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南充浩 オフィシャルブログ

百貨店

百貨店にファミリー客が戻ってこないのは当たり前という話

2023年3月28日 百貨店 4

もう長いこと百貨店の改革プランというのを断続的に眺めているがイマイチピンと来ない。 多くの場合は 1、品揃え強化(要するにもっとイケてる洋服ブランドを集める) 2、接客サービスの向上 あたりに集約されると感じる。 2020年以降に出てきたのが 3、イシキタカイ系の売り場を導入する(イキった売り場の導入。売らない店とか) 4、外商の強化 だとまとめられると思う

百貨店客は御贔屓店が撤退しても近隣の他百貨店店舗には流れにくいという話

2023年2月7日 百貨店 1

ヨドバシカメラの西武百貨店池袋店への出店を巡る外野からの異論が喧しいが、何をそんなにこだわっているのか当方には理解に苦しむ。 そんな中、昨日発表されたのがこのニュース。 ダイソー、東武池袋店に出店 都内の百貨店に初進出: 日本経済新聞 (nikkei.com) 大創産業(広島県東広島市)は22日、東武百貨店池袋店(東京・豊島)に100円ショップ「ダイソー」な

富裕層狙いを強化しても全国百貨店店舗数の減少は止まらない

2023年2月1日 百貨店 3

百貨店が外商を含めた富裕層狙いを強めるという報道が相次いでいる。 個人的にはこの方針は正しいといえる。百貨店側(納入業者も含めて)が希望する価格で販売するためには、富裕層や準富裕層を相手にするしかない。 前回にも書いたが、都心商業施設といえども低価格ブランドの導入が激化している状況下で、低価格でない物を売るならこれしかあり得ないだろう。 しかし、富裕層狙いで

レディースファッションに特化した現在の百貨店に「文化」なんてあるの?

2022年12月15日 百貨店 1

そごう西武が米ファンドとヨドバシカメラ連合に売却されることが決定したことは広く知られている。 当方の感想としては「順当な売り先じゃないの?」というものしかない。池袋西武、横浜そごうの二本柱と、そごう千葉くらいしかまともな売上高を稼げる店舗が無い百貨店なんて独力で再建することは難しい。独力での百貨店再建が可能なら、それ以前に経営状態はここまで悪化しなかったはず

百貨店はしぶといが退勢をはねのける力は無い

2022年7月19日 百貨店 0

個人的には以前も書いたように、日本の百貨店は無くならない。 将来的には都心大規模旗艦店と地域一番店だけが残って、地方・郊外の不採算小型店は全て無くなると思っている。 もちろん、これは今のままの状況で進んだらという前提であり、「まさか」の何かが起これば状況は変わる可能性がある。 話は横道に逸れるが、先週、安倍元総理が銃撃によって暗殺された。 襲撃される可能性は

百貨店は最終的に都心大型旗艦店だけが残るだろうという話

2022年7月12日 百貨店 0

2020年7月に亡くなった父の三回忌を先日行った。 昨年はコロナ自粛のため、親戚を呼ばずに1人で1周忌を行ったが、今回は自粛ではなかったので、何人か親戚を読んだ。 で、葬儀とか法事とかでは、全員ではないが中には香典やご仏前をいただくことがある。この金額が5000円とか3000円程度なら、お返し(一応半額相当の品物)をする際にもあまり悩まない。1500円とか2

「大衆に憧れられ支持されているはず」という幻想をようやく捨てた百貨店

2022年6月13日 百貨店 2

大阪市に「なんばシティ」という商業施設がある。 ファッションビルとは言いづらい構造で、モールに近いのかな?とも思うが、80年代から存在する施設で長らくファッションブランド集積地としてそれなりの支持を集めてきた。 地下2階はメンズブランド売り場だったが、2010年代に入って大きくテナントラインナップが変わった。 それまで、地下2階のメンズブランド売り場は、ポー

地方小型百貨店の閉店が相次ぐのは極めて当然でこれからも続く

2022年4月13日 百貨店 1

つい先日、また地方の小型百貨店が閉店した。 「三春屋」惜しまれ閉店/八戸市中心街|経済・産業・雇用|青森ニュース|Web東奥 (toonippo.co.jp) 青森県八戸市十三日町の老舗百貨店「三春屋」が10日、営業を終え閉店した。1970年から百貨店として歩み始め、中心街の顔として市内外の人々に愛されてきたが、百貨店を巡る厳しい経営環境や新型コロナウイルス

マルイ以外の百貨店の「売らない店」は売り場の空きスペースを埋めるため

2022年2月10日 トレンド 1

何時の時代もメディアは綺麗事が好きである。そして平和ボケした大衆もそれを好む。 特に衣料品業界はそのターゲットとされやすいと当方は感じる。 メディアと一部のイシキタカイ系業界人とポジショントークマンだけが大騒ぎをしたが実態と乖離し続けていたために全く盛り上がらずに終わった「似非ブーム」は数多くある。 2000年代半ば以降、ファッションアイテムへの過剰な憧れや

百貨店にSPA商品の開発が必要だと考える理由

2022年2月8日 百貨店 3

百貨店の再建プランがあちこちで語られているが、こと洋服に関していえば、百貨店の洋服売り場が急激に売れるようになる理由は何一つないと思っている。 百貨店には貴金属や宝飾というジャンル、外商というジャンルがあり、この辺りは専門でもなければ、当方の生活とは縁が無いので何とも言えないが、洋服よりは他販路と差別化しやすく支持も集まりやすい。 洋服に関していえば、百貨店

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