わらず、社員達が率先してやったことが書いてありました。素晴らしいですよね。でもタイトルからはそんなことはわかりません。モッタイナイですよ~

である。
これについて補足すると、ウェブニュースも「タイトルのつけ方が重要」なのである。
WWDのウェブ担当はこう言い切っていた。
紙のメディアと違って、ウェブはタイトルを見ていかに興味を惹くかが勝負になるから、タイトルはかなり直截的につけるほうが良いそうである。

例えば「〇〇が中期経営計画を発表」というタイトルよりも「〇〇が新ブランド立ち上げを軸とした経営再建案を発表」としたほうが記事へのアクセス数が増えやすい。

タイトルが具体的、直截的だから読者の興味を惹きやすい。

「物流センターの引越し」と言われたところで、ミレーヌの物流センターの引越しについて「すごく知りたい」と思う人がどれほどいるのだろうか。自分とかかわりのない会社だったら「勝手に引越しでもなんでもしてろよ」というのが多くの人に共通する感想ではないか。

3については

ブログを書く時に特定の人を思い浮かべてその人に向けて書くといいですよ。今日の私は 平手さんに向けて書いています(笑)

であり、相手が毎日変わっても問題がない。
自社の社員に向けて書いても良いし、自社の顧客に向けて書いても良い。
すごく仲良しの業界紙記者に向けて書いても良い。

ただ漫然と相手も思い浮かべず、引越しのことや事故のことなんて書いても誰も興味を持たない。

先日もあるレディースアパレルの人とブログについて話したが、そのブランドはかなりパターン(型紙)に工夫を凝らしているそうである。
だったらそれを書いたほうが良いのではないか。

たとえば、「ゆったりとしながらも細身に見えるように肩の部分のパターンづくりを工夫しました」とか、「ウエストを高めにわざと持ってきて、全般的にスリムに見えるようにしていますが、実際のサイズはワイドパンツ並みです」とかいうようなことを書くべきではないか。

これも立派に「お役立ち情報」である。

それにして、2年間書いてきて1日のアクセス数8という少なさはかなりすごい。
けっこう心が折れそうな数字だが、折れずに書き続けられているというところもすごい。
この心の強さだけは筆者も含めて見習わねばならないだろう。



ブログもSNSも自分の性格に合った書き込みをすれば良い。正解は一つではない

 このところ、立て続けにまだ立ち上げた個人レベルのブランドから相談を受けている。

個人起業家みたいな感じなので、資金的にはゆとりがない。
通常の法人よりも販促費や広告宣伝費に割ける原資が少ない。

それこそこういう個人ブランドは、ブログも含めたSNSを活用すべきである。
このことに異論のある人はいないだろう。
ましてや販路はウェブ通販が大きなウエイトを占めるわけだから、SNSから誘導することは非常に効率的でもある。

そのためにはひたすら自己発信をするほかない。

ところがいざ、発信する段になると「何をどう書いて良いのかわからない」「面白いこと、人目を惹きつけるようなことが書けない」という悩みが生じるようだ。

バラエティ番組出演で一躍業界のスターになった短パン社長だが、テレビ番組出演ができたのはSNSでの発信を積み重ねたためである。
そして、彼の書き込みはよくも悪くも面白くて人目を惹きつけることが多い。

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(短パン社長)

ちょっと挑発的なときもあるが、それは彼の個性だし、賛否両論はあろうが、賛否両論のない書き込みなんて他人の記憶には残らない。

これから発信をしようという人にとって短パン社長は一つの目標であり、お手本だといえるが、逆にそれを意識するあまり「あんなに面白いことが書けない」とすくんでしまう人も実際に何人か存在する。

しかし、書き込みなんてものは、自分の性格やこれまでの経験を反映するほかない。
他人の性格にはなれないし、他人の経験をわが物とすることはできない。

筆者が短パン社長のようなブログや書き込みはできないが、逆に短パン社長も筆者のようなブログや書き込みをすることはできない。(彼は絶対にそんなことしたくはないだろうけどw)

自分の中にある物を一つずつ表に出すしかない。

インターネット販売のみで、日本製Tシャツを販売している京都イージーという会社がある。
ブログはあまり書いておられないが、ウェブサイトでもSNSでも自社の製品について長文で語られている。
岸本栄司さんという方が事業主だが、50代後半の武骨な風貌の男性である。

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(岸本栄司さん)

糸がどうしたとか、生地がどうしたとか、そういうこだわりを事細かに書いているのは、いかにも彼の風貌と性格に適していると感じる。

http://www.easy.ne.jp/html/tshirt/nuts7-history.htm

この岸本さんが、突然、短パン社長の書き込みを真似し始めたらどうだろうか?
「Yes Curry Rice!」なんて叫びながらカレーを食べたあとに親指を立てたポーズを取ったらオカシイだろう。
まったくキャラクターに合っていない。
付け焼刃感満載だ。

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そんな書き込みを読んで共感を覚える消費者はそれほど多くはないだろう。

結局、派手な人は派手なように、武骨な人は武骨なように、実直な人は実直なように、イヤミな人はイヤミなように性格に応じた書き込みを自分の言葉でするしかない。
そしてそれこそがもっとも共感を得やすいのではないか。

「私は平凡です」ということを自分で自覚しているなら、平凡なことを書き込めば良いのではないか。
にわかに短パン社長や岸本さんの真似をしてみても却って滑って寒いだけである。
その平凡さに共感する消費者が必ず世間には何人か存在する。

世の中で「年間売上高ゼロ」という商品は存在しない。
ということは少数派であっても必ず支持者となる人は存在するということである。

もし、ご依頼いただければ業務としてブログの代筆や添削なども行うが、それでも何もないところから筆者が勝手に作り上げるわけにはいかない。

事業主や担当者の個性をつかめて、書きたいことを提示してもらって初めて代筆や添削が可能になる。

ウェブ通販サイトを立ち上げた途端に「今日からバカ売れする」と勘違いする人や企業は数多い。
けっこうな大手企業でさえそういうワナに陥る。
立ち上げただけで集客できるサイトはよほど有名なブランドに限られている。
知られていないブランドのサイトにわざわざ訪問する人はほとんどいない。

ウェブをあまりに安易に考えすぎるのはだめだが、逆に難しく考えすぎても結果は伴わない。
自分の中にある経験と性格を率直に出すことが最大の近道ではないかと思う。



ブログの書き方を改めてまとめてみた

 最近、始めたばかりのブランドから相談を受けることが増えた。
しかし、それが筆者の収入増にあまりつながっていないのは、ひとえに営業センスというか、マネタイズが下手くそなのである。

まあ、そんなことはさておき。

新しいブランドというのは当然、起業したばかりで資金が潤沢ではない。
あまり大がかりな販促活動もできない。

となると、ブログを含めたSNSが一番費用はかからない。
特にブログは記事が蓄積されると、絶大な効果がある。

筆者にもときどき、雑誌や新聞、ウェブメディア、テレビからコメント依頼が来るが、ほとんどがブログを通してである。

書き始めてすぐには閲覧者数も訪問者数もほとんどない。
書いていても無駄かななんてもうこともしばしばあるが、100本を越えたころから少しは閲覧数が増えるようになる。

SNSの場合はタイムラインとして流れて行ってしまうが、ブログの場合は、それが過去記事として蓄積される。
蓄積されればされるほど、インターネット検索で上位に表示されることになる。

新しいブランドだけでなく、製造加工業も大いに利用できる。
仕事がなくて困っている縫製工場なんてもっとも活用すべきではないか。

で、ブログを開始する際に特に気を付けることは、

1、定期的に書くこと
2、自分の本業のことを中心にすること
3、お役立ち情報を書くこと
4、それでもネタが無くて困ったときは飯ネタでも良いから書くこと

である。

まず、定期的に書くことである。
定期的に書くことで読者が増えやすい。
できれば毎日と言いたいところだが、そういう筆者からして週に5本しか書いていない。
毎日が難しければ週に2回とか3回とかとにかく回数と更新曜日を決めて書くことである。

週に2本ずつ書いても1年で100本の記事が蓄積されることになる。

無料のブログサービスは様々あるが、アメブロはちょっとお勧めしない。
それ以外のブログサービスを選んだ方が良い。

次に本業について書くことだが、お楽しみブログとかペットの成長ブログではないのだから、当然といえば当然である。

こんな仕事をしています
こんなサービスがあります
こんな商品を開発しました
こんな新商品が入荷しました

こういうことを書けば良い。

お役立ち情報というのは、自分の仕事に関連したお役立ち情報である。
これはネタの宝庫ともいえるが、自分では何が「お役立ち」なのかわからないこともしばしばである。

例えば、織布工場なら、経糸を整経することにどれほどの時間がかかるかということも「お役立ち情報」である。
何せ、アパレルの企画担当者ですらそういうことを知らない人も多い。
そういう彼らが「チャチャっと来週までに生地を織って納品してください」みたいなことを言うのである。
そういう人に「これだけ時間がかかりますよ」と教えてあげるのは立派なお役立ち情報といえる。

クリーニング屋なら家庭でもできる洗濯の方法とか、ラーメン屋ならインスタントラーメンを美味しく作るコツとかそういうことが「お役立ち情報」にあたる。

アパレルブランドなら、どうだろう。
自社の製品にこだわらない形での痩せて見えるコーディネイト例とか。

自社の製品で全身を固めたコーディネイト例を見せるとどうしても宣伝臭くなる。
自社の製品を1点だけにとどめて、残りは手持ちの他ブランド品でコーディネイトしてみると宣伝臭くないし、イヤミもない。

個人的には自社の製品なしでコーディネイト例を組んでも良いのではないかとも思う。

こういうことを勧めると「自分の店やブランドが売れなくなる」という人がいるが、そういうことを隠していて売上高が伸びるのだろうか?隠していても売上高は伸びないと思う。
というか、今まで隠していて売上高は伸びていないのだから、今後も伸びないだろう。

それよりも「公平な店、公平なブランド」という印象を持ってもらった方が今後の商売には役立つのではないかと思う。

それでもネタがないときは、思い切って「今日の昼飯」とか「昨日の夕飯」とか「昨夜の居酒屋メニュー」でも書いてしまおう。何も書かないよりはずっとマシである。

最初のうちは、

今日の昼飯は、〇〇で〇〇カレーを食べました。
久しぶりなので美味しかったです。

という内容でも構わないが、書くことに慣れて来たら、どうしてその店に行ったのか、その店の何がお気に入りなのか、その店の〇〇カレーがどう美味しいのか、を書くと読み物になりやすい。

こういう風に勧めると、ブランドを展開している人は、「とりあえずやってみます」という返事があるが、製造加工業の人は「わしらには無理」と端から拒絶してしまう人も少なくない。

しかし、やりもしないで最初からあきらめていては何も始まらない。
実際に独力でやり始めた縫製工場もある。

以前に紹介したこともある、ファッションいずみである。
毎日ではないが定期的に縫製工場ならではの情報やら感想を書いておられる。

http://www.fashion-izumi.net/

また、原料関係では糸商の丸安毛糸である。
社員がローテーションで毎日書いている(書かされている?w)
もちろん、編集長が一人いて、その人が校正したり書き直しさせたりして掲載しているのだが、
それでもローテーションを守り続ける社員もなかなか大したものである。

ニットについて、編み地について、糸について、というお役立ち情報が書かれている。

http://blog.maruyasu-fil.co.jp/

このあたりを参考に取り組んでみてはどうか。

もし、どうしても書けないという人がいたら、それこそ有料でブログ代筆を請け負う。
ご要望があれば連絡をいただきたい。

今日はいつもと趣向を変えてブログの書き方を改めてまとめてみた。
なるほどと思ったら実践してみてほしい。




卸売り主体のアパレル企業もブログで発信してみては?

 今回はこちらからの思いつきというか、提案なので、ご意見をいただけると幸いである。

情報発信が重要と言われるようになった。
SNSやブログを使えばタダ同然のコストで自社の情報を発信することができる。
マスコミに頼り切っていた15年前と比べるとまるで別世界である。

どうでも良いことだが、インターネットが普及し始めてからはたった15年ほどしか経っていない。
今の若い人たちには信じられないかもしれないが、2000年ごろまでインターネットもEメールも家庭はおろか企業にさえほとんど普及していなかった。

筆者の昔話をすると、勤務していた業界新聞にインターネットとEメールが設置されたのが99年ごろである。
Eメールアドレスをもらったのは良いが、これの何が便利なのかもわからないし、周辺企業もEメールを使っていないから1か月間ほとんどメール受信はなかった。もちろんこちらから送付することもない。

そんなわけで今では考えられないことだが、筆者は3か月間くらいEメールの受信ボックスを開かなかった。どうせ1通も来ていないし、来たとしても1通か2通だから、適当に貯まったときにまとめて見れば良いというくらいの気持ちだった。

そうこうしているうちに徐々に周辺企業もEメールを使い始め、2001年ごろにはかなりEメールを日常業務で使うようになった。

そこからわずかに15年でここまで状況は変わった。

今ではインターネットとEメールは当たり前。
ブログをはじめとするSNSで自己発信するのも当たり前という時代になっている。

ここから本題である。

自己発信するにおいてブログが最重要であると考えている。
記事は蓄積されるし、更新頻度が高ければ高いほどウェブ検索で上位に表示されるようになる。
ツイッターやフェイスブックなどのSNSでの発信は流れて行ってしまうが、ブログは記事として蓄積される。

今ではさまざまな小売店やブランド直営店がブログで定期的に情報発信をしている。

ブランド名で検索するとそういう小売店やブランド直営店のブログがかなり上位に表示される。

しかし、卸売りを主体とするメーカーからのブログによる自己発信というのはあまり聞いたことがない。
これを取り組んでみてはどうかと思う。
ヤマトインターナショナルとかイグルスとか小泉アパレルとかそういう卸売りメーカーである。

またSPA方式を採っている大手アパレルがある。
ワールドやらTSIやらオンワードやらイトキンやらである。

こういう各社もブランド直営店のブログはある。
〇〇ブランド〇〇店のブログという具合である。
この場合、〇〇ブランド〇〇店の店長とか販売員がブログを書いている。

しかし、大元の〇〇ブランド公式ブログというのはほとんど存在していない。
管理区分でいうと本社管轄ということになるだろう。
書き手は本社の〇〇ブランド企画部とか〇〇ブランド営業部とかいうことになるだろう。
各社とも広報やプレスはあるが、全社とか全ブランドを何人かで見ているため、個々のブランドについて毎日だとか週に何度とか定期的にブログを更新することは物理的に不可能だろう。

ましてや、卸売りブランドの生の声に触れる機会は少ない。
業界人でも密接に取引をしていないならせいぜいが年に数回、展示会場で担当者や役員のコメントを聴く程度だろう。

卸売りブランドは小売店へ卸してお終いだから、一般の消費者としては、小売店からそのブランドのことを聴くほかない。
もしこの小売店が説明下手だったり、間違って覚えていたりしたら、ブランドのスタンスは正しく消費者に伝わりにくい。

となると、卸売りブランドは本社の人間が管理更新する公式ブランドブログがあった方が良いし、SPA方式を採っている大手アパレル各社のブランドでも〇〇ブランド〇〇店ブログ以外に、本社が管理更新するブランドブログがあった方が良いのではないか。

なぜこんなことを考えたかというと、丸安毛糸の会社公式ブログを以前から見ているからだ。

http://blog.maruyasu-fil.co.jp/

社員が毎日ローテーションで、糸のこととかニットのことについて書いている。
けっこう専門的なこともあれば初歩的なこともある。
自分の好きなロックシンガーをネタに彼らが着ていたセーターについて書いていることもある。

記事はかなりの本数が蓄積している。
糸とかニットとかのキーワードで検索すると丸安毛糸の会社ブログがかなり上位に検索される。

これのアパレルブランド版があった方が良いのではないかと考えるようになった。

ブログは即効性はないが、蓄積していくと大きな効果がある。

〇〇ブランド〇〇店のブログもそれなりの効果はあるだろうが、ブランドの大元からの発信の方が効果が大きいのではないか。

まあ、そんなことを考えた次第だ。
別にどこかのデータがあったわけではないので、単なる思い付きの域を出ない。
議論のネタになれば幸いである。




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