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南充浩 オフィシャルブログ

売り場探訪

低価格衣料品を買うために手間暇を費やす意味が感じられないという話

2022年10月26日 売り場探訪 2

当方は短気な性格なので、あるかどうかもわからない商品を購入するために足繫く店舗に通うことや、何時間も行列に並ぶことは大嫌いである。 すでに家族もいないし別に友人もいないし、彼女もいないので基本的に1人で行動している。そのため、〇〇に入場するために長時間行列に並ぶとか、〇〇を食べるために長時間行列に並ぶなんてことはしない。唯一並ぶとするならスーパー万代で支払い

消費者の購買理由が「販売員の良さ」になるのは価格と品質が同等である場合

2022年10月24日 売り場探訪 2

1品番か2品番、毎月、ガンダムシリーズのプラモデル(ガンプラ)の新製品が発売される。 さすがの当方も毎月発売される新製品を全て買うことはない。デザインがあまり好きではない機体や高額すぎる商品、あとデザインは好きだが立体物の出来があまり良くない物などは買わない。 しかしながら、平均すると毎月1つは必ず新製品を購入している。 2020年春頃までは、Amazonで

無印良品というマスブランドで男女兼用服が売れなかったのは当たり前という話

2022年10月17日 売り場探訪 4

無印良品を展開する良品計画の22年8月期決算が発表され、ようやく衣料品の不振が各メディアで報じられるようになった。 無印良品の衣料品不振の原因は 1、ここ2年間ほとんど商品企画が変わらない(新型の投入がない) 2、地味な色目に終始し、アクセントカラーがない 3,陳列にも新鮮味がない という3つの要素が考えられるが、もう一つ、4つ目の要素もある。 男女兼用服を

ボーダレス化する百貨店とファッションビルとショッピングセンター

2022年9月13日 売り場探訪 0

業界人やメディアがこだわっているほどには、一般消費者は百貨店とファッションビルとショッピングセンターを区別してない(できない)のが現実ではないだろうか。 ワークマン、百貨店に初出店 東急吉祥寺店に: 日本経済新聞 (nikkei.com) 作業服店大手のワークマンは10月、東急百貨店吉祥寺店(東京都武蔵野市)に出店する。同社が百貨店に店舗を出すのは初めてで、

消えゆくメンズDCブランド群

2022年8月9日 売り場探訪 5

猛暑日が続いている。 猛暑日が続くということは自分の着用でいうと、吸水速乾Tシャツが続くということになる。 一昨年にジーユーで買った合繊100%の吸水速乾Tシャツが5枚あり、これを毎日1枚ずつ着回し、残り2日をユニクロのエアリズムコットンオーバーサイズTシャツを着回すという1週間コーディネイトである。 特に猛暑日を想定して洋服を買うとなると、汗っかきの当方は

定番品強化で無印良品の衣料品苦戦はさらに続きそう

2022年7月13日 売り場探訪 2

ブランド力の高さの割に苦戦が続いているのが無印良品である。 食料品は堅調なようだが、衣料品は何年か前から苦戦続きとなっている。先日も2カ月ぶりくらいに無印良品の店舗を覗いてみたが、メンズの衣料品コーナーはさして変化している部分もなく「いつもの」感じだった。 また靴はメンズ、レディースともにこれも何年か前から変わり映えしない商品構成で、当方は食品には興味が無い

昨年夏に西友で買って重宝しているアシックスのスニーカーソックス

実現が難しそうなイオンとイトーヨーカドーの衣料品強化策

2022年6月7日 売り場探訪 5

個人的には、GMS(大手総合スーパー)も含めたスーパーマーケットは生活に不可欠だと考えている。今更、商店街の八百屋や魚屋で買いたいとも思わない。 45年前、地元にも小さな商店街があった。個人商店の八百屋や魚屋があったが、そこが魅力的だとも思ったことはないし、人情の温かさも感じたことがない。 そのうちに近隣に食品スーパーやイズミヤやジャスコができて商店街はさび

コーエンの不振は当然の結果ではないかという話

2022年5月12日 売り場探訪 3

低価格品はマス層に売れやすく、大規模に成長することが可能だが、だからこそ、マス向け低価格帯には競合がひしめいている。そこは超レッドオーシャンで、企業規模が業績に如実に反映されやすい。 衣料品の低価格帯でいうと、ユニクロ、しまむら、ジーユーという3巨頭の他、GAP、H&Mなどの外資や無印良品、ウィゴー、ストライプ、アダストリア、ハニーズ、センスオブプレ

無印良品の「年商3兆円構想」の実現はかなり困難なのでは?

2022年4月8日 企業研究 4

2010年代半ばからときどき寄稿しており、2020年春からは定期的に寄稿させてもらっていたBLOGOSが3月末で更新を休止した。 当方の寄稿としては最後の記事で、3月30日に掲載された。 値上げのユニクロ、しまむらに対し価格据え置きの無印良品、ワークマン どちらの戦略が功を奏すか (1/2) (blogos.com)   今春からの値上げに関して、

100均と低価格店の集積が進む都心商業施設

2022年3月24日 売り場探訪 3

春になり、ファッションビル、商業施設への新規出店の話題が報道されているが、そのほとんどは、大手低価格ブランドである。 逆に従来型の百貨店ブランドやファッションビルブランドは撤退・閉店の話題の方が多く、ますます大手低価格ブランドによる寡占化が強まっていると感じずにはいられない。 先日も銀座の商業施設にダイソーとワークマンの出店が伝えられた。 銀座の低価格化ガー

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